表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

342/464

343話 10/14 干し肉が高い理由

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 夢は大きく商売繁盛。そうなれば良いが、魔法屋よりも、携行食屋の方が儲かりそうではあるんだが、それはどうなんだろうな。稼ぎが逆転しそうではある。


 そうなったら、仕方がないよな。店が2つ分運営できると思えば、そう難しく考える必要もないんだ。商業ギルドに登録しに行かないといけないんだがな。


「水を使うんか。それは難儀やなあ。ただ、腹も満たせるとなると、色々と話は変わって来るけどな。どんなもんを商品にするんか気になるところではあるな」


「あっしらも、水の管理は厳重にしているでやす。なるべくなら、余分に持っていきたくは無いとは思っているとはいえ、余分が無ければ、成果無しで帰らなければならない危険性もありやすからな」


「今回作ろうと思っているのは、お湯をかけるとスープになる物を開発しようと思っている。美味しくなるのかは解らないが、感覚的には、成功すると思っているんだ」


「スープかあ。てことは、塩気は多少は欲しいな。洗った干し肉を入れるっちゅう手もあるが、それ単品で完結しておいた方がええやろ。美味しさは必須やけどな」


「スープであれば、確かに喉の乾きも潤いやすな。飲みやすければもっと良いでやすが、スープにするには、色々と買い込まないといけないでやす。費用は高くなると思いやすよ?」


「まあ、そこは腹案があるという事で何とか。大銅貨1枚くらいの値段であれば売れるか? もう少し安くした方が良いのか? その辺りの金銭感覚は解らないから、教えて欲しいんだが」


「大銅貨1枚かあ。まあ、売れるんと違うか? 出来れば中銅貨5枚くらいで何とかならんかとは思うけどな。せやかて、色々とあるやろし、値段はある程度は仕方ないやろ」


「そうでやすな。中銅貨5枚で元が取れるのかという話になるでやす。流石に、それだけの原価で作れとなると、厳しいんでないでやすか? 基本的には魔道具を使いやすでしょ?」


「でもやな。魔石っちゅうても、ピンきりやで。魔道具さえ何とかなれば、中銅貨5枚でも利益は出るやろ。まあ、難しいかもしれんけどやな。流石に店主に赤出せとは言えんしな。副業始めるのもあれやろ? 教会への寄付が問題なんやろ?」


「端的に言ってしまえばそうだな。教会への寄付金に当てる金が欲しいからだな。だから、なるべく高く売りたいのは事実だ。まあ、思ったよりも高く多く売れそうな気がするが」


「売れるのは売れるやろ。特に泊組とかは欲しいやろな。スープって意外と金がかかるんやで? 特に時期を外れていくとな。9月が一番安い。そっからは上がりっぱなしや」


「基本的には、野菜と肉を煮込みやすからね。スープというものは、金がかかるものだというのが、普通の意見でやすな。原価を考えると、大銅貨1枚から3枚。季節に因っては8枚でやすな」


「流石に、それは売れへんやろなあ。でもな、さっきの話。お湯をかけたらスープになるんか? そんなもんが出来るってのも変なんやけどな? それは手軽でええよな」


「そうでやすね。本当にお湯をかけるだけでスープになるんでやしたら、それこそでやすな。高いものになるでやしょうなあ。旦那の思惑とは、外れやせんか?」


「いや、実を言うと、原価はそこまで高くは無いものを使おうと思っている。今の所ではあるんだがな。使えれば、もの凄く安く作れると思っている。使えなければ、高くなるんだが」


「実験やもんな。それはしゃあないか。出来たらでええわ。安うしてくれると有難いわ。水だけ飲むのも苦痛やねん。味付いとる方がええわ」


「では、人員は何とかしやす。こちらに明日、向かえばよろしいでやす? 後は1日の終わりに給金を出してくれれば、それで大丈夫でやす。日当でお願いしやす」


「解った。人員は任せる。秘密保持の為に、出来るだけ口の硬いものを頼む。まあ、培った知識を自分の所で役に立てる分については、目こぼしするが」


「ギースん所には非戦闘職が居るもんな。そりゃあ使うわな。伝手があれば使うのは常道やで。何にも伝手がない奴の方が珍しいけどな。自分の所には居らんからなあ」


「まあ、居た方が良いとは私は思うがね。ただ、それも好みの問題だからな。一概にはこうだとは言えない所がある。それぞれのクランで判断してもらうしか無いだろうな」


「せやな。まあ、ええやろ。美味いもんが出来上がる事を楽しみにしとるわ。時期的にはどうする予定なんや? 出来たらの話やけど」


「出来れば11月末までだな。店は、冒険者ギルドの近くで居抜き物件があると嬉しいんだが、その辺は探すとするさ。なるべく近くでやるつもりではあるけどな」


「ついでに宣伝も兼ねてって所かいな。まあそうなるわな。自分でもそうするわ。それじゃあ、これだけ頼むわ。弟子の魔法も問題なく使えたでな。でもまあ、欲しいのはこれなんや」


「ああ、クライヴ君、会計だ」


「はい。中銀貨5枚になります」


「あかんて。情報料は引いてもらわんと。その辺は常識やろ? さっきまでの話を考えてみい。しっかりと引いてくれやんと困るで?」


「えっと……」


「解った。中銀貨4枚で手を打とう。それでどうだ?」


「流石店主、話が分かる。それじゃ、これでな。弟子も勉強せなあかんで?」


「毎度どうも。またどうぞ」


「それではあっしは、これだけ貰いやしょうか。ジョージもあれでしたから、期待はしておりやす」


「解っている。中銀貨4枚でいい。……毎度どうも。またどうぞ」


 行ったか。まあ、値引きくらいは仕方がないだろうな。あの情報量を貰ったんだ。2割引きくらいにはしてやらないと、後が怖い。まあ、情報には助かったが。


 干し肉がそんなに高いとは思わなかった。肉だからな。肉は安いものだとばかり思っていた。塩か。高いのは、勘弁してほしいな。少しは入れないと、味が決まらないだろうからな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ