338話 10/13 34人目の客
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副業で幾ら稼げるのかだよな。幾らでも稼げるという訳でもない。だって、同じ商品があるとは限らないんだからな。まずは、そうだな、商業ギルドに下見に行かないといけないだろう。
携行食として、売っているのかどうかだな。もうあった場合には、仕方がないが、諦めるしかない。売っているものを売っても仕方がないからな。売って無いものだからこそ、価値があるんだ。
携行食の種類を調べないといけないだろう。何が売っているのか。それからだな。市場を調査してからでないと、意味が無い事になりそうだ。基本的には、無いとは思っているんだけどな。
粉末スープなんて、考える奴がどの位居るのかって話になってくるからな。既にあったとしても、もの凄く高ければ、売り物になる可能性は十分にあるんだけどな。
大体、1食分がどの位の金になるのかも調査しないとな。それ次第だろう。あ、もしかして、ある程度の調味料も必要か? そうなってくると、専門外なんだが。
塩さえあれば、大丈夫だと思っていたんだが、どうだろうか。醤油? ある訳がないと思っている。そんな味付けを見たことがない。辛み成分のある香辛料なら、まだ、値段が高いが、あるんだけど。
まあ、大丈夫だろう。とりあえず、塩だけで。豚骨スープに何を入れるのかは知らないんだけどさ。野菜も入れた方が美味いんだろうが、美味さを追求していく訳でもないしな。
売れるのかどうかが重要なんだ。美味さも研究させるとは思うけど、コストも考えないといけない。冒険者が買えないと、意味がないんだからな。あくまでも、携行食だ。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「お? ここも魔法屋か。しかもまだまだ魔法が残っているじゃないか。ここは当たりだな。良い所を見つけたじゃないか。良い事もあると良いんだがな」
「まあ、場末の魔法屋だからな。まだまだ在庫には余裕がある。是非買って行ってくれると助かるんだ。良ければ見て行ってくれ。そして、名前とクランを教えてくれないか? 名前と顔は一致させておきたいんだ。序でに狩場も教えてくれると助かる」
「おお、良いぜ。俺はドナルド。クランは翼を狩る者って所に所属している。狩場は平原だな。今の時期だと、いい感じに魔物を倒せるからな。書き入れ時だぜ?」
「今の時期は、そうだろうな。色々と平原が楽しくなっている時期だからな。狩りは順調なのか? 今の時期に稼いでおかないと、厳しいんじゃないのか?」
「順調だな。例年よりは小規模かもしれないが、順調に狩れている。外の行列を見ているんだろ? 今年も盛況だぜ? あそこに並ぶのは、新米の奴らばかりだがよ」
まあ、そうだろうな。順当に行けば、年齢順になるのは仕方がない。それに、魔法使いは免除されるんだろうな。力仕事は、前衛の仕事だ。魔法使いの仕事ではない。
それで、今年は、例年よりも小規模なのか? その辺については、詳しくはないんだけど、そんな情報は、無かったよな? 何処で仕入れた情報なのかは知らないが、詳しく聞いてみるか。
「今年のウルフの時期は、例年に比べて、小規模なのか? と言うか、あの行列を前にして、小規模だとは言えない気がするんだが、何処の情報だ?」
「行列の内容がな。例年よりも若干少ないんだ。まあ、そんなに気にすることでも無いのかもしれないが、去年はもっと長かったからな。遅れてきているのか、小規模なのかは、今の所、判断が難しいんだが、俺は、今年は、小規模なんだと見ている」
「そうか。今の行列でも相当な数が狩られているとは思うんだがな。これで小規模なのか」
「だと思うぞ? 面子にそこまでの入れ替わりがあったとは聞いてないしな。大規模クランの動きが鈍くなったって訳でもないし。中規模のクランもそこそこ動けているしな」
「小規模クランはどうなっているんだ? まあ、気にするだけ無駄なのかもしれないが、どの規模がどの位の人数を差しているのかを教えてくれると助かる」
「大規模ってのは、5000人を超えて来ていたら、大規模だと思っている。中規模ってのは、1000人を超えてきている所だな。それ以下が小規模だ。小規模の動きは、解らねえ」
「なるほどな。とりあえずは、大規模クランの動きが鈍くない割に、成果が乏しいのではないかと思っているわけだな。今の時期の数としてはって感じで」
「ああ、とはいっても、いつも来ているのが500だったとして、480くらいじゃないかって思っているだけだけどな。1割も変わっている訳じゃねえよ。違和感があるってだけだ」
「そうか。そこまでの大きな変化じゃないって事なんだな。ただ、無視できるのかと言われたら、そうではないって言いたい訳だ」
「まあ、な。誤差だとも言えるんだが、その誤差が本当に誤差なのかを考えるのも仕事の1つみたいなもんだからよ。経験上、小規模である方が早く終わると思っているんだがな」
「早く終わるか。それは、10月30日までいかないで、終息するんじゃないかって予想な訳なんだな? 魔法を作る数にも影響してくるから、その辺りは、敏感になるんだが」
「経験則だぞ? あくまでも俺の経験上はってだけだ。今年は早く終わるだろうな。11月の初めごろには、ウルフは引っ込むんじゃないかって思っている」
「そうか。いい情報をありがとう。それでと言っては、なんなんだが、この店のお勧めはこれだ。さっきも見ていたとは思うが、この雷属性の魔法が平原ではお勧めの魔法となる」
「雷属性ねえ。まあ、使ってみても良いけどな。合うか合わないかで全然違った結果になるんだろうから、当てには出来ないが、試し打ちをする分には構わねえよ」
「助かる。因みに、その紐が弟子の魔法だ。ちゃんと解いて括ってくれているから、説明を省いたんだが、赤いのは、弟子の魔法なんだ」
「あー、そういう色だったのか。めんどくさい事をやってんなとは思ったが、そういう事か。まあいいさ。とりあえずは、この2つだな。試し打ちをしてみてからだな」
「そうしてくれ。クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨2枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
行ったか。今年は、小規模なのか、そうではないのか。あくまでも、個人の感想だと言うが、割と重要な情報なんだがな。研究者が居れば、良いんだけどな。
冒険者の感覚が頼りってのもな。何か指標があると良いんだけど、そんなものは無さ気だからな。明確な物があってくれると助かるんだが、無いんだろうな。




