337話 10/13 33人目の客
OFUSE始めました。
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とりあえず、昼から商業ギルドで買い物をするとしてだな。大鍋と火を出す魔道具と水を出す魔道具があれば、何とかなるとは思うんだよな。とりあえずの話だ。
設備投資は、後日しっかりとやるとしてだ。まずは、実験的に作らないといけないからな。実験にお金を大量につぎ込むわけにはいかない。失敗の可能性もあるんだからな。
魔石も幾つか買ってこないといけないだろう。消費が大きい訳ではないが、生産できると解ってから、魔石を買いに走るのも、悪くはないんだけど、うちの備蓄も欲しいからな。
魔石に関しては、幾つ有っても良いんだよ。腐らないしな。どうせ使う事になるんだから、多少多めに買っておいても良いとは思う。必要であれば、大量に買い足さないといけないんだけどさ。
費用をどうするかなんだよ。何処までの設備投資をするのかに因るんだが、どうするか。出来たら、大規模にやっていきたいんだけど、魔法屋よりも儲かる可能性がある。
携行食とか、必須の部分があるからな。特に大規模クランに必要なんだよ。そうしたら、何千食分って一気に売れると思うんだよな。それも1回に。どれだけ作れば良いのかが迷うな。
大量に出来るとは思うんだよ。何処まで大量に作るのかにも因るんだが、1日に10万食くらいは作っても売れる気がしている。メイン通りで店をちゃんとやればな。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「へー。こんな所に魔法屋があるなんて。西側でもあるんだから、東側でもってのは、解らなくもないんだけど、まだ早いよね? これだけ売れ残っているって事は、大分新しい魔法屋なんだろう」
「そうだな。始めてから2か月も経っていないからな。まだまだ新米の魔法屋だ。是非に買っていってくれると助かる。出来れば、再度来てもらえると、もっと助かるな」
「それは、今後次第でしょ。とりあえず使ってみてからって話でしょ? 使ってみない事には、相性も解らないんだし。魔力の癖が合わないと、どうしようもないしね」
「まあ、それもそうだな。使ってみて、良ければまた来てくれると助かる。そこまで悪い魔法を置いている訳ではないんだ。きっと役に立ってくれると思う」
「へー。結構自信があるタイプなんだ。それじゃあ、その魔法を見せて貰いましょうか、あれ? ねえねえ。これじゃあ見れないんだけど。解いても良いんだよね?」
「ああ、解いてくれて構わんよ。それは色で弟子の魔法と私の魔法が混ざらない様にしているだけなんだ。だから、戻すときは、また括っておいてくれ」
「……ちょっと面倒だね。でも、やりたいことは、解るかなあ。要するにぐちゃぐちゃになるのを防ぎたいって事なんでしょ? それなら、裏面に名前でも書いておいたら?」
「ああ、それでも良いんだが、裏面に色々と書く奴もいるらしいからな。裏面に何も書いていない方が有難いらしい。私的には、それでも良いとは思うんだが、裏面には何かを書くらしいぞ?」
「うーん。私は書かないけどな。何を書くんだろう。解りやすい様にするって事なのかな? でも、大体解るしなあ。何を書きたいのかが解らないかな。私には必要ない事かもしれないし」
「そうなのか。まあ、案としては貰っておこう。それでだ。名前と所属クランを教えて欲しい。名前と顔は一致させておきたいんだ。それと、出来れば、狩場も教えてくれると助かる」
「自己紹介ね。解った。私はジーン。クランは探々求々って所なんだよ。まあ、大きい訳でもないから、聞いたことは無いとは思うけど。それで、狩場は平原だよ。詳しい場所までは言えないけど」
「十分だ。詳しい狩場なんてのも、あるのか? 基本的には、行き当たりばったりと思っていたんだが、その感じだと、違うようにも聞こえるんだが」
「違うよ? 勿論、クランの秘密の事については、いうつもりは無いけどさ。魔物にだって、行動原理って物があってだよ。それに基づいて動いている訳。それである程度の場所は絞り込めるんだ」
「初耳だな。他のクランもそんな感じでやっているんだろうか。確かに魔物の行動原理を解っていれば、ある程度の場所の予想は付くのかもしれないが」
「付くよ。それを狙っていくんだから。それは、クランの秘密だけどね。確実にって訳でも無いけど、5か所回れば、3か所には居るって感じだよ。それを狙い撃ちにしているんだよね」
それは、効率が良いだろうな。狙い撃ちを出来るのであれば、もの凄く有利になるだろう。他のクランは、それを知っているんだろうか。知らない気がするな。行動原理か。
魔法にも活かせないだろうか。とは言いつつも、ある程度は活かされているんだけどな。特にウルフの魔法なんて顕著だ。そうなるようにしている訳ではないんだが。
あくまでも、魔物の形をしているのは、魔法陣魔法の特徴だからな。ある程度は、誘導できるとしても、ある程度だからな。そういう魔法になってしまうってのが正しい。
狙い通りの魔法を作る事も難しい訳では無いんだけどな。形を変える必要性が感じないだけで。必要性があれば、変えている。変える必要が無いから、このままで行くけどな。
「そうだ。この店のお勧めの魔法は、これになるんだ。雷属性の魔法なんだが、平原の魔物であれば、どんな魔物にも効果がある。試してみる気は無いか?」
「そんな事を言われたら、試さない訳にはいかないじゃん。そんな都合の良い魔法があるのかって話にもなって来るけどさ。雷属性の魔法でしょ? 使いどころが、普通は無い筈なんだよね」
「まあ、使ってみてくれれば解るからな。買うのであれば、それがおススメだ。とりあえず、1つはそれにしてみてくれ。試すのであれば、それが1番だろう」
「まあ、騙されたと思って買ってみるけどね。良い魔法だったら、買いに来るけど、そうでもなかったら、もう来ないかもしれないけどね。お弟子さんの魔法も含めて、これで良いかな?」
「そうか。クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨2枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
「また来るかは、相性次第かなあ」
行ったか。まあ、そうだろうが、相性が悪いって事は無いからな。是非にまた来てくれると助かる。麻痺魔法は良い魔法だぞ? 色々と捗る魔法なんだよ。
それにしても、魔物が来るルートの様なものがあるんだな。その辺りも調べているクランなんだろうな。良く解らないが、魔物にも法則の様なものがあるのかもしれない。




