334話 10/13 ロバート来店
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いつもの様に朝飯を食ってきて、いつもの様に陳列をする。それで準備はバッチリである。それ以外に用意するものは、特に無し。後は魔法が売れてくれれば、それでいい。
何とか売れてくれればそれでいいんだよ。段々と売り切れが近くなってきているから、いい傾向ではあるんだけどな。新規の客を捕まえないといけないって事は、しないといけないんだけどさ。
見つけてくれると大変に有難い。新規のお客は来てくれるだけでも良いんだよ。いや、買って行ってもらわないといけないんだけどさ。売れないと話にもならない。
ただ、数量が決まっているからな。売れて欲しいのはその通りなんだが、売れないって可能性もあるんだよな。無かったら、売り様が無いんだ。特にクライヴ君の魔法だな。
4つしかないからな。売り切れたら、試してもらうも何もないんだ。ある程度残してもらわないといけないんだが、それも難しいとは思うんだよ。基本的には、売り切って貰うのが一番いいんだけど、そんな事は贅沢なんだよな。誰が合うのかも解らないんだから。
特に合うって人もいるんだから、良く解らない。何が原因なんだか解らないんだよな。良く解らないが、強くなっているってのがあるんだよな。私の色では無いとは思うが。
私の色で、そんな現象があるとは思えないんだよ。かなりのレアケースになるかと思う。そんなレアケースを追う必要はないと思われる。普通に使えてくれれば、それでいいんだよ。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「おう店主。また来たぞ。今日もじっくりと見させてくれや。まあ、目当てはこっちの魔法なんだがな。店主には悪いかもしれないが、俺にはこっちの方が合ってたんでな」
「ほう。クライヴ君の魔法の方が合ってたのか。という事は、書かれている事以上の数や威力があったという事で良いんだな?」
「ああ、つっても、欲しいのは雷属性の魔法なんだがよ。これに関しちゃあ、数以外は変わらねえんじゃないかって思っているんだがな。店主はどう思う?」
「そうだな。ロバートの所のクランは、タイフーンウルフを狙っているのか?」
「狙えるわけがねえな。人数が足りねえ。後倍は欲しい。その位の戦力が必要だ」
「倍か。それは、難しいな。どの位が必要と考えているんだ?」
「5000は欲しい。取り巻きのウルフを片付けるのにも戦力が欲しいからな。犠牲が出ても良いってんなら、3000でも行けなくはないんだろうが、魔法使いが50人は欲しいな」
「なるほどな。何方にしても、一筋縄では行きそうもないか。それで、雷属性の魔法だが、タイフーンウルフを相手にするのであれば、有利だと言っておこう。効果が高い方が有利だ」
「そりゃ無理だな。そういうと、そこまで変わる訳でもねえって事なんだろうな」
「だが、買うのであれば、弟子の魔法を優先的に買ってくれると助かるんだ。事情は色々とあるんだが、弟子の魔法を優先的に買ってやってくれ」
「まあ、それは良いんだがな? 他に買い手がいないのか?」
「いや、そんな事もない。だが、弟子の魔法の方を売っていった方が店側にとっては、都合がいいとだけ言っておこう。私の魔法が残った方が有難いとでも言った方が良いのかもしれないが」
「詳しくは聞かねえけどよ。理由があるんだろうが、言えないって感じか。何処にでも秘密はあるもんだからな。別に買い手側としてはどうでも良いことだけどよ」
「助かる。言えなくもないんだが、言わない方が良いと釘を刺されていてな。言いふらしたいことでもないから、言わないことにしているんだ」
「そうか。まあ、そういう事なら仕方がねえよな。そんで、魔法の話なんだがよ。これは、本当に初級魔法なんだよな? まずはそこから疑いたいんだが」
「間違いなく初級魔法だな。前回も言ったかもしれないが、初級魔法で合っている。まあ、言いたいことも解らんでは無いんだが。便利すぎる様な気がするんだろ?」
「便利っつうか、都合が良すぎる様な気がするんだよな。なんて言ったら良いのかは、解らねえけどよ。こう、なんか、あるだろ? 属性相性とかがよ。それを無視しているんだろ?」
「無視をしている訳ではない。属性としての威力は、確かにそのままの通りなんだが、魔法としての効果が重要なんだよ。その魔法に関しては、効果が重要な部分なんだよ」
「ああ、解っているつもりなんだがな? 言いたいことはあるって事なんだよ。効果っつっても、限度があるとは思うんだよな。俺的には、あり得ないことをやっている様にしか思えねえわけだ」
「その魔法は、どうあがいても初級でしかない。それに違いはない。流石に、中級魔法であれば、回数的にも気が付くだろうし、初級魔法の域は出ていないつもりだ」
「その言い分も解るんだがな? 中級魔法はもっと規模がやばいって話なんだろ? 俺も使ったことが無いから、確実な話は出来ないんだがよ。それでも言いたくはなるんだ」
「そもそもの話。効果で相手を倒そうとする魔法が少ないってのがある。効果はあくまでも序でであって、重要なのは威力だと思っている所もあるんじゃないか?」
「それは、無くはない。威力で決まれば簡単だからな。というかだ。効果がメインの魔法を俺は知らない。効果がある魔法は多数あるが、メインに持ってきている事は無いんじゃないか?」
「それについては、知らない事だからな。私の魔法は、そういうのもあるってだけの話だ。そして、結果は出ている。そういう事だ。使えれば、細かいことはどうでも良いとは思うんだよ」
「否定はしないが。まあ、良いけどな。難しく考えるんじゃなくて、使えれば良いって感じなんだろ? っつう訳で、これを買っていくからな。一応、属性は揃えておきたいし」
「そうか。クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨5枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
「おう。また来るわ」
行ったか。気持ちは解らんでもないからな。初級魔法で収まっているのかは、若干不安が残る。本当に初級なのかと疑いたくもなるだろう。私も若干疑っているからな。いや、材料的には、初級魔法であるというのは、間違いが無いんだけどな?
とりあえず、クライヴ君の魔法が順調に売れて行ってくれているので、助かっている。私の魔法を残しておいて貰う方が有益だからな。難しい事は考えずに買ってくれると助かる。




