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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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329話 10/12 結構な金額で売れたな、延長戦に入ります

「ほらよ。今回の情報量と仲介料だ。こっちも商業ギルドから、巻き上げるつもりだから、こんなもんで大丈夫だろう。利益は絶対に出るからな」


 そう言って、貰ったのが、大魔銀貨4枚に中魔銀貨5枚。……水を作る魔道具の値段がやばすぎる。魔道具もどの位の価値があるのかは、正直解っていない所があるんだけどな。


 今までは、警備結界くらいしか使っていなかったからな。いや、火を出す魔道具も使っては居るんだけどさ。紅茶を入れるには、必要だろう? その位だな。


 基本的には、燃費は良いんだよ。もの凄く燃費が良い。しかも、火を出す魔道具に必要な火属性の魔石も普通に取れるんだから、魔道具って良いよね。


 大体、レッドベアの魔石で、1か月から2か月使えるそうなんだ。私の場合は、紅茶を入れる時にしか使わないから、4か月くらいは持つと思われる。


「たっっっっか。ええ!? こんなにもする!? 普通じゃない金額だって。幾ら商業ギルドでも、こんな金額にはならないんじゃないの?」


「いいや、出す。あいつらは、そういう生き物だ。これ以上の利益を他の商業ギルドから回収するし、なんなら、特注品だって言って、軍隊に高値で売りに行くくらいの事はしてのけるからな。守銭奴だが、金を使うときは使うぞ、あいつらは。絶対にこれ以上の金額で買い取ってくるからな」


「それでも、この金額は無いんじゃないかな? 心臓に悪いよ。貰えるっていうんだったら、貰うけどさ。冒険者業よりも稼げる仲介業って何って話になるんだけど」


「それは、お前。連れてきた奴が悪いんだよ。言っただろ? 商品開発ってもんは、そもそも失敗ありきの話なんだよ。今回の話で、失敗しそうなところはあったか?」


「無かったように思うけどさ。それでも、失敗の可能性はある訳でしょ? 試行錯誤をしないといけない訳でしょ? どう考えても高いと思うのは、あたしだけでは無いはずだよ?」


「そうか? ガブリエルは適正価格だと思っていると思うぜ? 何も言わないからな。少ないとも多いとも思っていないんだろう。まあ、魔道具の価値が解っていないだけの可能性もあるが」


「……正直に言うと、情報料としては、高いとは思っているが、魔道具という希少価値のある物の値段だと考えると、妥当だとも思う。そもそも、価値が無ければ、払わんだろうからな」


「そういう事だ。水を作る魔道具ってのは、古くから作られてきているし、それについては、確立されていると言っても良い。それを根本から捻じ曲げるんだから、価値が高いのも納得だろ?」


「人間は、生き物は、水なしじゃ生きられないからな。水の重要性は解っているつもりだ。それに、水が消える方の魔道具も手に入れる価値があるとは思う。使えるとは思っているんだ」


「ほう? 従来の水を出す魔道具も欲しいってか。まあ、時間のある時に買ってくれればいいさ。今すぐに欲しいって訳では無いんだろう? 何を考えているのかは、知らないが」


「まあな。直ぐに欲しい訳ではない。時期が来れば買いに来るさ。まずは人を増やさないといけないのと、その人を使って、作れるのかどうかの研究をしてみない事には、始まらないな」


「必要な魔道具があるのであれば、言ってくれ。大体の魔道具は作れると思っているんだ。まあ、難しいものや、情報が公開されていないものについては、作れないかもしれないがな」


 いやー、正直、出来ることが増えそうな気がするんだよな。冒険者には欲しいものになるとは思うんだよ。まあ、基本的には、出来るのかどうかを試さないといけないから、難儀なんだが。


 そもそもだ、料理をしようと思っている訳なんだが、私は料理が出来ないんだよな。料理が出来る人を雇わないといけない。クライヴ君にも聞いては見るが、多分駄目な気がする。


 なんにしても、魔道具屋と繋がりが持てたのは、良かったよ。魔道具については、案が出来たら、ここに持ってくるとしてだな。取り急ぎは、1つだけあるよな。あれを作れるのかどうかだ。


 魔法では、作れないだろうとの結論を出したんだが、魔道具については解らんからな。魔道具で作れるのであれば、魔道具で作って欲しいと思う。絶対に冒険者に売れるからな。


 と言うか、誰でも欲しいとは思うんだよ。なんて言ったって、移動がかなり楽になるからな。冒険者ギルドには、頑張って貰うとしてだな。渋滞の緩和? それは無理かな。


「じゃあ、作れるのかどうかだけ教えてくれ。容量の大きなカバンは作れるのかが知りたい。今の現状を見るに、誰も作っていないから、無いのは解っているんだが、作れるのか?」


「は? 容量の大きなカバンって、大きいカバンの事だろ? 何で魔道具屋にそんな事を聞くんだよ。というよりも、大きいカバンくらいはあるんじゃないのか? こいつが持っているのくらいは」


「大きいって言ってもさ。このくらいが限界だよ? これも木で作ってあるから、結構丈夫なんだけど、これ以上の大きなカバンって無理だよ。背負えないもの」


「いや、そうじゃなくてだな。見た目の容量よりも大量に入るカバンの事だ。それこそ、10倍や100倍は入るカバンの事を言っている。そんなカバンは無いか?」


「ある訳ないでしょ! あったら使ってるよ! 何で荷車を沢山持っていっていると思っているのかな!? そんなものはあり得ないからだよ!」


「……まあ、座れ。とりあえず、話だけでも聞こう。御託はそれからでもいい」


 延長戦、入ります。マジックバッグは、誰もが欲しいだろう? むしろ要らないって奴の方が珍しいまである。ミニマリストでも、欲しい一品だろうからな。


 さて、どう説明したものか。まずは、どうやったら、作れるのかを考えないといけない訳なんだが、とりあえずは、言ってみない事には、解らない。言うだけなら、タダだしな。

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[一言] おっちゃん「できらあ!」 おっちゃん「え、マジックバッグ!?」
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