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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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328話 10/12 まずは軍から。そうだろう?

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 その後、色々と話をしながら、ああでもないこうでもないと言い合っていた。魔道具に関しては、全くの素人だが、多少の理科の知識はあるんだ。それを役立てれば、何のことではない。


 魔法以外にも使える知識はあるんだよなあ。使いこなせないだけで。私はこれでも凡人なんだ。知識が有っても、使い方を知らなければ、意味がないんだよ。


 知識はあるかもしれない。だが、使い方が解っていなければ、完全に宝の持ち腐れなんだ。使い道を知らない知識はそうなってしまう。凡人の辛い所だ。


 とりあえず、今回は知識が活きた形になる。知識は持っているだけじゃ意味が無いからな。使わないと勿体ないんだ。それを今回は上手くできたという事なんだろうと思う。


「はあ、まあ、これなら何とか形になりそうだな。水属性と風属性の魔石があれば、何とかなりそうな気がするな。問題は、水の浄化って奴か。水が汚れていたら、何ともならないからな」


「恐らくだが、浄化をするのには、土属性の魔石が必要になるだろうとは思うんだが、どうだろうか。水を浄化するのに、手っ取り早い方法は砂や木炭なんかで浄化装置を作るのが簡単なんだろうとは思うが、それなりにしか浄化が出来ない。それなら、魔道具でやってしまう方が良い」


「土属性ねえ。魔石が3つも必要になるのか。消耗品だからな。こればかりは、費用がかかるのは仕方がねえ。重い水を持って歩かないで良いだけで有難いと思うしかねえわな」


「水って、重いんだよ? そりゃあ、荷車を引いてくれるのは、戦闘職の中でも、力の強い人たちであるのは、当然なんだけどさ。あたしみたいなのには、無理だね」


「適材適所だろう。魔法使いが息切れをしてどうするんだ。詠唱が出来ないと、困るのは前衛なんだからな。魔法使いの仕事は、魔法を使う事だ。それ以外にねえな」


「だろう。私もそう思う。魔法使いには、魔物を減らしてもらわないといけないんだから、荷物持ち程度は、前衛がやるべきだ。殴り勝てる魔法使いが居ないとは限らないが」


「うーん。少数派だねえ。それももの凄く少ない界隈の話だよ。前衛も出来る魔法使いって、いない事は無いんだよね。でも、圧倒的に少ないよね。特にあたしみたいに女だとね」


「いや、女は関係ないだろ。剛力の女冒険者だって居るんだからな。血の気が多いのは、男も女も変わらねえよ。どっちにしても、変人の類なのは間違いないがな」


「まあね。でも、この水を作る魔道具って、本当に出来るの? 出来たら、直ぐにでも欲しいんだけど。どの位の時間がかかりそう? オグマ的な所で良いよ?」


「そうだな。試作に3日は欲しいな。そこから改良を加えるのに、6日は欲しい。予備日で1日見るとして、10日後だな。少なくとも、その位の時間は欲しい」


「残念。直ぐに使えると思ったんだけどなあ。少なくとも、10日後かあ。狩りに2回ほど出た後かな? それくらいの時間がかかるんだね」


「既存の物の改造ではないからな。新しく作るってなると、かなりの難易度になるんだから、しょうがねえだろ。商品開発ってもんは、もの凄く時間がかかるもんなんだからよ」


「でも、10日で出来るんでしょ? その位なら、普通に待てるし、なんなら、他のクランも欲しがると思うんだよね。特に大手には欲しいでしょ。荷物が馬鹿にならないんだから」


「いや、普通は商品開発で10日とか、無謀だからな? 今回はそっちがある程度、完成形を示してくれたからなんとなく作れるんじゃないかってなっているだけだ。それに、冒険者には後になると思うぞ。まずは、当然だが、行先が決まっているからな」


「ええー。冒険者に最優先にしてよ。行先が決まっているって何さ?」


「そりゃあ、お前、軍隊に配備されるに決まってんだろ。商業ギルドに売りに行くんだから、商業ギルドは、貴族や軍に売りに行くに決まっているだろ? 目に見えて解る事じゃねえか」


「商業ギルドに売っちゃうの? それだと、オグマの取り分が少なくなるんじゃない? 確かに、真似される危険性はあるけどさ。商業ギルドに売っても良いの?」


「これは、個人で抱えられる魔道具じゃねえ。商業ギルドに製法までを売った方が、利益が出る。それに、水を作る魔道具ばかりを作る訳にも行かないだろうからな」


「そっかそっか。あたしの魔道具も作って貰わないといけないしね。それでいいのかな。それでも、商業ギルドからは、結構な額が入る予定だよね?」


「ああ、莫大な金額が入るだろうな。ちょっと待ってろよ。今回の報酬を持ってくるからな。常識的な範疇での情報提供料を持ってくるつもりだ」


「あたしは? 仲介料は?」


「……1割を仲介料で渡してやっても良いか? 案はお前さんの案だからな」


「私は別に構わんよ。魔道具店に伝手が無ければ、死蔵するところだったんだからな。仲介料くらいは払うさ。1割という金額にも納得している」


「ならばいいんだ。それじゃあ、金を持ってくるから、ちょっと待っていてくれ」


 案に金を払うのは、一緒なんだな。商業ギルドがどれだけの値段で買ってくれるのかにも因るんだろうが、一体いくら位になるんだろうか。軍で使うんだろ?


 相当な額になりそうな予感がするんだけど、どうなんだろうね? 軍用の物と、通常の物とで、色々と違いがありそうな気がするけどな。大きさとか、規模とか、燃費とかな。


 売れるというのだから、売ってしまうとする。教会の寄付の代金に当てさせて貰う事にしようかね。タダで人を雇う事は出来ないからな。こればかりは、仕方がないんだよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 実家から放逐だけでなく念入りに絶縁もされてるんでしたっけ? 主人公が実用的なアイディアマンとして有名になると自然と嘲笑の的になりそうですね まあ…実家と仲の悪い貴族にしかアイディアばら撒けな…
[一言] 著作権や特許権が無い世界では非製造業はアイデアだけだと弱いな。というか始めから商業ギルド行ってプレゼンぶち上げたら権利に食い込めて売上マージンを貰えた可能性あるのかな?
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