323話 10/12 エミリー来店
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だからって、客が来ないのは頂けないな。客には来てもらいたい。今日はどんな感じになるのかと思っていたんだけど、客が来ないんだよな。頻繁に出入りして欲しい所ではある。
まだまだ難しいけどな。もっと客を増やさないといけないんだから、仕方がないだろう? 今日はどうなのかは知らないが、まだ客は2人だけだ。暫く時間が経ってしまっている。
仕方が無い事ではあるんだけどな。早い時間に来る人の方が珍しいんだから。私の店は、有名店でも何でもないからな。普通の魔法屋なんだ。開店から、1か月と少ししか経っていない。
もっと人が入ってくれれば嬉しいんだけどな。売り切れになるくらいに買っていってくれると、嬉しいんだよな。そうはいかない。都合よく売り切れるということは無いんだよ。
もっと人が通ってくれると有難いんだけどな。まだまだメイン通りの渋滞が足りないという事なんだろうかね? 大渋滞を起こしているんだけど、あれでも足りないのかな?
かなりの渋滞だぞ? 外の門まで行っている気がする。冒険者ギルドも大変だよなあ。解体から何までやっているんだからな。冒険者ギルドは、増やした方が良いとは思う。
割と切実にな。ついでに、魔法屋も増やせば良いと思っている。魔法屋も足りていないんだよなあ。どう考えても、少なすぎるんだよ。魔法使いの成り手ばかりが多いって話でもあるんだけどな。
もうちょっと、魔法屋の方に、人材を残しておいてくれないものなのかね? 魔力が必要な仕事って、魔法屋か、魔法使いかって事ではないのかな? 魔道具も魔力が必要なんだろうか。
その辺は、はっきりとは知らないんだよな。必要だと言われても、おかしくはない。魔石を扱うんだから、魔力が必要だと言われても、不思議ではない。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「あいよ。また来たよ。あてしも場所をちゃんと覚えてなかったのがいけないんだが、この店のある場所も悪いんだよ。なんでまた道を1本中に入ったところでやっているんだい? まだまだ外側の建物だって空いているってのに。物好きだねえ」
「いやなに。初めは良い立地だと思って作ったんだ。後になって、ここだと、他の魔法使いが見つけ辛いというのが解ったって所さ。調査不足だったことは否めないな」
「動かせないものをどうこう言っても始まらないがね。作っちまったもんは仕方がないさ。今後は考えるんだね。って言っても、今後なんて無いかもしれないんだが」
「まあな。もう建物を建てることはしないだろうからな。余程って事でも無い限りな。余程なことが何かは知らないがね。建てないことに、越したことは無いけどな」
「無駄金を払うよりはマシだろうさ。それよりも、この紐はどうにかならなかったのかい? 見にくくて仕方がないよ。いちいち解くのも面倒だが、縛るのはもっと面倒だ」
「それ以外に案が無くてな。いい案があれば、採用するぞ。なるべく画期的なものを頼む。私では思い付かなかったんだ。その辺は商才が無かったと考えるべきなんだろうか」
「商才があったら、こんな所に店なんて構えないだろう? その辺りもよく考えな。裏面に書くのが手っ取り早いんだろうが、裏面は色々と使うからね。書かれているのも厄介さ」
「そうか。それで、前回に弟子の魔法を使っていたと思うが、どうだった? 弟子の魔法が合っていれば、優先的に弟子の魔法を買っていってもらいたいんだが」
「全然合わなかったね。これっぽっちも使えなかったさ。癖の事だからね。どうしようもないのさ。癖が合うのであれば、話は変わってくるんだろうが、合わなかったからね。今後は使わないさ」
「そうか。残念だ。弟子の魔法の方を優先的に減らしていきたいんだがな。私の魔法は売れ残ってくれても良いんだが、弟子の魔法はとっとと売れてくれるようになると有難いんだよ」
「こればっかりは癖の問題だからね。魔力が合わないのはどうしようも無いんだよ。まあ、店主さんのが合っていただけでも有難いと思いな。2人しかいないんだから、どうしようもないだろう?」
「まあ、その通りなんだがな。2人しかいないんだ。合う合わない問題は、色々と出てくるんだよ。合ってくれることに期待はしているんだがね。まあ、上手くいってくれることを願っているさ」
まあ、私の魔力の色的には、合う合わないは、関係ないんだけどな。クライヴ君の魔法だけなんだよな。そっちに合わなかったという事は、そういう事なんだろう。赤では無かったと。
しっかし、完全に引退間近の魔法使いだよな。現役を何時まで続ける予定なんだろうか。何歳かまでは聞く気はないが、そろそろ休んでも良い頃合いだと思うんだけどな。
「しっかし、あてしも、よくもこんな変な形の魔法を使おうって思ったもんさね。色々と気に入らない所はあるが、しっかりと使える魔法だったからね。どうしたもんかねえ」
「使えるのであれば、良いことだろう? しっかりと買って、売り上げに貢献してくれ。どう使っているのかは、問わないからな。精々便利に使ってくれればいい」
「魔法ってのは、そういうものだろう? 便利に使えない魔法なんて、魔法じゃないね。使えない魔法を売りつける馬鹿も居るんだから、仕方がないったら無いよ。まあ、その点ここの魔法屋は、合格だけどね。使える魔法ではあったさ」
「使えるのであれば、良いじゃないか。使えない魔法では無いはずだよ。そんな魔法は作っていないつもりだ。全部が使える魔法だと思っているよ」
「そうだと良いけどね。それじゃあ今回はこれだけ買っていくとしますかねえ。形さえもうちょっと何とかなってくれれば、文句は無いんだが」
「形は変えるに変えられないからな。クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨5枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
「また来ることになるんだろうねえ」
行ったか。そうか、また来るのか。引退しても良いとは思うんだけどな。引退したら、どうするんだろうかね? クランに残り続けるんだろうか。その辺は、知らないんだよな。
いやなに。魔法屋に引き抜けないかと思ってな。引退した魔法使いを魔法屋に引き込むのは、有りだと思うんだよ。無しではない。魔力量が保証されているんだからな。
情報さえ守ってくれれば、それでいいと思っているんだよ。何処かに引退間近の魔法使いは居ないものかね? 居たらスカウトしたいんだけどな。




