319話 10/11 魔石から魔水を作れるのであれば
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なんだかんだで昼まで店を続けていたが、客は来ず。そのまま、魔法の作成に入った。昼飯はもちろん食べた。そのからの魔法作成は、いつも通りにしかならないんだよな。
新しい魔法を求めているんだけども、そう簡単には見つかってくれないんだ。これだという魔法が見つからない。便利な魔法を探しては居るんだけどな。
もっと人を雇えるようになれば、話は変わってくるのかもしれないが。私だけで考えていても、埒が明かない。もっと大人数で考えた方が良いとは思うんだよな。
発想力は有限なんだ。何処まで行っても、私は私でしかない。私を超える事は、かなり難しい。私の頭の想像力は、その程度のものなんだ。これを変えようと思うと、もの凄く勉強しないといけない。
大学の様な学問を進める場所があるのであれば、行きたい所ではあるんだが、残念ながら、そんな場所はない。教わり学ぶ場所が無いのは、文明的に仕方がないのかもしれないが。
貴族主義の世界だからな。貴族に知識が集まり過ぎている。まあ、それでも、民間に知識がないかと言えば、違うんだけどな。貴族でも知らないことは、沢山ある。
例えば、魔道具については、貴族も知らない。自分たちは使う側だからと割り切っているのか、何故なのかは知らないが、魔道具については、教わらなかったな。
魔道具は、便利なものだ。用途は色々、動力も魔石で何とかなる。当たり前の様に使っているが、作り方は、解っていない。職人が教えて繋いでいるんだろうな。
そんな魔道具だが、魔道具で魔法は作れるのかと考えたことはある。かなり面倒な事になりそうな気がしているんだが、作成が可能なのか。一度は考えることだろうとは思う。
魔道具は、魔力を魔石から補っている。それを考えれば、魔石から、魔水を作り出すことは可能なのではないかと思ったわけだ。魔道具で何かしらの処理をすればの話になるんだが。
不可能か可能かと言われても、解らないとしか、言いようが無いんだけど、出来ない訳ではないとは思うんだよな。魔石から魔水を作る方法が。
まあ、問題は多々あるんだけどな。魔石には、属性というものがある。私たちの魔力には、属性は無いとされている。あくまでも現状はという事になるんだが、そういう認識でいい。
属性のある魔石の魔力で魔水を作った場合、魔法が変質しないと言い切れるのかという、問題があるんだよな。実験も何も出来ていない事ではあるんだけど、考察は出来るからな。
属性の魔力を使う場合、同じ属性の魔法を作るのであれば、強化されるのではないかと、考察はされている。あくまでもされているだけであって、実現は現状、不可能ではあるんだが。
逆に言えば、魔法に対応した魔水を使わないといけないという事になる。それだと、中々に大変になって来るぞ。他の魔法ギルドと協力をしないといけなくなる。
今でも、十分に協力はしているが、今以上の協力が求められることになるだろう。この辺りでは、採れない属性の魔石が必要になってくる場合があるからな。
まあ、これも、魔石を魔水に変換できればという話になってくるんだけどな。今の所は、そんな技術は存在しない。魔石から魔水を作ったところで、別の問題もあるんだけどな。
魔石の魔力の色が問題になってくるんだよ。確か警備結界の魔石の魔力の色は、黄色だったはずだ。ゴブリンのものかもしれないと、当たりを付けたが、この理論から考えると、違う可能性がある。
あの時は、鑑定魔法を使った時だったと思うんだが、黄色が土属性なのではないかと考えた。土属性が黄色であれば、解りやすくていい。使い手は選ぶことになってしまうが。
魔石の色も個性があるとすると、もの凄く厄介な事になってくる。魔石によって色が違うとなると、厳選する作業が始まってきてしまう。鑑定魔法をフル活用しないといけないだろうな。
そうなると、透明な魔力の色はどうなるのかと言うと、高くなるだろう。誰でも使えるんだから、高くならない訳がない。価値が上がると、魔法の値段にも影響してくる。
当然だが、私の魔法も値段を上げざるを得なくなってしまうな。誰でも使えるという事は、そういう事だろうからな。値段は上げざるを得ない。仕方が無い事ではあるんだがな。
値段が上がれば、売れる個数が減るだろうな。使い勝手の良い、麻痺魔法くらいしか売れなくなるだろう。麻痺魔法は、真似できないから、私の店で買うしかないんだからな。
そもそもの話。魔法がある程度の値段で売っているのは、作れる個数が決まっているからだ。作れる個数が、増えたのであれば、どうなるのか。全体の魔法の価値が下がるだろうな。
原価割れする事は無いだろうが、半値にはなるだろう。その位魔法が溢れてくることになる。だって、魔力が無くても、魔法屋になれるという事なんだからな。
魔石から魔水を作り出すという事は、そういう事だ。魔力が無くても、魔法を作る事が出来るようになる。それが良いのか悪いのかは、誰にも解らない。
ただ、そうだな。私としては、その技術が作られるのは、後にしてもらいたいものだな。私の生きている間に実用可能にならないでもらいたい。それは、そう思う。
私の魔力の意味が無くなってしまうからな。折角貰った魔力の色なんだから。出来る限り使ってやりたいとは思う。魔道具が何処まで進歩するのかは、誰にも解らないけどな。




