311話 10/10 29人目の客
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店内が少しばかり寂しくなったかな。それは仕方が無い事なんだ。売れた方が良いんだからな。売れてくれるに越したことは無い。売り切れが近づいてきているなあ。
言っても、売り切れるかと言ったら、そんなことは無い。だって、土属性の魔法と雷属性の魔法があるんだから、売り切れるわけがない。これらは、残っていくからな。
平原で使うスクロールがメインで無くなるだけなんだよ。風属性と火属性と氷属性だな。これらの在庫が無くなる。悪い事では無いんだけどな。
売り切れたって言わないといけない事にはなるんだけどな。それは、済まないと思っている。私にもっと魔力的な余力があれば、売り切れにならずに済んだかもしれないのにな。
贅沢な話だ。無限に近い魔力があれば、1日中魔法を作っていられるというのに。無限でも、作れる数には限界がある。時間的な制約があるからな。それも仕方のない事なんだよ。
まあ、そんな事になっていたら、今頃は魔法兵になっていたことだろうが。魔法兵って、普段は何をしているんだろうな? 有事にしか使えないとは思うんだけど。
有事に備えていると言えば、聞こえは良いが、要は飼い殺しだろう? そんな勿体ない事をするかね? 飛竜狩りにでも出かけてくればいいのに。飛竜は上級魔法に必須なんだから。
この近辺の魔物で、上級魔法の素材と言えば、飛竜なんだよな。飛竜狩りをしてくればいいのにね。死ぬリスクもあるが、そこは前衛の見せ所な訳だ。魔法使いを守るのも前衛の務めだからな。
上級魔法なんて、縁がないだろうがね。中級魔法でさえ、縁が無いんだから、仕方がないだろうに。作れない訳ではないが、作る機会が無いだろうね。
この辺の冒険者は、初級魔法で十分なんだもの。ロードゴーレムを狩る時くらいだろう? 中級魔法が使われるのは。それ以外は、初級魔法で何とかなるからな。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「ここも魔法屋なのか。気が付くまでに随分と時間がかかった様な気がするな。何時からやっているんだ? そこそこ新しい建物だとは思うが」
「魔法屋を始めたのは、9月1日だな。今年になってから始めたんだ」
「今年からなのか。どうりで知らないはずだ。この道を通る事の方が少ないからな。今回は運が良かった。新しい魔法屋を見つけることは、良いことだからな」
「こっちとしても、見つけてくれて嬉しいよ。まだまだ客が少ないんだ。もっと多くの魔法使いに見つけて貰いたいんだが、何分、こんな所に作ってしまったからな」
「場所は、西側であれば、悪くは無いんだろうが、東側だからな。東側と言えば、メイン通りってイメージが強いから、確かに見つかり辛いだろう。時間の問題だとは思うがね」
「時間が解決してくれれば、有難い事なんだよ。時間だけじゃ、どうしようもない事もあるからな。今の内に認知度を上げておかないといけないんだよ」
「そうか。しかし、今後は、この店の様に、東側も奥まったところに魔法屋が出来るかもしれないのか。その辺も注意して見ておかないといけないだろうな」
「まだまだ、メイン通りに出来るとは思うけどな。それでだ、名前とクランを教えてもらいたい。客の名前と顔は一致させておきたいんだ。後は、狩場も何処か教えてくれると助かる」
「ああ、いいぞ。俺はブレンダン。クランは迷走の暗号って所に所属している。狩場は平原だな。他の所には行かない。まあ、それは他のクランも似たような感じだとは思うけどな」
「平原が狩場か。それなら、この魔法が良いだろうな。この店の売りになる魔法なんだが、平原の魔物であれば、タイフーンウルフにも効果がある魔法なんだ」
「タイフーンウルフは狩れないな。流石にそこまでの規模では無いんだ。残念ながらね。でもまあ、おススメされたという事は、良い魔法なんだろうが、この紐は解いても良いものなのか?」
「ああ、解いてくれ。それは、弟子の魔法と混ざらない様にしているだけだからな。だから、読み終わったら、また括っておいてくれると助かる。混ざると、解らないからな」
「そういう事か。では、見させて貰うとするか。……ふむ。雷属性の魔法なのか。属性相性的には、有利なものではないが、威力か? それにしては、平凡な威力だとは思うんだけどな」
「その魔法は、効果で魔物を倒すものだ。威力もそこそこあるんだが、メインとなるのは効果の方だな。それがもの凄く強いんだ。だから、平原のどんな魔物に対しても使えるという事になっている」
「効果ねえ。あんまり意識したことが無いが。そういう魔法もあるという事なんだな。ただ、読んでみただけでは、余りしっくりとは来ないな。解らないことが多すぎる」
「それは、そうだろう。珍しい魔法だろうとは思うからな。効果で倒す魔法は、中々ないはずだ。だが、それだけの効果はあるとは思っている。私の店の売りになっている魔法だからな」
「なるほどな。まあ、1つは買ってみるか。様子見って事でな。使ってみないと、解らないことが多すぎる。雷属性の魔法を使うって事自体にも若干の抵抗があるからな」
「まあ、それは解らんでもないからな。それと、紐の色が違う物は、弟子の魔法なんだ。そっちも買っていってくれると嬉しい。合うかどうかを試してくれ」
「そうだな。まずはそこからだろう。合うか合わないか。それの確認が大切だ。となると、これで良いか。とりあえずは、この2つを買っていこう」
「そうか。それは有難い。クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨2枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
「合えばまた来るさ。合うかどうかを確かめてからな」
行ったか。合ってくれると有難いんだけどな。クライヴ君の魔法の方がだ。私の魔法は合う事が殆ど確定しているので、また来てくれるとは思うんだけどな。
とにかく、数を売らないといけないんだよな。今日は沢山売れたけど、まだまだこれからなんだ。大量買いが来なくても、売れて行くようにならないといけないと思っている。




