306話 10/9 28人目の客
OFUSE始めました。
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ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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「うーん。威力で見て来てばかりいるからな。この効果がどの位凄いのかが、今一つ解らねえな。威力は、まずまずって解るんだけどよ。効果の方がよくわからねえ」
「まあ、使ってみないと解らないとは思うぞ。使った結果は、もの凄く良いものだとは思ってもらえるとは思うけどな。まあ、それも確実に良いものだと思うかは、解らない所ではあるんだけど」
「そりゃなあ。10人居て10人が良い魔法だっていう方が珍しいぜ? 威力の方が大事な奴も居れば、範囲が大事な奴もいる。数がって奴もいるしな。魔法使いで好みは違うだろ」
「そうなんだよな。だが、効果で倒すという事自体が、そこまで無いからなのか、その効果だけではどうも解らんという人が多いんだよな。私的には、良い効果だと思うんだが」
電気の事を知っているのか知らないのか。それで大きく分かれるとは思うんだよな。そういう効果なんだから、仕方がないと言えば、その通りなんだけどな。
とりあえずは、使ってくれると助かる。確実に使えるのかどうかは、解らない所があるんだけど、まあ、大丈夫だろうとは思うんだよ。多分だけどな。
使い勝手は、良いとは思うんだよ。後は、好みに合うのかどうかという所ではあるんだけどな。好みは、人によって違うからなあ。どうしても、嫌だって人は居るんだよ。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「ここがあたしの知らない魔法屋ねえ。新しい建物だし、最近できたのかしら? 魔法の方はどうなのかしらね? 店主さん。魔法を見させて貰いますわ」
「ああ、じっくりと見て行ってくれ」
「じゃあ、店主。これとこれをお試しで買ってみるわ。とりあえず、弟子のも一緒にな。使ってみて、駄目そうなら、切り替えるかな。良さそうならまた来るわ」
「そうか。弟子の魔法も使えるとは思うから、試してみてくれ。まあ、相性があるからな。何とも言えない所ではあるんだけどな。使えるのであれば、使ってくれ。クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨2枚になります。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
「おう。使えたら、また来るとは思うけどな。使えなかったら、それまでだろう」
行ったか。売れてくれるのは助かるし、どんどんと使ってくれることを願っている。クライヴ君の色と合えば良いんだけどな。合うかどうかは、人それぞれだからな。難しい所だ。
合わなければ、来ないだろうが、そもそも、私の魔力は合う事が前提なんだよ。だから、また来てくれるとは思うんだよな。魔法が合わないって場合は、来ないかもしれないが。
だが、魔力が合ったら、とりあえずは、使ってもらえるとは思う訳だ。店も限定するのは不味いしな。なるべく選択肢は広げる筈なんだよ。だから、大丈夫だと思いたい。
「あら? これは、紐で結んでありますわね。どうしたら良いのですか? 中を見るには、解かなくてはなりませんが。まさか、このまま買えという訳ではありませんわよね?」
「ああ、解いてくれても構わんよ。それは、こっちの弟子の魔法と区別するために括ってあるだけだからな。解いて中を見て行ってくれ。それと、名前とクラン名を教えてくれ。顔と名前は一致させておきたいんだ。後は、狩場も教えてくれると助かる」
「そういう事でしたのね。それでは、解かせてもらいますわ。それと、あたしはシャンタル。クランは演奏の晩餐会ですわね。狩場は平原を使っておりますわ」
「そうか。平原か。平原なら、この魔法がおススメの魔法になる。雷属性の魔法だが、タイフーンウルフにも効果があった魔法だ。平原で使うのであれば、それが一番のおススメだな。ゴブリンにもワイルドボアにも効果がある。ゴーレム系には、効果が薄いが、それ以外なら使えるはずだ」
「そんな魔法がありますの? 普通はその属性に対応した魔法を選択しなければならないのですが、色々と法則を壊しますわよ? それが初級魔法で収まるというのですか?」
「ああ、初級魔法に収まっているな。これは、属性で威力を決めているわけじゃない。効果で属性が決まっている魔法なんだよ。だから、威力で見るのではなくて、効果で魔法を見極めて貰いたい。そうしないと、この魔法が使えるのかどうかは、解らないと思うからな」
「効果、ですか。効果で攻撃する魔法なんて知りませんが、新しい魔法ですの? 効果で攻撃するというのは、どういう事になるのか、今一つ解っておりませんが、一応、読ませていただきます」
珍しいというのは、自覚している。普通は威力で倒すものだからな。効果で倒すのは珍しいだろう。だが、実際にあるんだよ。そう言った魔法が。ここにちゃんとあるんだよ。
使ってもらわない事には、始まらないがね。試してもらわない事には、意味がない。そういう魔法なんだって認識を持ってもらわないといけないんだよ。使えば、良さが解るはずだ。
好みはあるけどな。多分大丈夫だろうと思う訳なんだよ。そこまで、変な魔法って訳でも無いんだからな。まあ、好みが合わなければ、普通の魔法を買ってもらえればいいだけの話なんだけどな。
「ああ、それと、出来ればで良いんだけど、弟子の魔法も買っていってくれると助かる。そっちの相性も確かめて欲しい。出来ればで良いがね」
「勿論、買わせていただきますわよ? とりあえず、これとこれを。この、雷属性の魔法を使ってみない事には、何も解りませんからね。とりあえず、使ってみますわ」
「ああ、頼んだ。使ってみてから、また買うかを考えてくれると助かる。クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨2枚です。……丁度いただきました」
「毎度どうも。またどうぞ」
「魔力の色が合えば、また来ますわね。それでは」
行ったか。とりあえずは、これで大丈夫だ。魔力の色が合えば、また来てくれるそうだから、来てくれるのは、確定だろう。余程特殊な色で無ければだけどな。
透明に合わない魔力の色があるのかは知らないが、多分大丈夫だろうとは思う。普通に使えると思うんだよな。好みに合うかどうかは別として。合わなければ、普通の魔法を使ってもらおう。




