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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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303話 10/9 ミーガン来店

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 必要であれば、作るというのが魔法なんだよな。必要が無ければ、魔法屋なんて、成立しない。魔法は必ず必要なものなんだよ。まあ、絶対では無いんだけどな。


 前衛だけで倒せれば、それはそれでいいんだよ。魔法を使って倒さなければならないというのが、無い方が儲けとしては良いんだよな。本来であればの話だが。


 そこまで、人間が強い訳ではないんだよ。人間は弱い生物なんだ。魔物に比べたら、弱い。ゴブリンの方が生命力に溢れている。だって、あいつら、止めを差さないと、死なないし。


 人間は、痛みで戦えなくなるが、ゴブリンはそうではない。死ぬまで戦闘を仕掛けてくるんだよ。逃げることはしない。余程の個体で無い限りはな。


 一度、逃げるという行動を知ってしまったゴブリンは、逃げるかもしれないが、そんな事をさせる程、人間も馬鹿ではない。きっちりと止めを差して回るんだよな。


 冒険者も、お金が逃げるというのは、よろしくないだろうからな。魔物はお金だ。生活がかかっているんだ。逃がすわけがない。徹底的に戦うのさ。お金の為にな。


 命がけの戦いというのもあるにはある。前衛は、毎回そのつもりだろうしな。死ぬ可能性を0には出来ないんだ。必ず勝つようには出来ないんだよ。魔物も生き物だからな。


 下手に、知恵を持った魔物が出てこないと良いけどな。そんな魔物が出てきたら、危なすぎるんだよなあ。きっちりと冒険者には、処理をして欲しい所だな。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「また来ちまったよ。都合の良い魔法がここしか無いんだから、仕方が無い事ではあるんだけどねえ。他の魔法も使っているが、どうしても、ここの魔法が一番だ」


「ミーガンの魔力の色の所為だろうな。それは、どうしようもない」


「解っているさね。生まれ持っての事だからね。これが変わるなんてことは聞いたことが無いんだよ。まあ、一生付き合っていくことになるのさ。まだまだ現役は続けるからね」


「魔法使いだからな。現役は長く続けられるだろう。前衛なら、35で引退か? そのくらいまでしか戦えないのではないか? 鍛え方次第で、どうにでもなるのかもしれないが」


「まあ、普通にしてたら、35まで出来れば上出来さね。早い奴らだと30で限界さ。鍛え方が軟弱だとどうしてもねえ。死ぬリスクが高くなってくる前に止めちまうのさ」


「そうか。それで? 大きいクランで強い奴らは、そうではないと。そう言いたい訳か? 奥地に入っていけるだけの実力があれば、歳でも何とかなると」


「端的に言えば、そうなるね。最年長はあそこに居るだろう? 黒曜石の黒騎士、聞いたことがないかい? ここの都市での一番のクランさ。そこに最年長が居るよ」


「ああ、飛竜狩りで有名な所か。それだけの練度であれば、納得は出来るな。それで? 一体何歳の戦士が在籍しているんだ?」


「今年で51になっている筈だよ。あたしよりも10個上って話だからねえ。魔法使いでも、そこまで行くのは珍しいんだ。魔法使いでも50で止めちまうからね」


「50で止めるのか。そういうものなのか? 魔法を使っているだけだから、もう少し、頑張れるとは思うんだが、どうなんだろうか?」


「さあねえ、足がついて行かなくなれば、それはそれでお終いなんだよ。足に来たら終わりさ。走ることはあんまりしないが、歩けなくなってきたら、そこまでさね」


「ああ、足か。歩き詰めになるからな。それはそうか。魔法使いの歩調に合わせるにしても、限界があるという事なんだな?」


「そういう事さね。後は後進の育成に力を入れることになるのさ。長い事生きている分、教えることは、沢山あるからね。引退はするが、やれることは、色々とあるのさ」


 なるほどな。確かに教えることは、沢山あるだろうな。スクロールの選び方から、呪文の詠唱の方法まで、色々と教えないといけないことが多くあるんだろうと思う。


 前衛の戦士よりは長く続けられるだろうが、足に来ると終わりか。怪我で前線から離脱する奴も居るんだろうな。それは、ある程度は、仕方が無い事ではあるんだろうが。


 ミーガンも、もう少ししたら、か? まだまだ行くのかもしれないが、魔法使いは解らんな。前衛は解りやすいだろうが、魔法使いはどうしてもな。足さえ大丈夫なら何とかなりそうだ。


 ……引退した魔法使いを、魔法屋で雇えないものなんだろうか。それは、無理なのか? 無理ではない気がするんだが、どうなんだろうな。いい案だと思うんだけど。


 ミーガンを雇う事は、しないだろうがね。魔力の色が、特殊過ぎるんだよな。普通の魔力の持ち主で、引退した魔法使いを雇用していくというのが、良いのかもしれない。


 引退しそうであれば、声をかけてみるか。足に来ていそうなら、声をかけてみよう。店員が増えるかもしれない。まあ、こんな若造に使われるのは、嫌かもしれないが。


 クランとして、参加してもらうのでも良いんだが、秘密厳守でお願いしたいところだな。それは、解っているとは思うがね。流石に秘密を漏らしそうな奴を雇用する訳には行かないからな。


 文字列閥の作成方法なんて、真似できてしまうからな。素材さえあれば、簡単に真似が出来る。魔法陣魔法は、それなりに難易度が高いのかもしれないが、それでも、真似は可能だろう。


「さてと、これらを貰おうかね。あたしもまだまだ現役でいるつもりさね。限界までは、やるつもりさ。何時限界が来るか解らない所ではあるんだがね」


「そうか。頑張ってくれ。クライヴ君、会計だ」


「はい。中銀貨4枚です。……丁度いただきました」


「毎度どうも。またどうぞ」


 行ったか。ミーガンには、もう少し頑張って貰わないとな。後進の育成もあるんだろうし。どうなるのかは知らないけどな。後進が優秀なら良いことではあるんだけど。


 その辺も運だからな。魔法使いが入るのかどうかは運が絡む。運が無いクランは沢山あるからな。魔法使いがいるだけでも運が良いんだよ。それでもって所はあるけどな。

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