302話 10/9 今日も1日が始まる
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
10月9日水曜日。朝か。今日も新しい日が始まる。昨日クライヴ君に買い物に行ってもらったから、素材の在庫は沢山ある。暫くは、買い物に行かなくても大丈夫だろう。
ノイジーバードの素材を中心に、色々と買ってきてもらったからな。恐らくは、大丈夫だろうと思われる。次に買い物に行かないといけないのは、11月に入ってからだと思う。
魔法の変更が無ければな。作る魔法を変更することは、あり得る話だからな。実験で得たデータを元に、商品の一部を置き換えることはあり得る。売りになる魔法になるだろうからな。
麻痺魔法で良いとは思うんだが、売りになる魔法は、幾つかあってくれると嬉しい所だな。余りあり過ぎても、作れないって事になりかねないんだが、そこは、考えるしかない。
作れる限界が増えてくれれば、いう事は無いんだけどな。作れる限界が決まってしまっているから、どうしようもないんだ。これは変える事が出来ない。と、思われる。
弱い魔法でよければ、出来るかもしれないが、これ以上弱くしてしまうのは、違う気がするし、弱くしたところで、売れなければ意味がない。威力は、ある程度は必要なんだよ。
魔力に頼らない魔法の作り方があれば、話は別なんだろうが、そのような作り方は、知らない。必ず魔力が必要になってくるんだよ。これについては、変えようが無いんだ。
私は凡人だ。天才でも何でもない。ただ、異世界の転生者というだけの存在なんだ。異世界に魔法があるのであれば、良かったのかもしれないが、魔法は存在しなかったからな。
科学の世界だったんだよ。魔力なんてものとは、無縁の世界だったんだ。……知らないだけで、魔力があったのかもしれないが、普通に生活していたら、魔力なんて必要ないからな。
電気という、便利なエネルギーに支えられた世界だった。電気は、効率は悪いが、汎用的なエネルギーである。色々と使い道があるんだよ。この世界でも、使おうと思ったら、使えるはずだ。
発電方法をどうするのかにも因るんだけどな。火力発電にするのか、水力発電にするのか、風力発電にするのか、それとも、魔法的何かで発電するのか。電気にするのであれば、どうすれば良いのか。
まあ、普及はしないだろうがね。貴族社会に取り入れられて、それで終わりだろうと思う訳だ。平民にまで、その恩恵が回って来るとは思わない。独占するだろうな。私はそう思う。それが、貴族のやり方だしな。特別感を持たせるだろう。
まあ、電気なんてエネルギーは、使われないだろう。そう思う。便利なことはそうなんだが、維持に結構な費用がかかるからな。それだけの設備も必要だし、作らないだろう。
さて、準備は出来た。今日も魔法屋生活が始まるな。変わり映えのないいつもの日々だ。魔法を売って、魔法を作る。これが、魔法屋の日常だ。それ以上でもそれ以下でもない。
新しい客がどんどんと増えてくれれば、それでいいんだ。魔法は、売れていってくれる方が有難いんだよ。まだまだ、先の事になるとは思うがね。
さて、階段を降りて、店まで来た。クライヴ君が掃除をして待っている。いつも助かっている。昨日も買い物に出かけて貰ったしな。早いうちに弟子が出来て、良かったと思っているよ。
「おはようクライヴ君。昨日は助かった。暫くは、買い物に行かなくても良いと思うから、また魔法を作ることに専念してくれ。昨日もちゃんと作れたんだろう?」
「おはようございます店長。はい。昨日もちゃんと魔法を作りましたよ。……まあ、4つだけなので、簡単ですけどね。店長みたいに、早くは作れないですし」
「何、その内早くなるさ。数を熟せば、確実に早くなる。だからと言って、雑にする事は、許されない。雑さは必要ないからな。早く丁寧に仕上げるのがポイントだ」
「うーん。早く丁寧に。解ってはいるんですけど、難しいですね。まだまだ時間がかかりそうです。1日に4つだけだと、数も熟せませんし」
「まあ、それは、仕方が無い事だからな。何とかしないといけない事態になったら、奥の手を使うだけだ。そこまで気にする事じゃない」
「奥の手? そんなものがあるんですか?」
「まあ、無いわけではない。費用が別にかかるがね。出来ない事では無いんだよ。まあそれも、必要だと思ったら、するだけだ。今は必要ないと思うからな」
「そうなんですね。解りました」
「それじゃあ、店をよろしく頼む。朝飯に行ってくるからな。よければ、店を開けておいてくれ」
「まだ自信が無いので、店はこのままで行きます。行ってらっしゃいませ」
うーむ。店番くらいは、もうできると思うんだけどな。出来ないというんだから、仕方が無いんだ。強制的にやらせることでも無いからな。出来ればで良いんだ。無理やりやらせても辛いだろう。
後は、奥の手だが、そんなに難しい事ではない。反復練習をさせるだけだ。皮紙もインクも何でも良いんだ。とりあえず、書かせるという事をやらせるだけだ。
書いたら書いた分だけ早くなるんだよ。ならば、書くしかあるまい? 兎の皮紙でも構わんのだ。インクも魔石インクで無くても構わんのだ。書く練習をすれば、いいだけの話なんだよ。そこまでする必要は無いとは思うがね。
その内早くはなると思うんだよ。気付きの部分もあるだろうし、慣れが一番の上達方法だからな。気合で覚えるしかないんだよ。それが出来れば、一人前だ。
がっつりと教える事はしない。教えた事しか出来ないようでは困るんだよ。教えていない事もやってくれないと困るんだ。私だけの発想では、限界があるからな。
魔法陣魔法は、自由なんだよ。融通が効くんだ。形以外はな。だから、新しい魔法を考えてくれることを願っている。簡単に出来れば、いう事は無いんだがな。




