表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

301/464

302話 10/9 今日も1日が始まる

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 10月9日水曜日。朝か。今日も新しい日が始まる。昨日クライヴ君に買い物に行ってもらったから、素材の在庫は沢山ある。暫くは、買い物に行かなくても大丈夫だろう。


 ノイジーバードの素材を中心に、色々と買ってきてもらったからな。恐らくは、大丈夫だろうと思われる。次に買い物に行かないといけないのは、11月に入ってからだと思う。


 魔法の変更が無ければな。作る魔法を変更することは、あり得る話だからな。実験で得たデータを元に、商品の一部を置き換えることはあり得る。売りになる魔法になるだろうからな。


 麻痺魔法で良いとは思うんだが、売りになる魔法は、幾つかあってくれると嬉しい所だな。余りあり過ぎても、作れないって事になりかねないんだが、そこは、考えるしかない。


 作れる限界が増えてくれれば、いう事は無いんだけどな。作れる限界が決まってしまっているから、どうしようもないんだ。これは変える事が出来ない。と、思われる。


 弱い魔法でよければ、出来るかもしれないが、これ以上弱くしてしまうのは、違う気がするし、弱くしたところで、売れなければ意味がない。威力は、ある程度は必要なんだよ。


 魔力に頼らない魔法の作り方があれば、話は別なんだろうが、そのような作り方は、知らない。必ず魔力が必要になってくるんだよ。これについては、変えようが無いんだ。


 私は凡人だ。天才でも何でもない。ただ、異世界の転生者というだけの存在なんだ。異世界に魔法があるのであれば、良かったのかもしれないが、魔法は存在しなかったからな。


 科学の世界だったんだよ。魔力なんてものとは、無縁の世界だったんだ。……知らないだけで、魔力があったのかもしれないが、普通に生活していたら、魔力なんて必要ないからな。


 電気という、便利なエネルギーに支えられた世界だった。電気は、効率は悪いが、汎用的なエネルギーである。色々と使い道があるんだよ。この世界でも、使おうと思ったら、使えるはずだ。


 発電方法をどうするのかにも因るんだけどな。火力発電にするのか、水力発電にするのか、風力発電にするのか、それとも、魔法的何かで発電するのか。電気にするのであれば、どうすれば良いのか。


 まあ、普及はしないだろうがね。貴族社会に取り入れられて、それで終わりだろうと思う訳だ。平民にまで、その恩恵が回って来るとは思わない。独占するだろうな。私はそう思う。それが、貴族のやり方だしな。特別感を持たせるだろう。


 まあ、電気なんてエネルギーは、使われないだろう。そう思う。便利なことはそうなんだが、維持に結構な費用がかかるからな。それだけの設備も必要だし、作らないだろう。


 さて、準備は出来た。今日も魔法屋生活が始まるな。変わり映えのないいつもの日々だ。魔法を売って、魔法を作る。これが、魔法屋の日常だ。それ以上でもそれ以下でもない。


 新しい客がどんどんと増えてくれれば、それでいいんだ。魔法は、売れていってくれる方が有難いんだよ。まだまだ、先の事になるとは思うがね。


 さて、階段を降りて、店まで来た。クライヴ君が掃除をして待っている。いつも助かっている。昨日も買い物に出かけて貰ったしな。早いうちに弟子が出来て、良かったと思っているよ。


「おはようクライヴ君。昨日は助かった。暫くは、買い物に行かなくても良いと思うから、また魔法を作ることに専念してくれ。昨日もちゃんと作れたんだろう?」


「おはようございます店長。はい。昨日もちゃんと魔法を作りましたよ。……まあ、4つだけなので、簡単ですけどね。店長みたいに、早くは作れないですし」


「何、その内早くなるさ。数を熟せば、確実に早くなる。だからと言って、雑にする事は、許されない。雑さは必要ないからな。早く丁寧に仕上げるのがポイントだ」


「うーん。早く丁寧に。解ってはいるんですけど、難しいですね。まだまだ時間がかかりそうです。1日に4つだけだと、数も熟せませんし」


「まあ、それは、仕方が無い事だからな。何とかしないといけない事態になったら、奥の手を使うだけだ。そこまで気にする事じゃない」


「奥の手? そんなものがあるんですか?」


「まあ、無いわけではない。費用が別にかかるがね。出来ない事では無いんだよ。まあそれも、必要だと思ったら、するだけだ。今は必要ないと思うからな」


「そうなんですね。解りました」


「それじゃあ、店をよろしく頼む。朝飯に行ってくるからな。よければ、店を開けておいてくれ」


「まだ自信が無いので、店はこのままで行きます。行ってらっしゃいませ」


 うーむ。店番くらいは、もうできると思うんだけどな。出来ないというんだから、仕方が無いんだ。強制的にやらせることでも無いからな。出来ればで良いんだ。無理やりやらせても辛いだろう。


 後は、奥の手だが、そんなに難しい事ではない。反復練習をさせるだけだ。皮紙もインクも何でも良いんだ。とりあえず、書かせるという事をやらせるだけだ。


 書いたら書いた分だけ早くなるんだよ。ならば、書くしかあるまい? 兎の皮紙でも構わんのだ。インクも魔石インクで無くても構わんのだ。書く練習をすれば、いいだけの話なんだよ。そこまでする必要は無いとは思うがね。


 その内早くはなると思うんだよ。気付きの部分もあるだろうし、慣れが一番の上達方法だからな。気合で覚えるしかないんだよ。それが出来れば、一人前だ。


 がっつりと教える事はしない。教えた事しか出来ないようでは困るんだよ。教えていない事もやってくれないと困るんだ。私だけの発想では、限界があるからな。


 魔法陣魔法は、自由なんだよ。融通が効くんだ。形以外はな。だから、新しい魔法を考えてくれることを願っている。簡単に出来れば、いう事は無いんだがな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
>奥の手 クライブくんと同じか近い色の初級1回程度の魔力保持者に魔水を作る仕事をしてもらったら生産数を増やせるのでは? と思ったけど書き取り練習だったw 魔水作り、非戦闘職なら良いバイトになりそう。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ