301話 10/8 クライヴ君帰還
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あれからは、人が来ず。適当な所で昼飯を食いに出かけて、魔法を作る事をしていた。店番もしてはいるが、人は来ていないな。昼から来ることなんて、まず無いとは思うんだけどな。
それでも、一応は店を開けている。本当に開けているだけなんだけどな。客は来る気配がない。仕方が無い事ではあるんだけどな。そういう時間の使い方をしているんだから。
魔法使いの時間の使い方がそうなんだから、仕方がないだろう。それに合わせて魔法屋をやっていかないといけないんだから、店を閉めることも選択肢の1つではあるんだが。
見つけてくれた時に、開いていないってのが、あるといけないだろう? 普通は、昼間には、出かけないとしてもだ。気分で出かけることもあるだろう? それも懸念の材料なんだ。
まあ、来たことなんて無いので、どうでも良い様な気もしないでも無いんだけどな。店を開けていようがいまいが、同じ結果だとは思うがね。まあ自己満足だ。勝手にやらせてもらうさ。
そんなこんなで魔法を作っていたら、クライヴ君が帰ってきた。2時頃かな? 朝早くに出て行った事を考えると、少し、遅い気もするが、まあ問題ないだろう。
あの渋滞の中を進んできたんだろうからな。遅れもするだろう。外は相変わらずの大渋滞だ。解消する見込みは無い。暫くはこのままだ。大規模クランが動き出したからな。
10月になって、漸くと大規模クランが動き出した。それによって、魔物狩り競争は、苛烈になっている。今まで動いていなかったのは、小規模クランをある程度生かすためなんだよ。
そんな事は知った事じゃないと、動くクランもあるんだけどな。この世は弱肉強食。潰れるなら潰れてしまえよという訳だ。まあ、解らんでもないんだよな。
「ただいま戻りました」
「お帰り。とりあえず、素材については、倉庫に運び込もう。それは私も手伝う。裏に荷車を回してくれ。そっちに応援に行く」
「解りました」
クランが潰れて困るのは誰だという話でもあるんだが、これが、誰も困らないんだな。当事者以外は。周りに影響は無いんだよ。悲しいことに。
小規模なクランが幾ら潰れようが、この都市には関係の無い事なんだよ。大多数の大規模クランの慈悲で生きながらえているだけなんだよ。淘汰されるのが良いとは言わないが。
だが、悪いとも言えない。小規模なクランが幾つあっても、無駄と言えば、無駄なんだよな。大規模なクランが沢山ある方が、色々と都合が良いのも確かなんだよ。
まあ、これも、この都市が大きすぎるのも原因の1つではあるんだけどな。ここまでの都市にしてしまった責任もあると思う。人口の集中は避けられないからな。
なんたって、魔物被害があるんだから、その辺に住めとは言えないんだ。どう考えても、人口が密集してしまうんだよ。安全な所も無い訳では無いんだが、この辺には無いな。
だから、この辺一帯の人口がこんなにも集まってきているんだけど。規模の分散は必要だとは思うぞ。ここまでの大都市を作る必要は無いと思われる。
貴族が何を考えているのかなんて、知らないが、早い所、衛星都市の1つや2つを作って貰いたいものだな。もう少しだけ、考えてくれないものか。
人口が多すぎるのも考えものなんだ。人口密度が高すぎても、問題しか出てこないんだからな。前世の記憶を頼りに考えても、ここまでの人口密集地帯は、珍しいんじゃないか?
「取り出し口に近い方へ運んでいくぞ。工房から取り出しやすい方がいいからな。だが、工房からの道を塞がない様にしてくれ。その点は、気を付けて運び入れてくれ」
「解りました」
買い物に行くにも時間がかかる。これが、自動車なら、暴動が起きるレベルの話だからな。何時まで経っても解消されない渋滞をどう考えるのかだよな。
冒険者ギルドを後3つ作るのを良しとしてくれるのかに因るんだが、どうなんだろうな。計画が進んでいることを願っているよ。そうしないと、不便でならないからな。
渋滞の3割くらいは、解消されるんじゃないか? たった3割だけだろうが。他に運ぶことを考えたら、結局の所は、そんなに変わらないかもしれない。
流れは、多少は早くなるだろうが。難しいな。都市計画とは、本当に難しい。こうしたいという思いはあるんだが、どうすればいいのかが解らない。
手っ取り早いのは、人口を減らすことなんだが、それを良しとはしないだろうからな。貴族ってそんなものだからな。税金が減る事を良しとはしないだろう。
取る事しか、頭に無いと思ってもらってもいいぞ。正直な所、それもあり得ると思っているからな。税金を取るためだけに、人口は減らさない。あり得る話だ。
それで、機能不全に陥ったら、本末転倒な気がするんだけどな。冒険者も逃げる可能性がある。大きなクランに抜けられたら、都市はどうなるんだろうか。1つじゃ影響は出ないだろうけどな。
100や200も移動されたら、流石に困るとは思うんだよ。人口が減るのは良いが、魔物被害が増えるだろうからな。それは良しとはしないだろうさ。
まあ、なんにしても、頭の中がお金で詰まっている人間に、判断を任せていいとは思わない。が、動かしているのは、そういう連中だからな。殺さないだけマシだろう。
他の都市はどうなっているんだろうな。機能しているんだろうか。ここ程おかしなことにはなっていないと信じたいが。ここは、大概おかしいと思っているよ。
冒険者が都市を見捨てる日も来るかもしれない。大きい所ほど、あり得るんだよな。小さい所は、何処に行っても大して変わらないんだよ。大きい所ほど、影響は無いだろう。
「良し、これで一先ずは大丈夫だ。その内、また買い物に出かけて貰うと思うから、そのつもりで」
「解りました」
さてと、魔法を作る続きと行きましょうかね。34本は作らないといけないんだよ。限界まで作らないといけない。どんどんと作って売っていかないとな。




