299話 10/8 ジョシュア来店
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射程を活かした戦い方をしてもらえるのであれば、嬉しいんだけど、そんな事は、まず無理だからな。他の魔法との兼ね合いがある。どうしても、射程の短い魔法に合わせなければならない。
それはそうだろう? 同じタイミングで当てないと、効果的な攻撃にはならないんだから。連射出来るのであれば、別かもしれないが、それは、魔力が勿体ないだけだからな。
他の魔法の射程が短いのがいけない。十分に長いんだろうけど、結局は、重力に引かれる様に、下へ下へ向かってしまうんだよな。そういう形をしているからな。
槍や矢や球なんかは、その形にしたら、落ちるだろう。落下するのは、当然の事なんだよ。まあ、速ければ、落ちないんだけど、そういう訳にはいかないからな。
速過ぎる魔法は、宇宙へ向かって飛んでいく。宇宙速度とか言う奴だな。詳しい数字までは覚えていないが、重力に逆らって飛び出すには、その位の速度が必要なんだよ。
まあ、そんな速度の魔法があったら、戦術が一気に変わるんだが。確かもの凄く速かったはずだ。時速何キロとかの次元じゃない。秒速何キロという世界である。
そんな魔法が初級魔法であってたまるかというのが本音だろうな。そんな速度で飛ぶのであれば、その質量だけでも凄い威力になる。威力は速度と質量で決まるからな。
物理ではだが。魔法では、何で決まるのかは、解っていない所ではあるんだけど。魔力の総量で決まるんだろうか。詳しいことは、研究してみないと解らない事なんだよ。
物理では、速いは強いだと思ってくれれば良いと思う。問題は魔法だよな。物理の法則が当てはまるのかという所もある。ある程度は、そうだとは思うんだけどな?
魔力的要素が何処まで絡んでくるのか。それを解き明かすには、物理をしっかりとしないといけないだろう。そこから、魔法とは何かを考察しないといけないんだろうからな。
この世界の物理は、進歩しているとは思わない。そもそも、同じ法則を当てはめていいのかも解らない。魔法の威力は何で決まっているんだろうか。それが解れば、強い魔法が作れるとは思うんだが。
魔力量だけで決まっている訳ではない。筈だ。初級魔法は、殆ど、消費魔力が同じはずなんだよ。多少の誤差はあるにしても、殆ど変わらないはずだ。
まあ、作り方に因っては、違う場合もあるんだけどな。文字列閥や論文閥の魔法は、魔力が上下し易い傾向にあるからな。だが、殆ど気にしないでも良いとは思う。
そもそも、威力とはという所から始めないといけないだろう。威力とは何ぞや。ダメージの総量なのか? それも1つの指標になるとは思う。他に有るのかと言われても解らないんだがね。
数が多ければ、1発の威力は下がるだろう。少なければ、上がる傾向にあると思われる。では、効果は? それはどう評価すればいい? こうなってくると、難しくなりすぎる。
魔法を定量的に計れれば、もの凄い発見だとは思うが、私には無理そうだな。指標を作り出す頭が無いんだ。これもまた、天才が出てこないと解らない類のものだろうな。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「おう、邪魔するぜ。今日もゆっくりと買い物をさせてくれや」
「ああ、ゆっくりとしていけ。今回は、少し遅いか? 前回が早すぎただけかもしれないが。ゆっくりできるのであれば、そうしていってくれ。落ち着いて見た方が良いだろう?」
「まあな。前回は、雷属性の魔法が欲し過ぎてな。他の店を放置して来たからな。そういや、この店は、まだまだ他の奴らには見つかっていないんだったなと思いだしてな」
「そういう事か。まあ、確かに魔法は余っているが、最近は客が増えて来てな。まだまだ売り切れる程では無いが、徐々に増えてきている。良い傾向だとは思うんだけどな」
「ほう。増えて来てんのか。あー、あれか。メイン通りが使えねえからか。確かにこっちを使った方が早えからなあ。早い方が良いのは当然だよなあ」
「そういう事だな。そのおかげで、どんどんと新しい客が増えて行っている。私としては、有難い事なんだよ。客が増えた方が魔法は売れるんだからな」
「だが、俺らに取っちゃあ良くないわな。ここの魔法も取り合いになるんだからよ。ここだとあるだろってのが通じなくなってくるとなると、色々と面倒になるんだよなあ」
「ルートから、何から変えないといけないだろうからな。それは苦労しそうではある。それはそうと、弟子の魔法はどうだった? 使ってみたんだろう?」
「お? ああ、使ってみたぜ。店主の魔法よりも具合は良かったな。バッチリと合ったって感じがしたぜ。書いてある奴よりも、威力が高かったように感じたな。効果はそこまで変わった様には感じなかったが、威力は変わっていたと思う」
「お、そうなのか。それなら話が早い。弟子の魔法を優先的に買ってやってくれ。私の魔法は後でもいい。まあ、風属性と雷属性の魔法しか無いんだけどな」
「それだけあれば十分だろ。少なくとも、平原ではやっていけるな。じゃあ、これだけ頼むわ」
「ああ、それなら中銀貨6枚だな。……確かに」
「おう、また来るぜ」
行ったか。クライヴ君と魔力が合った、というよりは、合い過ぎだな。スクロール以上の効果が出ることが偶によくあるんだ。その現象に当たったんだろう。クライヴ君は運が良いな。
どんな魔力の色をしているのかは、不明だが、クライヴ君は赤色だ。これと合致する色は、何色なんだろうか。詳しくは知らない。研究をしている訳ではないからな。
色々と解らないことがあるものだ。威力が上がる現象というのは、不思議なんだが、割と起きる。絶対に起きる事から、魔力の色が関係しているとは思うんだが、どうなんだろうな。




