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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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296話 10/8 今日も1日が始まる

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 10月8日火曜日。朝だな。今日もこれから1日が始まる。ゆっくりと始めて行こう。今日はクライヴ君が出かけているからな。もう既に出発していると思われる。


 昨日、魔法を作っている時に気が付いたんだが、ノイジーバードの皮紙が少なくなってきてしまっていた。魔石インクもその数分しか買っていないから、そっちの在庫も少なくなってきていた。


 完全に麻痺魔法の所為なんだが、在庫が少ないのは、よろしくない。他の在庫は半分くらい残っているんだが、ノイジーバードの在庫が危なくなってしまっていた。


 なので、急遽、クライヴ君にお使いを頼んだんだよ。ノイジーバードの在庫を抱えておきたいのでね。買い物に行ってもらう事にしたんだよ。


 当然ながら、他の素材も注文しておいた。また買いに行かないといけないことになったら、クライヴ君が可哀そうだからな。私が行くという選択肢はない。店に居ないといけないからな。


 クライヴ君には言ってみたんだが、駄目だったよ。1人で店を任せると言ったら、無理だと断ってきた。そろそろ大丈夫だと思うんだがね。何が彼をそこまで言わせるのか。


 客を待って、それで会計をするだけだ。何も難しい事ではないんだよ。無理難題を押し付けるのではないから、出来るとは思っていたんだがな。無理なんだという。


 自信が持てないのであれば、仕方が無いとは思ったんだが、違った。魔法を売るだけなら出来ると言ったんだ。それ以外が出来ないんだそうだ。それ以外とは何だ?


 聞いてみると、客とのコミュニケーションを取るのが無理なんだそうだ。……別にする必要は無いんだがな。私も世間話ついでに行っているだけだしな。


 何か、良い閃きは無いかと思いつつ、話をしているだけなんだよ。無理に会話しろとは言わない。それは、絶対条件では無いからな。店番には、必要ない事なんだよ。


 物を売る。代金を受け取る。これが出来れば、店番は勤まるとは思うんだが、クライヴ君は、それでは駄目だと思っているらしい。駄目だと思うのであれば、会話に入って来ても良いんだけどな。


 会話に関しては、してみない事には解らない。適正があるのかどうかも解らない。そもそも喋らない客も居るんだ。その客を無理やり話させる必要は無いし、取り調べでも無いからな。


 会話を楽しむ。これだけで良いんだよ。というよりも、私が会話をしている目的の半分が暇つぶしだ。乗っかって来てくれる客であれば話すし、乗らないのであれば、話さない。


 特に顕著なのは、アリアナだろう。あれは、会話が嫌いというよりは、会話が苦手と言った方が正しいようには思うが、基本的には、話したがらない。


 それならそれでいいし、無理に聞き出す事をしなくても良い。無言でも構わないとは思っているんだよ。必ずしも話さないといけない訳ではないんだよな。


 それを必須だと思っているみたいなんだよな。多分だが、普通の店では、会話なんて無いとは思うぞ。普通の魔法屋では、会話なんて無いと思われる。


 だって、それどころじゃなく、忙しいからだな。私の店が暇だから、会話をする余裕があるし、一番最後に来る店だから、客側にも余裕があるだけなんだよ。


 まあ、色々と説得はしてみたんだが、駄目だったんだ。私も偶には買い物に行きたいんだけどな。何かしら、別の町から入ってきた皮紙と魔石インクがあれば、欲しいと思っていたんだが。


 魔法ギルドには、色々な素材が集まるのは、周知の事実だ。この都市でしか、狩れない魔物しか置いていない訳じゃない。他の町や村で取れた素材も置いている。


 それはそうだろう。皮紙と魔石インクを使うのだから。普通の魔法を作る場合でも、微妙に数や威力が変わってくる。皮紙と魔石インクの影響は、少ないが受けるんだよ。


 流石に魔法陣魔法程では無いので、無視できる範囲なんだけどな。魔法陣魔法の様に、形を限定される様な物でもないし、受ける影響は少ない。無いわけではないというレベルなんだよ。


 それでも、拘る人は、拘るだろうし、どうでもいい人は、何でも良いんだろうけど、とにかく、種類は置いてあるんだよ。当然ながら、仕入れも行っているんだ。


 それで、何か、良い皮紙や魔石インクが無いか探しに行きたかったんだけど、クライヴ君があの調子じゃあ、暫くは無理だろうな。まだまだ時間がかかりそうだ。


 色んな皮紙を試してみたいとは思うんだけどな。思っても見ない出会いがあるかもしれないし。形が限定される以上、皮紙や魔石インクを変えるのは、有りだと思うんだよな。


 さて、着替えも終わったし、1階の方に降りていく。クライヴ君は、もういなかった。既に出発したんだな。という事は、昼過ぎには、帰って来るだろう。


 何はともあれ、まずは、腹ごしらえからだな。朝飯を食いに行こうか。どうせ今日も野菜が入った肉炒めなんだろうが。もう少し、野菜が入っていてくれても良いんだがな。


 野菜も、値下がりはしているとはいえ、肉の方が値下がりしているからな。肉の肉炒めになるのは仕方が無い事なんだよ。お任せである以上は、仕方がない。


 選ぶ必要性が無いんだよな。選んでも良いんだけど、結果、お腹に入る事には変わらないんだから、お任せで良いんだよ。野菜が恋しくなったら、注文でもするさ。


 とにかく、店を開けないといけないから、先に飯にいかないとな。……この行列も本当にどうにかしたいんだけど、貴族がそこまで動いてくれるのかどうかだな。


 まともな貴族もいるとは思うから、動いてくれることを期待しているんだけどな。この行列が解消するのには、もう少し時間がかかるだろうな。仕方が無い事ではあるんだが。

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