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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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291話 10/7 ウィリアム来店

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 雨の中、朝飯を食いに行って、帰ってきた。雨の日ってだけで嫌だな。大雨じゃないだけマシだけど。こんな日は、冒険者も休みにすればいいのにな。休まないんだろうな。


 怪我のリスクが増えると思うんだよな。魔物との遭遇戦が増えるんじゃないかな。視界が悪いんだし、そういう事も起こりうると思うんだけど、どうなんだろう。


 魔物も雨で弱っているのかねえ。そんな事は無い様に感じるんだけどな。雨でも魔物は、普通の状態でいると思うんだよ。雨で弱るとか、聞いたことが無い。


 人間は、雨に打たれると、パフォーマンスが落ちる。体力もそうだが、体温が下がって、瞬発力も落ちるだろうな。怪我のリスクは増えるよな。雨なら休めばいいのに。


 休まずに行くんだろうけどね。予定を決めてしまっているだろうからな。特に今の時期は、1つのクランだけで動いている訳ではない。5つ6つのクランと合同で戦闘をしているんだ。雨だから、休みにしましょうとは、簡単には出来ないんだろうな。


 魔法屋の方は、どうなるのかは、解らない。雨が降っても、客は来るし、魔法も売れる。傘を差せばいいだけだからな。買い物はするんだろう。明日は晴れると良いんだけどな。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「こんにちは、店主さん。また来ましたよ。今回も仲間の分を買っていくから、ちょっとだけまとめ買いをさせて欲しいんだけど、良いかな?」


「ああ、いいぞ。魔法は沢山あるからな。まとめ買いは大歓迎だ。売れ残りを気にしないといけないからな。他の店と違って、毎日完売とはいかないんだよ」


「まだまだ知らない魔法使いが多そうですからね。見つけてもらうには、今の季節が丁度良いんじゃないかな? 11月になってくると、落ち着いてくるだろうし、今の内かな?」


「ん? そうなのか? 今の季節だと、見つけて貰いやすくなるのか? その辺は良く解っていないんだが、確かに客は増えて行っている。それが今の季節と何か理由があるのか?」


「今の季節は、東の中央通りは、もの凄く混むんですよね。見て貰えば解ると思うんですけど、荷車の列が、段々と幅を広げていくんですよ。そうしないと、都市に入れないからですね」


「確かにあの列は、9月の初めの頃に比べたら、列が太くなっているな。私も食事を食べに行くから、よく見かけるよ。最近の列が太くなったのは、気のせいじゃなかったのか」


「そうなんですよ。そうすると、歩ける場所が少なくなるじゃないですか。となると、1つか2つ奥の道を使った方が便利なんですよね。まだそっちは歩きやすいですから。逃げる道として良く使われるんですよ。そうしたらほら、この店も見つかりやすくなりますよね?」


「ああ、そう繋がるのか。逃げるための道を通っていると、魔法屋があったと。そういう事になりがちな訳だ。それは考えてなかったな。あの行列がそんなところにも効果があるのか」


 知らなかったな。確かに、面倒だからと、奥の道を使う事があるが、歩行者でも、そうなるくらいには、面倒になってくるのか。確かに太い列が並んでいるからな。


 それで、最近になって、新規の客が増え始めたのか。納得がいった気がする。新規の客は有難い事なんだよ。魔法はどんどんと売れていってほしいからな。昼になったら、店を閉めてしまいたいと思っているんだよ。それが、早くなれば良いとは思っている。


 店を閉めるというのは、語弊があるか。人が入れる状態にはしておくぞ。魔法が無いってだけでな。予約を受け付けたいからな。予約で魔法を買うというのも良いと思っている。常連にだけのサービスという奴だ。そんな魔法屋が他にあるのかは知らないけどな。


 私の店では、そうしようと思っている。予約も有りだと思うんだよ。取りに来てもらう日付さえ教えてくれれば、作っておくさ。その位の便宜は図るつもりだ。


「そんな訳で、新規の客を捕まえるのは、今の内かなって。11月になったら、落ち着くでしょうし、今の内にお客さんを捕まえておいた方が良いですよ?」


「とはいってもな。運もあるからな。必ずしも、魔法使いが通ってくれるという訳では無いからな。捕まえようにも、通ってくれないと、どうしようもないな」


「まあ、この店にはあれがありますからね。魔法屋って直ぐに解りますけど。知ってます? あれも真似されてきているんですよ? 魔法屋じゃないですけど、他のお店でも見るようになりましたよ」


「あれとは、幟の事か? あれなら、商業ギルドで情報を売ったからな。そうなるだろうとは思っていた。流石は商業ギルドだな。もう広めていっているのか」


「利益になる事は、積極的に行うのが、商業ギルドですし、当たり前と言えば、当たり前なんですけどね。新しい試みは、失敗することも多いんですけど。今回のは当たりですかね」


「高い金を出したんだ。当たって貰わないと、商業ギルドも困るだろうな。まあ、知ったことではないけどな。頑張って売ってくれとは思うが」


「そうですね。じゃあ、今回は、この魔法を貰いましょうかね。赤いのも貰っていきましょう」


「赤いのは弟子の魔法だ。気に入ったら使ってくれ。クライヴ君、会計だ」


「はい。大銀貨1枚と中銀貨4枚になります。……丁度頂きました」


「毎度どうも。またどうぞ」


「ええ、また来ますね」


 行ったか。それで最近は、新しい客が増えてきていたのか。なるほどな。あの行列を避けて移動をしていると。まあ確かにあれは避けたくなる。段々と広がっていっていたからな。


 となると、新規の客を取り込むチャンスだ。何も出来ないがね。待つだけしか出来ないんだ。見つけて貰う他無いんだよ。それ以外に方法がない。


 まあ、何とかなるだろう。客も徐々にだが、増えて行っているしな。良いことではある。完売も近いのかもしれない。完売すると良いんだけどな。

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― 新着の感想 ―
[一言] どっかの誰かが列の解消にギルドを増やせと言ってるらしいから下手すると渋滞は今年で終わりか
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