290話 10/7 今日も1日が始まる
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10月7日光曜日。朝だな。今日も1日が始まる。……そして、雨か。昨日の夕方位から、曇ってきていてはいたんだが、こうも雨が降られると、面倒この上ない。
迫りくる湿気が凄いな。今日は1日こんな感じだろう。そろそろ、閉じれる傘の開発が終わっているころだとは思うんだが、どうだろうか。買いに行くべきかどうか。
いや、まだだな。まだ早い。今は、貴族に売り出している最中だろう。平民に回ってくるのは、貴族が100%持ってからだな。先に平民からというのは、あり得ないだろう。
だって、その方が高く売れるからだな。特別感を出しつつ、売り込みに行く。それこそ商売だ。プレミア感を貴族に与えて、自尊心を満足させてから、平民向けの傘を売り出してくるだろう。
誰だってそうする。私でもそうする。商業ギルドが考えていないはずがない。そうなると、暫くは買えないな。貴族のプレミア感を満足させるために、平民への普及は遅くなるだろう。
仕方が無い事ではあるんだけどな。貴族に売る方が、儲けが出るんだから。平民が一度使ったものを貴族に売り込みにはいけない。それを特別価格で受け持ってもらえるわけがない。
今ならお値段なんと10倍でご提供しますって言って売り込みにいかないとな。もっと吹っ掛けるんだろうか。それならそれでいいけどな。貴族からは毟り取れば良いんだよ。
どうせ贅沢に金を使う事しか考えていないんだから、毟り取ってしまえばいいんだ。私はそう思う。ついでに、自尊心も満たしてもらおう。自尊心を満たしても、何もならないんだけどな。
雨だと、何もかもが億劫になるんだ。面倒くさくなっていくんだよ。雨が降っている。それだけの筈なのにな。雨ってだけで、嫌な気分にさせてくるからな。それはそれで凄いことだとは思うが。
癖っ毛ではないのが有難いな。整えるのも少しでいい。これだけの湿度だ。癖っ毛の人は大変だろう。爆発してしまっているのかもしれない。私はそうでは無かったが。
クライヴ君は、短髪にしているから、そうでもないんだろうけど、伸ばしているこちらは、そういう訳にもいかない。肩甲骨まで伸びた髪をまとめながら、準備をしていく。
髪の毛については、色々とあるとは思うんだが、私は、伸ばしたい方だな。前世もそうだったんだが、伸ばして、後ろで縛るのが基本だった。男にしては、珍しいのかもしれないが。
因みに、前髪は、短くしてしまっている。自分で切っているぞ。そこまで難しい事ではないしな。目が隠れない様に整える程度に切っている。
前を伸ばすつもりはない。前髪は短くても良いんだよ。前が見えにくくなるだけだからな。それは、勘弁願いたい。前髪はスパっと切ってしまうのが、私流だ。
容姿に関しては、貴族であった時から、何も言われてこなかった。特段、変な顔では無いし、もの凄く美形という訳でもない。普通に整っている程度だと思っている。
これで、容姿だけが飛びぬけて良かった場合は、政略結婚の道具にされていた可能性があるんだよな。それが無くて良かったと思うべきか。容姿で言われたことは無いからな。
因みに、貴族で髪の毛を伸ばすのはNGって訳でもないみたいなんだよな。多いわけでも無いが。いないという事も無いみたいだがな。平民? 短い方が圧倒的に多い。
自分たちで切っている関係上、短髪が一番やりやすいだろうからな。ロングヘアって中々にバランスをとるのが難しかったりする。変に見えない程度のロングって難しいんだ。
何処を切って、何処を切らないのか。その選択にセンスが無いといけない。私の場合は、前世から、慣れていたからな。それ系の雑誌も読んだことがあるし。なんとなくで解るんだよ。
美容師なんて職業は無いからな。あってもおかしくは無いんだけど、貴族は、メイドにやらせるし、平民は、そんなところに金をかけることはしないんだよ。
本当に因みにだが、カットは基本的にナイフだぞ。鋏でやるのは、貴族だけだ。平民はナイフ。そっちの方が手に入りやすいからな。私は鋏を使っているが。
何にしても、これで良し。準備は整った。後は1階に行って、朝飯を食べてからの話になるな。とりあえずは、クライヴ君に挨拶をしてから、朝飯に行くか。
「おはよう、クライヴ君。今から朝飯に行ってくる。店の方は頼んだ」
「おはようございます、店長。解りました。行ってらっしゃいませ」
食事に出かけるのに、傘が必要なんだよな。これは仕方が無いんだ。今日は雨が降っているからな。早い所、閉じれる傘を使いたい。不便に感じることが多々あるからな。
何にしても、普及をさせるのは、貴族からだ。その辺に変わりはない。商売的な意味で。高く売れる時には、高く売るのが普通だからな。魔法もそうであってくれるのであれば、良いんだが。
魔法は、高くは売れない。今でも、十分な価値はあるとは思うけどもだな。貴族相手に商売が出来る訳ではない。貴族も魔法は自分で作れるからな。売れる余地がない。
研究用で売れるかどうかって話になるのか。研究用としても、要らないのかもしれないけどな。自分で作れればの話にはなるんだけど。作れない魔法もあるだろうからな。
さて、冒険者が傘を差していないのは、いつもの事だとして、風邪を引かないか心配だな。雨に濡れると、体温が奪われるからな。ちゃんと風呂に入るんだろうか。
狩りの後だから、入るんだろうとは思うが、風邪を引かない様にな冒険者が元気でないと、魔法が売れてくれないんだ。魔法使いも冒険者なんだからな。




