表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

286/464

287話 10/6 バーバラ来店

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 まあ、偶然というものは、そうそう起こらないものなんだよ。2人が店の中にいるという事は、極めて珍しい光景だ。基本は1人だからな。中々ない事なんだぞ?


 それはそれとして、今日も順調に魔法が売れて行くな。良いことではある。とても良いことなんだ。難しく考えても仕方がない。とりあえず、売れればそれで良いんだよ。


 難しい事を考え始めたら、切りが無いんだ。何処まで行っても、客数が不足しているという結論に達するのだから、難しく考えるだけ無駄なんだ。結論は変わらないし、変えられない。


 地道に客数を増やしていくしかないんだよ。それしか方法は無いんだ。それ以外に方法があったら、教えて欲しいくらいだな。在庫を吐き出す為の方策があるのであれば。


 まあ、無い事は無いんだよ。商業ギルドに流してしまえば、在庫は無くなる。手数料を取られる上に、客層が安定しないから、やる意味が無いんだけどな。


 商業ギルドに、魔法を買いに行く魔法使いはゼロと言ってもいい。そうなると、何処で商業ギルドは売るのかと言うと、行商人に持たせるという事になる。


 そうすると、この都市の魔法使い以外が使う事になるんだ。それでは、意味がない。販路は拡大できるかもしれないが、それでは意味が無いんだよ。この都市で売れてくれないと、困るんだ。


 商業ギルドに頼むのは、この都市の魔法屋としての最後の逃げ道だと思っている。それではいけないんだ。この都市で売れてくれることに意味があるんだよ。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「ええ、また見させて貰いますわ。店主さん、あの雷属性の魔法は、本当に良いですわね。ウルフにも効果がありましたし、いい感じですわ」


「ああ、そうだろう。それに朗報だぞ。何発かは当てる必要があるんだが、タイフーンウルフにも効果がある事が解ったからな。実際に使ってもらったんだが、効果はあったそうだ」


「!!? それは本当ですの!? それはとても良いですわね。私たちの狙っている相手にも効果があるという事は、とても良いことですわ」


 そうだろうな。本当に、タイフーンウルフに試してくれたスーザンには感謝しきれないな。試してもらえて万々歳だ。お陰で、平原では、全ての魔物に効果があると推していけるからな。是非に麻痺魔法を買って行ってくれ。そして、使ってみてくれ。


 使ってさえもらえれば、感じは解ると思うんだよ。非常に使い勝手の良い魔法ではあるんだ。森では使えないのと、マッドゴーレム相手には、効果が薄いという事も解っているんだし。


 平原では、無類の強さを発揮する。それで良いんだ。強みがあるというのは、とても良いことだからな。強みを強化出来れば、もっといいんだけど、いい案が思い付かないんだよな。


「とにかく、平原での魔物は、全てこの魔法で対処が可能だ。タイフーンウルフには、何発か当てて貰わないといけないが、それは、他の魔法でも同じことだろうからな」


「ですわね。タイフーンウルフを狩れたという事実が大きいですわ。これは、価値ある話でしてよ。もっと宣伝しても良いくらいの結果ですわね」


「宣伝はしたい所ではあるんだが、生憎と客が少ないからな。広めてはいきたいんだが、そもそも店自体が認知されていないからな。それは、ある程度、仕方が無い事ではあるんだよ」


「……まあ、そうですわね。それに認知され過ぎると、私たちが買えなくなりますわ。それはそれで問題が出てしまいますわね。できるだけ、数は確保しておきたい所ではあります」


「ただ、この雷属性の魔法に頼りきりになるなよ? この魔法でしか駄目だという結果になってしまったら、そっちの方が問題だからな?」


「解っていますわ。魔法はあくまでも添え物。特定の魔法が無ければ、何も出来ないという事になっては、困りますから。それは十分に解っておりますわ」


「解ってくれているなら、良いんだ。是非にとも、この雷属性の魔法を広めてくれ。それと、こっちにも、弟子が作った魔法があるんだ。こっちも見て行ってくれ」


「お弟子さんにも作らせているんですのね。それは安心できますわ。1代で終わっていい魔法だとは思いませんから。どんどんと作り手を増やしていって下さらないと」


「それはそうだな。今後も弟子を沢山取っていきたいところなんだ。それには金が必要だ。是非にとも買って行ってくれ。売り上げに貢献してくれると助かる」


「ええ、頑張ってほしいですから。その辺は任してくださいな。是非に使ってみたいと言っていた仲間も居りましてよ? それ用に、ある程度の纏まった数を買っていきたいのですが、よろしいですか?」


「よろしいです。是非にとも、使ってくれ。売れる分には、何ら問題が無いんだ。売れてくれた方が助かるんだから、仲間にもよろしく言っておいてくれ」


「解りましたわ。それでは、これだけお願いいたします」


「ああ、クライヴ君、会計だ」


「はい。大銀貨1枚と中銀貨4枚になります。……丁度頂きました」


「毎度どうも。またどうぞ」


「ええ、また来ますわね」


 行ったか。熱心な購入者が居てくれて助かる。本当に助かる。こういったまとめ買いは、私は推奨していく。どんどんと売れていってくれると助かる。


 それにしても、良い感じだな。麻痺魔法を気に入ってくれたみたいで助かる。麻痺魔法には、売れて貰わないと困るんだからな。売りになる魔法なんだから。


 今後も出ていくと嬉しい所だ。ガンガンと売れてくれると嬉しい。その為には、客数を増やさないといけない。それが一番の問題なんだけどな。


 どうすれば、客数が増えてくれるのか。立地でどうのこうのは、もういい話だからな。宣伝を今以上にする方法なあ。やはり、サンドイッチマンか。それは、クライヴ君が可哀そうだしな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] このまま順調に人気がでたら麻痺魔法屋になる日も近いかもな。他の魔法は他所でも買えるし。 新顔が増えるようなら新顔の客用に店内に麻痺魔法の注意事項貼り出したほうが良くなるかもね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ