286話 10/6 マシュー来店、今後はこういう事が沢山あればいい
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まあ、見たって違いは特に無いんだけどな。見てくれる分には有難いが、同じ魔法を作っているんだから、違うはずが無いんだよ。大きく違うのであれば、問題しかない。
何がどうしたら、同じ様に作った魔法が違う様になるのか、それが問題になってくる。普通に作ったら、普通の物が出来る。これは、当たり前の事なんだよ。
「予想通り、同じ魔法でやすな。確か、旦那の魔力の癖は特殊でやしたな?」
「ああ、そうだな。その辺から考えても、出来る限りは、弟子の魔法、赤い紐の魔法から買っていってやって欲しい。私の魔法は残っていた方がいいからな」
「でやしょうなあ。となると、今後の買う魔法も考えてくれと、そういう事なんでやすな?」
「そういう事だ。出来ればでいいからな。合わないのに買ってくれとは言わん。合えばで構わない。合えば、優先的に赤の魔法を買っていってやってくれ」
「解ったでやす。それにしても、作り始めて、そう長くはないというのに、旦那と同じくらいの魔法が作れるんでやすから、優秀な弟子でやすな」
「そうなのか? 普通に作ったら、普通は同じものが出来上がるんじゃないのか? 他の魔法屋の事について、詳しいことは知らないから、言えた口では無いんだが」
「全くの別物とまでは言いやせんが、性能が落ちている魔法もあるでやす。慣れてないからだと言われやすが、改善しない作り手も居ることは確かでやすな」
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「ふむ、また来たぞ店主。魔法を見させて貰うからな」
「ほう、「情熱の調停者」の魔法使いでやすね」
「ギース、マシューと知り合いか?」
「1度組んだことがありやすね。まあ向こうは覚えていないでやしょうが」
「済まない。覚えていない。組んだクランなんて、ごまんとあるからな。一々覚えていられるわけがない。そちらこそ、よくも覚えていたものだ」
「これでも、斥候を兼ねてやすからね。覚えておくことは、苦にはならないんでさあ」
「斥候で、魔法使いか。そこまで特徴的な人物なら、覚えていてもおかしくは無いんだがな」
「流石に、組む場合は専門の斥候に任せやす。自分たちだけで狩りに行くときだけでさあ」
「それで覚えが無いのか。いや、そもそも、他のクランの人間を覚えようとはしていなかったからな。交流のあるクランの一部の顔と名前が一致する程度か」
「普通はそれで何も問題無いでやす。こちらが勝手に覚えているだけでさあ。旦那、これらをお願いするでやす。幾らになりやすかね?」
「クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨6枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
「それでは、旦那。失礼しやす」
行ったか。そういえば、客同士が会う事は、これまで殆どなかったな。偶然か? そこまで滞在時間が長いわけではないとはいえ、今回の様な事が珍しいとは。
無いわけでは無かったが、今回の様な事が度々起こるようになってくれると嬉しいな。客が増えてきたという証拠でもあるからな。客が多くないと、こうはならないはずだ。
「さて、それじゃあ、魔法を見せて貰うとするか。前回の魔法はあるか? あの雷属性の魔法なんだが。あれの具合が良くてな。また欲しいと思ったんだ」
「ああ、それならこの辺になる。それと、同じ魔法で、弟子のものがある。そちらも見てやってくれ。そして、出来れば、買ってやってくれ。そして、合えば、そっちを優先的に使ってやってくれ」
「? まあ良いが。優先する順位が逆ではないのか? 見るからに、弟子の方の魔法よりも、店主の魔法の方が余っている。そっちから、優先的に買った方がいいんじゃないのか?」
「ちょっと特殊な事情があってな。魔力の癖的に考えたら、その方が良いんだ。だから、出来ればでいい。そうしてやってくれ。強制はしないけどな」
「解った。まあ、何かしらの事情があるんだろう。とりあえずは、試してみるが、合わなければ、それまでという事で。それと、火属性の魔法は残っているか?」
「ああ、この辺りが、火属性の魔法になる。他の魔法に比べたら、数は少ないが、なるべくは、数を確保する様に作っているつもりだ」
「雷属性の魔法も平原では使えるという話だったが、対策することは、悪い事ではない。準備しすぎて困るという事は無いからな。出来る限りは揃えておきたい」
「それは解る事だからな。この雷魔法は、平原でどの相手にも使えるが、売る数は、1日に幾つか決まっている。いざと言うときに無いというのは問題だからな」
「ああ、複数の魔法を使えるに越したことは無い。色々と試させてもらうつもりだ。まずは見極めを。そこから、頻繁に使う魔法を抽出していけばいい」
「それには、同意見だな。1つに頼る事ほど、危ないことは無い。まあ、魔法使い共通の事ではあるんだろうが、控えの控えを持っているつもりで丁度いいと思っていて良いのかもな」
「そうだな。今回はこれを貰っていこう。会計を頼めるか?」
「ああ、クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨7枚です。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
「ああ、また来させてもらう」
行ったか。準備することに悪いことは無い。準備しすぎる位で丁度いいんだよ。買い過ぎで丁度いいんだ。その辺がしっかりと解っている人だったからな。
幾ら勝手知ったる平原であったとしても、何が起こるのかが解らないのが、魔物だ。何時どんなタイミングで、変化をしてくるのか、解ったものではない。一応で備えておくのは大事なことだ。
特に、年配の人ほど、備えておくのが良いと思っている感じだな。若い人も解っている人は、解っているんだが、まあ、まだまだ行けると思っているという事だろう。
それが悪いという訳ではないから、困った所ではあるんだがね。決して悪い事では無いんだが、歳を重ねていくと、心配事が増えていくんだろう。私が言えた事でも無いんだがね。




