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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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281話 10/5 23人目の客

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 魔法の売れ行きもまずまずだし、認知もされてきている。そもそも、立地でミスしているのだから、客が来ないのは仕方が無いんだ。それでも、何とかなってきているんだよ。


 良いことではある。魔法が売れることは良いことだ。沢山売れて欲しい。売り切れになるくらいにならないといけないと思っているんだけど、それは高望みだからな。


 何とかこれからも、買い物に来てくれる人が居れば、良いんだけどな。宣伝はしているが、実を結んだ例は、殆どないからな。勝手に看板をおいておくのもいけないだろうし。


 それでも、何とか見つけてくれるんだから、有難い話ではある。見つけてくれないと、魔法が売れないからな。見つけてくれてありがとうと言いたい。直接は言わないが。


 何にしても、暫くは底辺で頑張らないといけないんだよ。魔法屋としての活動が活発になるのは、何時頃になるだろうか。なるべくなら、早い方が良いんだけどな。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「えー。こんな所に魔法屋があったんですか。僕も何度か通った様な記憶があるんだけど、その時には、無かったよね? でも、何かを建てていたような記憶もあるし、うーん」


 ……いきなり思考の海に飛び込んでいったぞ。どう扱ったら良いんだろうか。魔法使いではあるんだよな? その辺から確認しないといけないのか? そんな事は無いと思うんだけど。


 まあいい。何を考えているのかは知らないが、ここは魔法屋なんだ。魔法を取り扱っているお店である。魔法使いであれば、歓迎するぞ。荷物的には……魔法使いだな。


 籠の中に、スクロールが見える。魔法使いではありそうだ。ちょっと変わっているようにも思えるが、そう言う人なんだろう。いないという訳じゃないとは思う訳だ。


 ちょっと思考が深いと言うか、考えないといけないというか。即応を求められる魔法使いには、珍しいかもしれないが、いないという訳でも無いんだろう。


 というかだな。結構若めの魔法使いなんだよ。珍しいって事は無いけど、少ないからな。大抵は、良い歳をしている人が多い様な気がする。若いって言うのは、珍しいな。


 考え込む質なんだろうな。それが悪いとは言わないが。こういう時は、思考の邪魔をしないのが良いと思っている。と言うか、話しかけても駄目なパターンだろうな。


 話を聞いていないタイプだと思われる。この手の人と言うのは、自分の考えが纏まらないと、人の話に耳を傾けられないタイプだと見た。今の所は、そう考える。


 合っているのかどうかは解らない。知らないしな。初めての客なんだ。そして、初めてのタイプでもある。魔法使いって色々なタイプが居るからな。この人はそう言うタイプなんだろう。


「……よし。とりあえず、魔法を見てから判断しましょう。新しい店なのはその通りだから、魔法を見てから判断、あれ? 紐で縛ってある。うーん?」


 ……言ってしまいたい。解いても良いんだって言ってしまいたい。でも、聞いていないんだろうな。何か考え事をしているみたいだし。苦手では無いが、ちょっと考え込み過ぎかな。


 聞いてみるって考察に行きつかないと、多分だけど、聞く耳を持たないんだろうな。まあ暫くは、様子見をするしかないんだろう。あ、スクロールを持った。……また考え込み始めたけど。


 早い所、商売の話に持っていきたいんだけどな。暫く待ってみたけど、思考の海に潜ってから、中々帰ってこないしな。そう言う人なんだろう。仕方がないね。


「とりあえず、聞くしかないよね。中身が何なのか解らないし。うん。そうしてみないと始まらないかな。すみません。これは解いても良いんでしょうか?」


「ああ、解いてくれても構わんよ。私の魔法と、弟子の魔法を区別するために括ってあるだけだからな。それと、名前と所属クランを教えて欲しい。顔と名前は、一致させておきたいんだ」


「ああ、そうなんですか。解りました。では解きますね。それと、僕はポールと言います。クランは「籠の中の龍」と言うクランです。よろしくお願いします」


「ああ、よろしく頼むよ。それと、その山は、土属性の魔法だ。沼地で活動をしているのであれば、その魔法で問題ないかもしれないが、平原で活動しているのであれば、こっちだ。森はこっちだな」


「平原で活動をしているので、そちらの魔法を見せて貰っても良いですか?」


「ああ、是非見て行ってくれ。それと、私の店の売りになる魔法はこっちになる。雷属性の魔法になるが、威力ではなくて、効果で敵を倒す系統の魔法だ。かなり変わり種だとは思うが、平原の魔物の全てに効果が発揮されることを調べてある。お勧めだぞ」


「そうなんですか。威力ではなく、効果で敵を倒す魔法って初めてみるんですけど、どんな魔法なんだろう。詳しく見ても大丈夫ですか?」


「ああ、存分に見て行ってくれ。それと、私の魔法が白の紐で、弟子の魔法が赤い紐だ。出来れば、両方買っていってくれると助かる」


 とは言ったが、既に思考の海へを潜ってしまっている。まあこういう人も居るんだよな。仕方が無いんだ。それが個性なんだから。個性があることは良いことだぞ?


 個性が無いと、1つの系統の魔法しか売れないじゃないか。個性があってくれた方が良い。出来れば、もうちょっと解りやすい人が来てくれると助かるんだが、贅沢は言わんよ。

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