280話 10/5 ジョージ来店
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何の魔物に使えるのかが出そろった感がある。これで良いんだよな。使えないのは、マッドゴーレムにだけだった。予想通りではある。効果があってくれる方が良かったんだが。
効果が無いわけでは無いんだよ。威力がある分は仕事をするんだけど、効果が機能していないと言う事なんだよな。言い回しとしては、難しいことになるんだけど。
とりあえずは、沼地以外であれば、使えるという評価になった。森でも使えるみたいだしな。アントも効くんだよな。虫も電気信号で動いていたのかって感じなんだけど。
動物はそうだとは思っていたんだけど、虫までは知らなかったからな。まあ、外骨格生物の皮を被った何かなのかもしれないが。外骨格生物って決まっている訳でもないんだよな。
いや、解体をしているんだから、冒険者ギルドの職員や、冒険者は知っているのかもしれないけど、私は知らない。戦闘なんてしたことが無いからな。もしかしたら、骨があるのかもしれない。
そんな奇妙な生物にはならんだろうとは思うんだけどな。見たことが無いと言うのは想像力が働くよな。アントが外皮を纏った骨のある生物なのかもしれないんだよ。
流石に、そんな事は無いとは思うがね。普通に外骨格生物だろう。大きさの説明が出来ないような気がしないでも無いんだけど。あそこまで大きければ、相当硬い筈なんだけどな。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「店主ー。元気にしとるか? また来たでー。元気がないのはあかんなあ。お弟子君も元気が一番やで? 元気は何でも解決してくれるんや。迷ったら元気を出したらええんやで?」
「元気で魔力の問題も解決してくれると助かるんだがな。何分、魔法を作れる量に制限があるんだ。それを何とかしたいんだが、元気でどうにかなるのか?」
「なる訳ないやん。魔力が元気でどないかなったらもの凄い発見やで? 元気にしてたら、魔力が増えるとか、元気にならざるを得んやんか。どないしたん? 店主の魔力ってそこまで少なかったんか? 割と多いんじゃないかと思ってたんやけど」
「私の魔力量は、そこまで多くはないが、少ないわけでもない。問題はクライヴ君の方だな。魔力が少なくて、魔法を作れる個数が少ないんだ。どうしても、色々と考えるだろう?」
「あー。弟子の魔力が少ないんか。でも、しゃあ無いんちゃうか? まだそんな有望な弟子を抱え込むのは無理やろ。弟子が来ただけマシやで。普通は5年くらいは1人でやるもんちゃうんか?」
「そこまで1人でやらないといけないのかは、知らないが、弟子が来るのが早かったのは、魔力の関係だな。他の所では、戦力外だったから、こっちに来た感じだ」
「そこは、あれや。教会と上手い事付き合わなあかんやろな。でもまあ、ええんと違うか? とりあえずは、弟子が出来たんやから。作りたて作るもんとは違うからな」
まあ、それはそうなんだがね。作りたくて作れるものではない。運も絡んでくる。運が無いと、弟子なんて何年先になるのか解らないからな。早めに来てもらって助かっては居るんだ。
それでも、もう少し欲しいとは思うんだけどな。後2人程欲しい。欲を言えばな。1人でも十分なんだが、競う相手がいると、励みにもなるからな。ライバルとでも言えばいいのか。
クライヴ君にそう言う人を作ってあげたいのは山々なんだが、無理だろうな。暫くは、2人で何とかしていかないといけないだろう。その辺も考えないといけないんだがね。
「そういやな。あの雷属性の魔法を使ってみたんや。何やあれ。ばったばったと行くやんか。使い勝手がええとか悪いとかのレベルや無いで。あれは強すぎるやろ」
「そう言う魔法だからな。平原の魔物には効果があると実証できたんだ。どんどんと使ってくれると助かるな。まあ、好みもあるだろうが、結構使える魔法だろうとは思う訳だ」
「めっちゃ使えるで。ええ魔法やな。やけど、あれは怖いわ。慣れるのが怖いで? あれしか使わんなったら、この店で買うしか無くなるやんか。それはそれで不味いやろ?」
「だろうな。他の魔法で戦えなくなるのは不味いだろう。慣れすぎるのも問題はあると思う。私もそこまでの量は作れないからな。他の属性の魔法も作らないといけないし」
「ええ魔法なのは認めるし、使いたい魔法であることも認めるわ。でもやっぱ、依存はあかんな。この店に依存するのもあかんし、この魔法に依存するのも、もっとあかん」
「適度に使ってくれればいいさ。それよりもだ。弟子のクライヴ君も魔法を作り始めたんだ。そっちの魔法も使ってやってみてくれ。因みに魔力の色は、赤色だった」
「お? 同じ色をしてんのか。それやったら、多分大丈夫なんやろな。詳しいことは、つこうてみやんと解らんやろうけど、赤やったら同じやし、大丈夫やろ」
「ああ、そっちも試してやってくれ。そっちの赤い紐のがクライヴ君の魔法だ。試し打ちをするには、いい季節だろう? 魔物も沢山いるしな」
「いや、試し打ちは少ない方がええやろ。遭遇率は高い方がええけど、群れの大きさは小さい方がええわ。あくまでも試し打ちやからな。この時期じゃ無い方が嬉しかったな。使うけど」
「そう言うものなのか。沢山居てくれた方が良い様な気がしたんだが、そうでも無いんだな。まあ使ってみてから、合うようであれば、次も使ってやってくれ。私の魔法よりも優先してくれていいからな。魔力の色的に考えてな」
「そうやろなあ。店主の魔力の色は、特殊やからな。ほならこんだけ買ってくな」
「ああ、クライヴ君、会計だ」
「はい。中銀貨5枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
「また使い勝手を見てから買いに来るな。クライヴ君も頑張りや? 魔力が少ないのはしゃあないんやから、めげたらあかんで? ほなまたな」
行ったか。まあ多分、相性的には、問題ないと思うんだけどな。それでも、使ってみない事には解らないからな。合うか合わないか。それが問題なんだよ。
そこまで心配はしていない。大丈夫だろうと思っている。駄目な時は言ってくるだろうからな。ジョージは、はっきりいうタイプだからな。お世辞も言うが、魔法に関しては正直だ。




