表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

275/464

275話 10/4 22人目の客

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 世界の証明はどうすれば良いんだろうか。色々と不完全な事しか解っていないから、考察も不完全にしかならないんだよな。何をどう攻めれば良いのかが解らない。


 科学方面で攻めればいいのか、それとも、魔法的アプローチが必要なのか。今一つ解っていないんだよなあ。麻痺魔法は科学方面から攻めた訳なんだけどさ。


 痺れるってそう言う事だからな。科学を頼りに考えていった結果なんだよな。人体の不思議と言うか、生物の不思議を解き明かしていったんだけど、そう言う魔法って他にあるのか?


 にわかなのでね。電流の話は、有名どころだからな。あのゲームの所為で。それくらいは知っていた。だから出来た訳なんだけど、科学を掘り下げる事は出来ないんだよ。


 掘り下げられれば、色々と変わってくるだろうけど、掘り下げられないんだよな。現状が岩盤なんだ。私の浅い知識では、もう既に岩盤にぶち当たっている。もうちょっと何とかならないかとは思っているんだけどな。現状は何ともならない訳なんだ。


 転生した人が、知識を十全に活かし切る事なんて出来る訳がない。と、物語ではない自分に当てはめるとそうなる。都合よく知っていましたって事が少なすぎるんだよな。


 もっと賢い人が転生すれば、それこそ、色々と常識を変えていってくれるのかもしれないけどもだな。私の浅い知識ではこれが限界だ。既に掘り下げられるところまで掘り下げたんだ。


 頑張れば、何か他の物も見つかるかもしれないけどな。その発想すら出てこないんだから、話にならないんだよ。発想が全てなんだ。まずはそこで躓いてしまっている。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「おーおー、こんな所にも魔法屋があったのかい。あてしも知らなかったねえ。店主さんや、見させて貰うよ。まだ沢山残っているしねえ」


 ……引退が近そうな魔法使いだな。それに服装が少しだけど、よろしくない。多分だけど、スラムにあるクランの魔法使いだな。年齢は、結構いっている。


 平均寿命よりも長く生きていると言われても、不思議じゃない感じだな。50歳に近いんじゃないか? まだ引退しないんだって思いが強いか。まだまだ現役でやっていくんだろうな。


「おや? 何で紐なんかで縛ってあるんだい? 魔法が見にくくて仕方がないね。中身を見ないと買えないんだから、解くよ。文句を言っても知らんがね」


「ああ、解いてくれても構わないが、後で縛っておいてくれ。弟子との魔法を見分けるために紐で縛ってあるんだ。白は私の魔法。赤いのが弟子の魔法だ。そう言う意味の紐だ。それと、所属クランと、名前を教えてくれ。顔と名前は一致させておきたい」


「あらそうかい。弟子の魔法が端の方にあるから気が付かなかったよ。それと名前かい? あてしはエミリーって言うんだ。クランは「幻想の混濁」って所だよ。知らないだろうが、覚えておいてくれればいいさ。頻繁には聞かないとは思うけどね」


「頻繁にクラン名を聞く方が珍しいから大丈夫だ。そもそも、生活の中で、クラン名を聞くことが殆どないからな。そんなに有名なクランでも無いんだろう?」


「まあそうさね。有名って訳でもないさ。無名も無名。日の当たる様なクランじゃないって事さ。活動は昼間だがね。はっはっはっは」


「そうか。それと、こっちの魔法がこの店のお勧めの魔法だ。とりあえず、困ったらこの魔法を使えば何とかなるとは思っている。狩場は平原か?」


「おおそうさ。あてしらの狩場は平原だよ。今は忙しい時期だからねえ。何処も彼処も忙しいだろうさ。ワイルドボアだけでも良いってのに、ウルフまで付いてくるんだからさ」


「平原なら話が早い。この魔法は、平原特化型の魔法なんだ。平原であれば、どんな魔物でも効果がある魔法だ。そして、効果で倒す魔法でもある。それがこの店のお勧めの魔法だ」


「そんな都合の良い魔法があるのかい? さっきから見ていると、変な形の魔法しか見当たらないがね。普通の魔法は無いのかい?」


「この店では、これが普通の、標準の魔法だ。他の店の魔法とは全く違うだろうが、これがこの店の特色だからな。他の店では真似できない魔法を置いていると自負している」


「違えば良いってものでもないだろう? 同じだからって言っても、なんだって話ではあるんだがね。同じでも、使えない同じであれば、意味がない。使える同じであれば言う事が無いんだが」


「私の魔法は、使えないと言う事は無いはずだ。そう言う魔法なんだよ。使ってみてくれれば、解る事だが、使い勝手は悪くはない。まあ好みがあるだろうがね」


「まあ、お勧めと弟子の魔法も買っていこうかねえ。とりあえずは、使ってみない事には、何も解らんからね。使ってみてから判断するさ。あてしの好みなのかどうかをね」


「ああ、是非とも使ってみてくれ。好みであれば、また来てくれると嬉しい。クライヴ君、会計だ」


「はい。中銀貨2枚になります。……丁度頂きました」


「毎度どうも。またどうぞ」


「次来るかどうかは、魔法次第さ。とりあえずは、これで使ってみてからだね」


 行ったか。結構な歳だな。50には届いていないとは思うが、その近辺だろう。結構長く生きているな。平民の平均寿命よりは生きているだろう。まあ、子供が良く死ぬんだが。


 後は、冒険者も良く死ぬ。それだから、平均年齢は低めに出るんだが、それでもだな。あそこまでの歳になるのであれば、引退すればいいのに。それじゃ駄目なのか?


 駄目だから、魔法使いをやっているんだろうけどな。金はそこまで持っていないのか。スラムの方のクランだと思うんだが、有名な人なのかもしれない。ある意味でだが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ