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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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269話 10/3 長話の結果、気に入ってくれると嬉しいんだが

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 だがそうか。単純にクランが大きければ良いという訳でも無いのか。欲との戦いは不毛だ。欲には際限がない。人というものはそう言う生き物なんだから。


「タイフーンウルフか。今の規模では狩れんだろうな。その位には数が減ったし、無理をすることもない。無理をすれば狩れるんだろうが、しなくても生活は出来るからな」


「だろうな。平原の狩りが安定してくれるのであれば、奥に行く必要も無い訳だ。奥に行かなければならない特別な理由があるのであれば、別なんだろうが、そう言う依頼は受けないだろう? 来るのかどうかはともかく、受けない方が良い規模なんだろ?」


「そうだな。割れる前であれば、受けてはいたが、今は受けられないな。活動の規模は縮小するしかない。困る事と言っても、特には無いな。いつも通りの狩りをすればいいだけだ」


「まあそれでも、他のクランの事を思ったら、大きい方なんだろうな。小さすぎるクランもあるからな。そう言うクランには、魔法使いも居ないから、こちらとしても商売相手にならないんだが」


「全体でみると、中堅どころだろうが、小さいクランも多いからな。幾つか吸収する準備はあるんだが、纏まるのかどうかは不明だな。変なプライドを持っているクランも偶にあるんだ」


「ああ、それは良く解る。プライドだけが大きくなっていくクランを見ていると、先に人数を集めろと言いたくなってくる。人数の居ないクランは、やはり全体的に減らしていくべきだな」


「魔法使いが寄り付かないからな。魔法使いもある程度大きいクランに入りたがる。と言うか、そう言うクランでないと、お金の問題が出てくるからな。魔法もタダではない」


「それはそうだろうな。魔法がタダであれば、どんなクランに入っても良いんだろうが、良い値段がするからな。私の店でも、それなりの値段で売るようにはしているし」


「値段が高いのは当然だな。これ以上高くなられると、困ってしまうが、今くらいの金額であれば、採算は採れる。金額に見合った魔法って感じだな。今の所は」


「今の相場しか知らないが、昔はもっとしたのか? 今年から参入したばかりなんだが、魔法の値段は下がっているのか? 詳しくは知らなくてな」


「いや、魔法の値段は昔から変わっていないはずだ。少なくとも、俺が魔法使いを始めた頃からは変わっていない。それ以上前と言われると、自信が無いが、値段に見合わない魔法も無い訳ではない」


「作り手に寄って、色々と違ってくるからな。私の魔法は、値段相応だとは自分では思っている。使い勝手は、吟味してもらわないといけないが、悪くはないと思っている」


「読んでいる限りでは、形が特殊なこと以外は、普通の魔法だな。若干普通よりも威力があるようには感じるが、それは使ってみないと解らん。癖も色々とあるからな」


「そうだな。だが、今見ている魔法ではなくて、こっちの魔法がこの店の売りになる魔法だ。平原ではタイフーンウルフまで使えると言う検証が出来ている。中々に使える魔法だと思っている」


「ほう? 売りになる魔法か。この店にはそんな魔法があるんだな。どれ。……雷属性の魔法か。これで、タイフーンウルフを相手に出来るのか? 弱点とは違うが」


「弱点で攻撃する魔法では無いからな。その魔法は効果で攻撃する魔法だ。雷属性なのは、その効果が出るのが、雷属性だったと言うだけで、特に属性への拘りは無いんだよ」


 売りになる魔法と言えば、麻痺魔法だな。雷属性にした訳ではない。効果を考えた場合、雷属性になってしまったと言うだけなんだ。効果で倒す魔法だからな。


 と言うか、ニコラスだったか。結構喋るタイプの魔法使いなんだな。色んな事を考えているようだ。しかもそれを口に出すタイプだな。話し相手には最適なんだが。


 話してくれると、こっちも話してしまうからな。会話はいいぞ。情報の仕入れにもなるし、会話スキルは磨いておいた方が良い。クライヴ君の課題はそこだな。


 会話に入って来てくれると良いんだが、無理強いは出来ないからな。会話を楽しめるのは、良いことではある。情報収集に最適だ。取られる事もあるんだけどな。


「……確かに見たことも無い効果だな。これでタイフーンウルフをねえ。嘘は付かないだろうから、信じる訳なんだが。他の魔物にはどうなんだ?」


「平原の魔物であれば、どの魔物にも通じる。沼地は、今検証中だ。森は別の形の魔法でないと使えない。上が開けていないと、ノイジーバードの魔法は使えないんだ」


「なる程な。現状は平原で使う魔法であると。東側に構えているんだから、それも当然か。平原で使えれば、良いわけだからな。となると、これは買って行った方が良いのか」


「ああ、買って行ってくれると助かる。後は弟子の魔法についても買ってくれると有難いな。魔力の色を確認してくれると助かる。出来れば、弟子の魔法の方を優先的に買って欲しい」


「検討をするには、まずは両方の魔法を買ってみない事には、始まらないがな。とりあえずは、この2つを買って行く。使ってから、また来るかどうかは考えさせてもらう」


「ああ、それでも有難い。クライヴ君、会計だ」


「はい。中銀貨2枚になります。……丁度頂きました」


「毎度どうも。また来てくれると助かる」


「それは、魔法が気に入ればだな。まずは使ってみない事には、何とも言えない」


 行ったか。よく話すタイプの魔法使いだったな。結構、色々な事を知っていそうな魔法使いだった。まだ若いけどな。30にはなっていないだろうと思う。


 気に入ってくれれば助かる。麻痺魔法は強力な魔法だからな。考えうる最高の魔法なんだ。今の所はな。もう少し、万能感のある魔法を考えたいんだけどな。


 思い付かないんだから、仕方がない。万能感のある魔法を考えたい所ではあるんだが、中々思い浮かばないんだ。凡才だからな。上手くは事を運べないんだよ。

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