266話 10/3 パトリシア来店
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
大量買いの後は、虚しい。在庫が一気に減ったな。皆の分を買って行くタイプの客は有難いんだけどな。客が一気に増えたのと一緒だから。今日はそう言う日だったという事なんだ。
大量に買って行くのは、スーザンとドロシー位なんだけどな。後は大体が自分の分だけなんだ。頼まれれば買って行くって感じだろうな。店を紹介してくれても良いとは思うんだが。
同じクランから、来たことは無い。今の所はな。誰か紹介してくれても良いんだよ? 自分で探せと言うスタイルなんだろうか。結構スパルタだな。もうちょっとなんとかなる気がするんだけど。
まあ、何も言うまい。好みの魔法屋が混雑するのは、誰もが避けたい所だろうからな。気持ちは解る。人気店になられたら、自分の分が無くなるんだからな。
どうしても、魔法の入手は競争になりがちなんだ。競争になってしまう。ならば、出し抜いた方が勝ちに決まっているという訳なんだよ。こっちとしては、もうちょっと教えてくれても良いんじゃないかとは思うけどな。客を増やしたいんだし。
言っても、客は増えないんだけどな。仕方が無いんだよ。見つけて貰うしか無いんだからな。難易度は高めだが、頑張ってほしい。色んなクランの人に出会えて良いと思う事にする。
そうは言っても、固定客は来てくれると嬉しいんだよな。特に、一番最初に来てくれたギースなんかは、大変有難い。とっかかりが無いと、何もならないからな。
売れると解ったのが大きいよな。順次見つけて貰って、買って行ってもらっている所ではあるんだが、中々な。客が増えないのがいけないんだよな。客はどんどんと増えていってほしい。
今後も誰かしらに見つけて貰えるんだろう。期待している。全員が気に入ってくれるとは限らないんだからな。気に入らないからって、1回しか来ない人も出てくるだろう。
でもそれは、考えない方向で行く。考えても仕方が無いからな。何度かは、利用してくれると思って魔法を作っていくしかないんだよ。今後も作り続けていくんだ。
願わくば、弟子がもう少しだけ増えてくれると、いう事が無いんだけどな。まあ無理だろうとは思う。どう頑張っても、弟子は増えないだろうなあ。仕方が無い事ではあるんだけどさ。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「また来ましたよ! 探索はこの後の予定ですけど、とりあえずは、このお店で買い物です。私の気に入った魔法もある事ですし、今日も買って行きますよ」
「気に入ってくれた魔法があるのか。それは良いことだな。何が気に入ってくれたんだ? 一応は、種類は揃えてあると思うんだが」
「あの雷属性の魔法ですよ! あれが良かったです。殆どの魔物を行動不能にしたあの魔法が気に入りました。雷属性ですけど。風属性ではないってのが、何かあれですけど!」
「ああ、あの魔法か。あの魔法も色んな人に使ってもらっているからな。平原と森では使えるという事が解った。良い感じで使えているそうだ。確か、パトリシアは平原だったよな?」
「そうですよ。平原をメインに狩りをしてますね。奥まで行く事は、余りないですけど、今の時期は掻き入れ時ですし、良い魔法があると言うのは良いことなんですよ」
なる程な。確かに今は掻き入れ時だな。どんどんと狩ってきている所を考えるに、冒険者ギルドが悲鳴を上げていることだろう。嬉し泣きかどうかという所なんだが、多分嬉し泣きだろう。
しかしそうか。麻痺魔法を気に入ってくれたのか。それは大きい。麻痺魔法を作っている身からすると、大変に有難い。どんな魔法でも良いっていう訳じゃなくて、この魔法が良いと言われるのは嬉しい。
作り手にとっては、有難い事なんだよ。特定の魔法が褒められるって事はな。その特定の魔法を準備しておかなければと言う気にさせてくれる。実に良いことだな。
麻痺魔法は、今後次第だな。気に入ってくれる人が増えたら、作成の順位を入れ替えないといけない。今は風属性の魔法が一番上に来ているが、万能性を考えるとなあ。
「あの雷属性の魔法だが、この店の売りだからな。性能は保証している。かなり良い魔法だと自負している。今後も購入してくれると嬉しいな。作り甲斐があるってものだ」
「良い魔法ですからね。売れると思いますね。私も買いますし。なんとか数を確保したいところなんですけど、あれ? 紐で縛ったんですか?」
「ああ、それか。弟子も魔法を作り始めてな。混ざるといけないから、私の魔法と弟子の魔法を解る様にしたんだ。いい考えだろう?」
「あー、混ぜ混ぜ問題がありますからね。それを防止するには、良い手だとは思いますよ。でも、読みにくくなりますけど、それは良いんですか?」
「良くは無いんだが、これ以外の方法を思い付かなくてな。何かいい方法があるなら、採用するぞ。特にこれといって、拘りがある訳でもないからな。とりあえずの手段だ」
「いい方法って言われても、直ぐには思い付きませんね。多少読みにくくなる程度ですから、別に良いんじゃないですか? 解いても、結べば良いんですよね?」
「ああ、そうしてくれ。解かれたままだと、混ざる可能性があるからな。混ざったら解らん。どうやっても判別が不可能になるからな。面倒だろうが、それで頼む」
「多少面倒になる程度は構いませんって。それよりも、あの雷属性の魔法が無いって方が問題ですからね。絶対に売れる魔法ですから、沢山作っておいて欲しいです」




