265話 10/3 ドロシー来店
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朝飯に行ってきて、クライヴ君にも早々に食べてきてもらった。やっぱり入れ替えた方が良いだろうな。時間が勿体なく感じる。クライヴ君は開店させないみたいだからな。
開店させてくれても良いんだけどな。ある程度の判断は付くと思うんだよ。そこまで自信が無いものなのかね。会話は、難しいのかもしれないが。
いつも話しているのは私だからな。会話に入ってこようともしない。聞いていることが殆どなんだ。客と会話を楽しむのも、1つの醍醐味だと思うんだけどな。
会話の無い客もいる。それは仕方のない事なんだよ。無口な客が居ても良いじゃないか。強制的に話せというのは違うからな。あくまでも、会話を楽しんでいる人たちだけでいいんだ。
アリアナとかは、無口だが、必要な事については、聞いてくるし、伝えないといけないことは伝えないといけない。難しい訳では無いとは思うんだけどな。判断が難しいのか?
基本的には、相手が話してきたら、話に応じるという感じで問題ない。わざわざ話しかけに行けとは言わないんだよな。会話を嫌がる客も居るだろうからな。見極めないといけないのは、難しいとは思うが、大体は雰囲気で解るだろう?
話しかけてくれるなオーラが漂っている人っているじゃないか。そんな人には、話しかけないぞ。挑戦することは悪い事ではないが、無理に話さなくても良いんだからな。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「おはようございます、店主さん、とお弟子さん? 遂に店員さんが増えたんですね。おめでとうございます。魔法屋の店員が増えるって言うのは、良いことですよね」
「良いことだな。魔法を作る人が増えるという事は。まあ相性を見て貰わないといけないんだがね。私の魔法のようには行かないと思っている。私の魔法が特殊なだけだ」
「ですよねー。店主さんの魔法って誰が使っても一緒なんですもん。癖を考えなくても良いってのは、とても良いことなんです。そんな訳で、今回も水属性が要り用なんです」
「あるだけ買って行ってくれても構わんよ。気にすることは無い。売れるのであれば、売ってしまうのが私の店だからな。特に水属性を要り用としている人が少ないからな」
「まあ、東側ですし、そうですよね。買いに来る人が、あれ? 店主さん、紐で縛りました? これは解いてもいいやつですよね?」
「ああ、解いてくれて構わない。さっきも話題に出たが、弟子を取ったんだ。弟子と魔法が混ざるといけないだろう? だから紐を括りつけて解る様にしたんだよ。余程の悪戯好きでは無い限り、紐を間違えて縛るなんてことは無いだろうからな」
「おおー。そんな工夫があったんですね。他の所はしていませんからね。確かにこれだと解りやすいです。混ざらないってのが良いですよね。解いて縛ってするのが面倒ではありますけど」
「そこは、何を求めるのかに寄るな。私の場合は、正確性を求めただけだ。間違って買うリスクを減らそうと思うと、それが一番良い気がしたんだよ。もっとも、それが一番良いアイディアだとは思っていない。他にいい案があるのであれば、そっちを採用する」
「んー。パッとは思い付きませんね。スクロールの裏に名前でも書いておけば良いんでしょうけど、それをすると、今度はあたい達が困るんですよね。色々と書くこともあるんですよ」
色々と書くのか。裏に名前を書くと言うのは、思い付かなかったな。それも有りな気がするが、ドロシーは困る模様。何を書いているのか知らないが、何かしら、スクロールの裏に書くことがあるんだろうな。使う順番とかか?
とにかく、スクロールの裏面には、何かしら使う要素があるという事らしい。何を書くのかは解らないが、利用しているところに何かを足すことはしない方が良いだろう。
「それはそうとして、雷属性の魔法はどうだった? レッドベアに使ってみると言っていたと思うが使ってみたのか? 一応、情報としては欲しいんだけどな」
「あ! あれですね。あれはレッドベアにもアントにもゴブリンにも使えましたよ。何ですかあれ。何でああなるのかが解らないんですけど、とにかく、効果は絶大でした!」
「だろうな。と言うか、色々と試したんだな。てっきりレッドベア相手に使うだけだと思っていたんだが、アントにも使ってくれたのか。それで、効果があったと」
「そうですね。効果はありましたよ。不思議ですよね? 雷属性なのに、効くんですから。弱点の攻撃よりも効果が高いって、どう言う事なんですか? あれって初級魔法でしたよね?」
「ああ、初級魔法だぞ。とはいえ、色々と普通ではないことがあるからな。一概には言えないんだが、そうか、アントにも効果があったか。あるとは思っていたのはそうだが」
動物も虫も電気信号で動いているからな。神経系が麻痺してしまえば、こっちのものだろう。焼き切れると使い物にならなくなるだろうからな。虫も所詮は虫だ。
あれだな。よくあるのが、ラケットの形をした、電気を流すあれだ。あれも虫を片付けるには、もってこいの品物だからな。電気は虫にも効くのは解っていたんだ。
「なので、今回は、あの雷属性の魔法は全部買って行きますからね。と言っても、少ないみたいですけど。基本はゴブリンじゃ無いんでしたっけ?」
「基本はノイジーバードだな。森では使えないと思われる。木が邪魔過ぎるからな。一度飛び上がりたいだろうから、無理だとは思うぞ」
「まああるだけでも買って行くんですけどね。それと水属性の魔法と、お弟子さんの魔法も買って行きましょうか。風属性の物であれば、使えますし。それじゃあこのくらいですかね」
「クライヴ君、会計だ」
「はい。えっと、大銀貨4枚と中銀貨7枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ。良い感じに使ってくれ」
「良い感じに使わせてもらってますよ。また来ます」
行ったか。水属性の魔法が沢山売れたな。それは良いことだ。森に入るクランがこっちには少ないからな。水属性も殆ど、ドロシー用に作っている次第だ。
売れてくれるから、有難いがな。そして、麻痺魔法も使えたと。いい結果だ。これで使えるのか解らないのが、沼地だけになったな。そっちでは使えるのかは最初から解らないからな。
マッドゴーレム相手に使える気がしないんだけどな。まあ、その内報告が来るだろう。それまで待てばいい。焦る必要は無いんだよ。他で使えるんだからな。




