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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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262話 10/2 19人目の客

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 さて、クライヴ君と雑談をしていたんだが、クライヴ君の給料の事について、話していた。給料を増やすよって事を知らせていたんだ。今までは小銀貨1枚で9月中を働いてもらっていたからな。


 10月になって、魔法も作り始めるんだから、払っても良い金額を払うという事を話していた。売れると見込まれれば、上げても良いんだけど、まだ解らないからな。どうなるのかは未知数だ。


 だが、月に大銀貨2枚で雇う事にする。5日分のスクロールが売れた分の給金を払う事にしたんだ。その位が、妥協点だと思ったからな。それ以上に売れてくれれば、店の利益になる。


 それでも多いと、クライヴ君は言ったが、その位は払わないといけない。そう言う前例を作っておかないといけない。基準は大切だぞ。5日分と決めておかないと、今後の雇用にも関わってくる。


 まあ、まだ来ないとは思うがね。来ないと思うぞ。教会に寄付をしに行かないといけないんだけど、纏まった金額をしないと意味がない。細かく分けても、あんまりな。


 良いとは思うぞ。いつも寄付してくれている魔法屋という認識を持たれるのは。だが、金額がしょぼかったら、印象は悪い方に向かうかもしれない。慎重に見極めなければならない。


 それでも、運が良ければ、来てくれるんだろうな。運が良ければの話なんだが。運は強い方ではない。出店場所をミスっている時点で、運があるとは言えないな。


 転生をしたのを運と考えるか否かだな。転生をしたのは、運が良かったと思う。それで運を使い果たしたのではないか? 実家も追い出されるし、運は無い方だと思うんだがな。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「あららー、こんな所にも魔法屋があったんですねー。知らなかったなー。店主さん、魔法を見せて貰いますよー。でも、立地は考えた方が良かったんじゃないかなー」


「まあ、言いたいことは解るが、立地に関しては、どうにもならないからな。今更引っ越すわけにもいかないだろう。ここでやっていくしかないと思っているよ」


「店ごと移動できれば良いんでしょうけどねー。うちは見つけられたしー、見つかるとは思うんですけどねー。人気店になるにはー、時間がかかりそうな感じですねー」


「穴場って感じで良いだろう? 現にそれなりにやっていけている。もうちょっと人が来てくれるようになれば良いかなとは思うが、それは、まだまだ先の話だな」


「そうですかー。おやー? スクロールが紐で縛ってありますよー? これは解いても良いんですかねー? 解いちゃいますけどー。見えないとかー、何の冗談だって話ですしー」


「ああ、それは、弟子と私の魔法を識別するのに括っているだけだ。解いてもらっても構わんよ。それよりも、所属と名前を教えてくれないか? 客の顔と名前は一致させておきたいんだ」


「うちはー「漆黒の翼」の所属のアネットって言いますよー。狩場は森の方なのでー、ちょっと店からは遠い所にー、拠点があるんですけどねー」


「森で活動をしているクランなのか。それだと、水属性の魔法を欲している感じか? それとも、普通に風属性を欲しているのか?」


「両方ですねー。レッドベアも狩りますよー。ちょーっと水属性が不足気味なのでー、あってくれるとー、嬉しいんですけどねー」


 森で活動をしているクランか。珍しいな。こっちの方にまで来るのは。沼地と森で活動をしているクランは、基本的に西側で買い物をするからな。東側に出てくるのは、そんなにでもない。


 活動範囲を広く取っている魔法使いと、そうではない魔法使いが居るからな。アネットは、広く浅くと言った感じなのかもしれない。がっつりと買って行く感じでは無さそうだな。


「水属性の魔法は、比較的に多いから、是非とも買って行ってくれ。それと、水属性以外にも、こっちの魔法がお勧めだ。雷属性の魔法だが、森で活動をしている魔物であれば、効果があるはずだ」


「えー。雷属性の魔法ですかー? 普通は使わないんですけどねー。まあ、見るだけ見ますけどー。買うかどうかはー、ちょっと待ってくださいねー。……威力は低めじゃないですかー? レッドベアを相手にするんですよー? 不足しませんかねー?」


「その魔法は、何方かと言えば、効果で魔物を倒すタイプの魔法だ。検証の結果では、タイフーンウルフにも効果があったと出てきている。レッドベアにも、十分に効くはずだ」


「比較対象が全然違うじゃないですかー。まあ、使ってみますけどねー。レッドベアにも効果があるのであればー、いう事は無いですけどー」


 検証段階の魔法だからな。検証をしてもらわないといけない。効果はあるはずだぞ? そこまで特殊な魔物でも無い限りは、大丈夫の筈なんだ。多分だけどな。


「じゃあー、これとこれだけ、買って行きますねー。使えたらー、また来ますしー、使えなかったらー、それまでですねー。幾らになりますかー?」


「クライヴ君、会計だ」


「はい。中銀貨2枚になります。……丁度頂きました」


「毎度どうも。また来てくれることを願っているよ」


「それはー、魔法次第ですねー」


 行ったか。森で活動しているクランは珍しいから、来てくれると嬉しいんだよな。水属性の魔法が余っているからな。どんどんと買って行ってくれると嬉しい所。


 とりあえずは、売れると思うんだよ。また来てくれると思う。そこまで悪い魔法では無い筈だからな。森でも普通に通用する筈だから。検証結果を持ち帰ってくれると嬉しいが。


 また来てくれるのかは、解らないが、来てくれたら、検証結果を聞かせて貰うとするか。何に効果があって、何に無いのかが、はっきりすると嬉しいんだ。

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