260話 10/2 スーザン来店
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売れることは良いことだ。どんどんと買ってくれて構わない。売り切れになるくらいで丁度いいんだよ。どんどんと買ってくれることを願っている。買い物客が来てくれると助かるんだよ。
クライヴ君の魔法も是非とも使ってやってくれ。合う合わないはあると思うんだけど、使ってみてくれないと解らないからな。使ってみた結果、どうだったのか。それを伝えてくれると助かるな。
感想は、もの凄く糧になるからな。貰った感想で、魔法を改良することもあるんだから。なるべくは、完成品を渡したいところではあるんだよ。使ってもらうんだったらな。
未完成の品物を売っても仕方が無いだろう? なるべくなら、完成品を望むのが、普通ってなもんだ。魔法陣魔法は、発展途上だと思っている。もうちょっと改良を加えていきたいと思っている。
直ぐには、思い付かないんだけどな。思い付くのであれば、試しているという訳だ。試さずには居られないだろう。直ぐに作ってみたくなるってものだ。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「また来たよ。今回も沢山買わせてもらうが良いかい? とはいっても、加減はするけどね。流石に他の魔法使いの分まで買って行くのは、顰蹙を買うからさ」
「ああ、沢山買って行ってくれると助かる。良い感じに買って行ってくれ。その辺の感覚は任せる」
大量購入は有難い。まあ全部と言われないだけマシなのかもしれないが。全部だと、流石に次に来た魔法使いが困るからな。良い感じに残しておいて貰えると嬉しい。
だが、全部と言われても、売るんだけどな? 良い客なんだから。全部欲しいと言われたら、全部出すに決まっている。売り上げに貢献してくれるのであれば、どんどんと買って行ってくれて構わん。
もう少しだけ、遅い時間帯に来てくれると、もう少し助かるかもしれないが、まあ良いだろう。スーザンにも予定ってものがあるだろうからな。
「おや? 店主。この紐で縛ってあるのはなんだ? 何を意味しているんだ?」
「ああ、それか。馴染みが無いのは仕方が無いんだが、慣れてくれ。この店特有の話らしいんだが、魔法が混ざると面倒だろう? 特に私の魔法は、誰にでも使える魔法だからな。それと弟子の魔法が混ざってしまうと、困るんだよ。どうしても、魔力の色が違うからな」
「なる程。そう言う事か。では、白が、店主の魔法であり、そちらの少ない赤が、弟子の魔法という訳なんだな。ふむ。確認するのが手間ではあるが、いい方法ではないか?」
「いい方法だとは思っているんだ。そうしないと、何処でどうやったら、区別が出来るのかという事になりかねないからな。色で区別をするのが一番早いと思ったんだよ」
「確かに、これなら解りやすいな。それで、雷属性の魔法は何処にあるんだ? あれが今回の目的みたいなものでな。あれがあるのと無いのとでは、タイフーンウルフの難易度が変わるんだよ」
「ああ、ウルフかタイフーンウルフに試してくれたのか。魔法の効果としては、効くはずなんだ。タイフーンウルフにまで効くかは疑問だったんだが、効いてくれたんだな?」
「ああ、ウルフにもタイフーンウルフにも効いたさ。特にウルフには効果が凄かったな。一撃で行動不能にまで陥らせたんだから、中々に良い魔法だった。そして、タイフーンウルフにだが、5発程当ててみたんだがな。大分動きが鈍ってな。機動力の無いタイフーンウルフ何ぞには負けんよ。機動力が無くなると、途端に楽になる。あれは、良かった」
「タイフーンウルフにも効果があったのか。これで平原の魔物には効くことが証明されたな。タイフーンウルフ以上の個体は居なかったはずだな?」
「かなり奥地にまで行けば、解らんが、現状はタイフーンウルフが一番強い個体と言われているな。それが、行動不能にはならなかったが、機動力が半分以下になったんだ。これは凄いことだぞ」
「魔法を作った甲斐があるってものだな。そこまで効いてくれると嬉しい。効果があると解っただけでも、良い感じだな。だが、5発も当てるのは、相当苦労したんじゃないか? ただでさえ、どの個体に当たるのか、解らない魔法だからな」
「3つは使ったな。それで行動に制限が付くのだから、良い魔法だぞ。普通であれば、前衛が近づくまで弱らせるのに、20や30の魔法を使うんだからな」
なる程、それは確かに凄い効果だと言うのは、解った。タイフーンウルフにも効果があったか。流石に1撃で戦闘不能レベルにまで持ち込めなかったが、かなりの効果が見込めたんだな。
3つの魔法で、5発当たれば、運が良い方だろう。タイフーンウルフの群れは大きい。それを考えると、魔法3つで行動に制限が付くのは、大きいな。流石は状態異常魔法と言ったところか。
状態異常にしてしまえば、こっちのものだからな。麻痺は行動阻害の面が大きい。麻痺すると、動きが遅くなるからな。流石のタイフーンウルフも、追いつかれるだけの行動阻害が罹ったんだろう。
良い事じゃないか。もの凄く良い。この情報は大きいぞ。タイフーンウルフにも効果があると言うのは、大きなことだ。平原の魔物に対しては、麻痺魔法だけでも良いという事だからな。
そうなると、麻痺魔法をもっと作るか? 今は9個しか作っていないが、どうするか。風属性や、他の属性を減らしてでも、麻痺魔法を作るのが正解な気がしてくる。
……いや、現状維持にするか。麻痺魔法を好まない相手もいるかもしれないんだから。万人受けするとは思ってはいけない。現にタイラーは、レッドベアの魔法の方がいいと言っていたしな。
「だから、今回も大量買いをするんだが、雷属性の魔法を貰おうかと思ってな。それも、なるべく数は作ってあるんだろう? 勧めるという事はそう言う事なんだろう?」
「ああ、沢山作ってあるぞ。まあ作れる数には限界があるから、何とも言えないが。ある程度の数をまとめて買ってもらう分には大丈夫だ。ある程度ならな」
「ならば、風属性を30、火属性を20、氷属性を20、雷属性を30貰おうか。赤いのも1つ含めてくれ。私が使ってみよう」
「解った。どれでも良いんだよな? それなら、分けさせて貰おう。クライヴ君、会計だ」
「はい! 小金貨1枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。何回か往復してくれ。魔法をまとめて置いておく」
「ああ、頼むよ。それじゃあ、何度か往復させてくれ」
……行ったか。かなり大量に買って行ったな。大変有難い事ではあるんだが、残りが寂しくなってしまった。売れるんだから、良いことではあるんだけどな。
ここまで減ると、直ぐに足したくなってくるな。今日も沢山魔法を作らないといけない。忙しくなるのは、大変有難い。良いことだ。この調子で売り切れになるまで行きたいな。




