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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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259話 10/2 ジョシュア来店

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 クライヴ君に挨拶をして、先に食事に向かった。そして、帰ってきて、クライヴ君が食事に行っている間に、魔法の準備を整えて、開店した。まあ、いつも通りってだけの話だな。


 そして、いつも通り、朝早くには、客が来ない。基本的には、最後に回る店だからな。客足が増えるのは、もう少し先の話になる。今は、クライヴ君が掃除の時間だ。


 毎日やってくれるのには、頭が下がる思いだ。毎日は、やらなくても良い様な気がしないでも無いんだけど、やってくれているのだから、文句は言わない。言えない。


 言うつもりも無いけどな。文句を言っても、仕方が無いだろう。お礼を言わないといけない事なんだからな。私には出来ないことをやって貰っているんだ。


 掃除くらいは、出来るようにも思うかもしれない。拭き掃除は、出来ると思うぞ。掃き掃除は自信がないが。前世でも、掃き掃除をしたのは、10代の頃だったと思う。


 その位から、していないからな。もの凄く昔の記憶でしかない。無論、こっちに転生してからはしたことが無い。出来ると思うか? 出来ないだろうと思う次第だ。


 そして何よりも、面倒だ。それが一番かもしれない。面倒な事は、やりたくない。それに尽きてしまうな。面倒ごとは、御免だ。しないで良いなら、しないでいいようにしたい。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「おう、邪魔するぜ。今日もゆっくりと買い物をさせてくれや」


「ああ、少し時間的には、早いかもしれないが、ゆっくりとしていけるのであれば、そうしていってくれ。魔法もいい感じに揃えてあるつもりだ」


「おうよ。つっても、買う魔法はある程度決まっているんだけどな。あの雷属性の魔法を売ってくれよ。ありゃ良いな。楽にワイルドボアが倒せるってのが良い」


「お? 使ってみたのか。良い魔法だろう? 中々の自信作なんだ。使える魔法なんだよ。今後はあれを店の売りにしていくからな。どんどんと使ってくれ」


「ああ、あれは良い魔法だった。あそこまで綺麗に決まるのは、中々ないんじゃないか?」


「そんなに綺麗に決まったのか?」


「おうよ。ばったばったといったぜ。前衛にも楽をさせてやれる良い魔法だったぜ。風属性の方も良い魔法ではあったけどな。雷属性の魔法に比べたら、負けるな」


 そうだろうそうだろう。自慢の魔法だからな。自信作だ。もっと使ってくれても良いんだぞ? どんどんと使ってくれると嬉しい。そして、クラン内にも広めてくれ。客は多い方が良い。


 後は、平原はウルフだけだからな。ゴブリンにも効いたんだから、ウルフだけなんだよ。メインのクランが平原ばかりだから、平原に特化した魔法であってくれると嬉しいんだよな。


 効くとは思うぞ。効かないはずがない。生物である以上は、魔物も変わらないはずなんだよ。弱点に囚われない良い魔法だと思うんだよな。どんどんと使ってくれると助かる。


「んお? なんだこの紐は。解いていいんだよな?」


「ああ、解いてくれて構わないぞ。識別用の紐なんだ。ほら、こっちに赤い紐のスクロールがあるだろう? それは弟子が作った魔法だ。弟子の作った魔法も見てやってくれ」


「なる程な。混ざらないようにってか。弟子のも良いんだがよ、雷属性のあれはあるのかよ?」


「勿論だ。店の売りになる魔法なんだから、作らせない訳が無いだろう。汎用性の高い魔法なんだ。これからの時期だと、ウルフにも効くはずなんだ。まあ実験はしてもらわないといけないが」


「ほーん。ウルフにも効くねえ。まあ不思議はねえよな。ワイルドボアにも効いたんだから、ウルフにも効くだろうってのは解るぜ。なんか、属性が関係ない魔法なんだろう?」


「まあな。属性は関係ない。使い手を選ぶだけで、対象は選ばないはずだ。ゴーレム系統には効きが悪いだろうが、平原では使えるな」


「平原で使えるんなら、何の問題も無いな。でも、一応、ウルフ対策に火属性か氷属性も欲しい所だな。持てるのであれば、持っておきたいってのが本音だ」


「火属性も氷属性も用意してある。好きな方を買って行ってくれ」


「じゃあ、遠慮なく、これだけ買って行くか。使える魔法があるってのが良いよな」


「使い手は選ぶがな。流石に万人受けするとは思っていない。クライヴ君、会計だ」


「はい! 中銀貨8枚になります。……丁度頂きました」


「毎度どうも。また来てくれると嬉しい」


「おう。贔屓にさせて貰うぜ」


 行ったか。いい感じに売れてくれたな。麻痺魔法もいい感じに使ってくれている様で何よりだ。便利に使ってくれると嬉しい。魔法は便利な物だからな。


 使えない魔法も無いことは無いんだが、使える魔法は、どんどんと使ってやってくれると助かる。店側としてもな。売れてくれるに越したことは無い。


 だが、良いのかね。こんなに早くに来てしまって。他の魔法屋は見終えた後なんだろうか。だとすると、3軒くらいしか回っていないんじゃないか?


 最速で見て行っても、その位だろう。5軒ある内の2つには、見切りを付けているのか、それとも、欲しい魔法が無いと解り切っているのか。その辺は解らないが。


 だが、私の店に客が来てくれるのは、大歓迎だ。どんどんと来てくれ。そして、どんどんと買って行ってくれ。売れるものは、まだまだ沢山あるからな。どんどんと使ってやってくれ。

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