252話 10/1 カレンさん来店
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とりあえず、クライヴ君の魔法も店頭に並べた。勿論場所は考えてある。混ぜたら、初見の人は間違えるだろうからな。店舗が広い理由を考えてくれ。
まだまだスペースはあるんだ。まだ使い切るには広すぎる。そこまで魔法の種類も多い訳ではないからな。まあ、なんとかなるだろう。売れてくれると嬉しいんだが。
クライヴ君の魔法が売れるのかどうかは、魔法使いによるとしか言えない。何をしたいのか、どの属性が欲しいのかで、色々と変わってくることがあるんだよな。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「こんにちは~。お久しぶりですね~。今回も~買い物に~やってきました~」
カレンさんか。……なんとなくなんだけど、カレンさんだけは、さん付けをしてしまうんだよな。他の人は、年齢が上でも、さん付けはしないんだけど、何でだろうな。
恐らくだが、この店で一番の年上はミーガンだろうと思われる。いや、マシューの方か? ギースと言う可能性もあるが、恐らくその辺だろう。だが、さん付けはしない。
なんでなんだろうな。雰囲気でさん付けをしなければならないと思ってしまっているんだろうか。雰囲気は温和な雰囲気なんだがな。特別な雰囲気を持っているという訳ではない。
「あら~? 紐で縛られてしまっていますね~。解いても~良いんですか~?」
「ああ、解いてくれ。そうしないと、弟子の魔法と混ざってしまうからな。私の魔法の紐の色は白色で、弟子の方の魔法の紐の色は赤色なんだ。これなら一目で解るだろう?」
「なる程~そう言う分け方を~したんですね~。解りました~。解いて中身を~確認させて~貰いますね~」
「ああ、ゆっくりと見て行ってくれ。それとだな。雷属性ではあるんだが、新しい魔法を作ってな。自信作ではあるんだが、マッドゴーレムにはそれ程効き目が無いと思っている。マッドフロッグ相手には、効くとは思うんだが、良かったら見て行ってくれ」
「マッドフロッグには~効き目があるんですか~? 雷属性の~魔法を~使う機会がないので~解らないことが~多いんですが~見るだけは~見せてください~」
「ああ、これだな。弟子の方の魔法ではあるんだが、効果は同じだ。効果で攻撃をする魔法となっている。威力よりも効果の魔法だ。そう言う認識で見てくれ」
正直な所、カレンさんには、土属性の魔法を買ってもらいたいんだけどな。沼地での使用については、ケイトの方で受け持って貰えている。ならば、土属性の魔法を買って行ってくれると有難い。
土属性は余っているからな。今の所、買う人は、カレンさんかケイトしかいないんだよ。大量に余っているのは、雷属性の魔法なんだがな。そっちはまだ売れる見込みは無いんだよな。
12月でも怪しいと思っている。ノイジーバードに使う属性ではあるんだが、範囲が地上なんだよな。ノイジーバードに飛ばれていたら、意味がない魔法なんだよ。
だから、不良在庫として溜まってしまっている訳なんだが。捌ける見込みは立っていない。この魔法が日の目を見ることはあるんだろうか。無い気がするんだよな。
「面白い~魔法では~ありますね~。でも~使うとするならば~土属性かな~と~思います~。申し訳ありませんが~わたくし的には~土属性の魔法の~方が~良い気がします~」
「そうか。合う合わないは、仕方が無いからな。個人的には良い魔法だろうと思っているんだが、カレンさんには、土属性を買って欲しいと言うのもあるんだ。折角土属性も作っているからな」
「土属性を~揃えるのは~結構大変なので~有難い事なんですよ~南と~西には~そう言うお店がありますが~東には~ここしか売っていないんですよ~」
まあ、そうだろうな。東側のメインは風属性だからな。後は、火属性と氷属性か。ウルフ用の魔法が幾つかあれば、事足りるだろうからな。時期によっては、雷属性も置くのかもしれないが。
とりあえずは、カレンさんは土属性の魔法を買いに来ているという事は、解った。前から解っていることではあるんだけどな。土属性を置いている魔法屋のメインは西だろうからな。
なんで、東の方にまで買いに来ているのかは知らないが、有難い事だよ。土属性が売れるという事は、良いことだからな。在庫が出ていけば良いんだよ。1日に1つは作るつもりで居るからな。
「それでは~今日は~これらを~お願いしますね~。わたくしが欲しいのは~やっぱり~土属性の~魔法なので~これからも~置いてくれると~助かります~」
「今後も土属性の魔法は作っていく予定だ。売り切れる可能性もあるが、多分大丈夫だと思っている。まあ暫くは大丈夫だろう。クライヴ君、会計だ」
「はい。えっと、中銀貨4枚です。……丁度頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
「はい~。それでは~失礼いたしますね~」
行ったか。土属性を買ってくれる客は貴重だからな。かといって、置きすぎても、他の在庫との兼ね合いがあるし、何とも難しい所ではあるんだよ。
特定の客の為に作るのが悪い訳じゃないからな。必ず売れてくれるのであれば、作る価値はある。この積み上がった雷属性も売れてくれると良いんだがな。
この雷属性の魔法が売れるのは、アンデッドの季節がやってきたらになるだろうな。そんなに都合よく起こってくれるのかどうかだが、そろそろ起こるんじゃないかとは言われている。
ここ数年は起こっていないからな。何年かに1度は起こるんだ。それが何時なのかが解らないから、困っている訳で。解れば、対策も出来るんだがな。解らないんだよ。




