250話 10/1 今日も1日が始まる
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
10月1日光曜日。朝だな。今日も1日が始まる。清々しい朝だ。今日も良い1日になる事を願っている。魔法は勿論売れてくれる事に超したことは無いんだがね。
昨日作った魔法がどうなっているのかを確認しないといけないな。クライヴ君の魔法だ。そこまで大きくは違って来ないと思うんだが、どうだろうな。精霊の考えていることは解らないからな。
同じだろうとは予想をしているが。作り手で、大きく魔法が変わってしまう事は無い筈だ。それであれば、個人がオリジナルを作らなければならなくなってしまうからな。
同じように作れば、同じような魔法が出来るはずだ。無論、威力や数に差が出てくることは、仕方がない。文字を書くにも図形を描くにも、癖が出るからな。
それを精霊が、どのように読み解くのかで、魔法は変わってくるだろう。そこまでの違いは無いとは思うんだが、心配ではある。何分初めての事なんだ。心配にならないと言う方がおかしいだろう。単純に考えれば、問題は起こらないはずなんだが。
昨日は、何かと忙しかったからな。クライヴ君の初魔法作成という事で、普段はしないことをしていたからな。店番をしながら、魔法作成をすると言うのは、何時ぶりだっただろうか。
幾ら客が来ないだろうと解っていても、忙しいことは忙しいんだよ。クライヴ君が魔法を作り慣れてくるまでは、このままになるだろう。私の負担が増える分には別に構わんのだが。
クライヴ君の成長次第だ。直ぐにとはいかないだろう。暫くは作り方に悩み、作る魔法に悩み、売れるかどうか悩むことだろう。売れるのは、心配しなくても大丈夫だ。
魔力の色的な話をするのであれば、売れないことは無い筈だ。良い色をしていたからな。皆が皆、使えるとは言えないが、一定数の需要はあるだろう。赤だからな。
赤系統は使えるだろう? どの位の魔法使いが、赤系統の魔力の色をしているのかが解らないが。性格や何かで解れば良いんだろうけどな。残念ながら、鑑定魔法を使わないと解らない。
わざわざ使って見ることはしない。この店でしか、通用しないことだからな。何かと、研究が進んでいけば、解る事なのかもしれないが、まだ研究させるには早いと思っている。
少なくとも、魔法陣魔法を発表するときにならないと、鑑定魔法を発表できない。鑑定魔法を作るのには、魔法陣魔法を公開しないといけないからな。
魔法陣魔法でしか作れない訳では無いとは思うんだがね。文字列閥であれば、作れるだろうと思っている。思っているが、文字列閥用に作ってやる必要も感じないからな。
わざわざ文字列閥のやり方でやってやる訳にはいかないんだ。実際に作れるのかどうかの検証をするとなると、金もかかってくるからな。研究したければ、自分たちでやってくれればいい。
公開時期も考えないといけないんだろうが、それはその時だ。簡単に発表してしまう事は、躊躇われるからな。魔法陣魔法を公開するにしても、下地を作っておかなければな。
店をもう少し続けて、良い感じに運営を出来てきてからの発表とした方が良いだろうと思っている。魔法陣魔法を売っているのはこの店なんだと解らしめてからの方が良い様な気がしている。
自己満足ではあるんだがね。自己満足で何が悪いと言うのか。発表しないという選択肢も採れるんだよ。それでは、後々に問題になる可能性があるから、私の代で発表をしておく。
貴族社会に慣れている私の方が、発表者向きだろう。店を継いでもらった、ただの平民に押し付ける様な事はしないつもりだ。私で処理していく問題だと思っているよ。
さて、準備は出来たな。今日はクライヴ君の魔法を初めて売る日でもある。売れるのかどうかは未知数だが、始めは間違いなく売れると思っている。
魔法使いが、魔法を試さないという事は、しないはずだからな。どんな魔法なのか。魔力の相性はどうなのか。それを確認しない事には、買い物も出来ないからな。
魔法使いであれば、買って行く。合わなければ、次は買われないだけなんだ。そこまで気負う必要は無い。合う合わないは確実にあるんだよ。私みたいなのが特殊なだけなんだ。
「おはよう、クライヴ君」
「おはようございます。店長」
「クライヴ君、魔法の方は確認をしたのか? 今日から売り出すつもりで居るから、魔法の方は確認をしておいて欲しいんだが、出来るか?」
「まだ確認はしてません。その、何を見ればいいのかが、よく解らなくて。店長の魔法を見せて貰っているので、ある程度は解るつもりではいるんですけど」
「確認する項目が解らないと言うのは、仕方が無い事ではあるな。それを確認するのは、朝飯を食べてからにした方がいいかもしれないな。先に食べてくるが、良いか?」
「僕はそれで構いません。もう一度、確認はしますけど、魔法にはなっているんです。それがどの位なのかが、今一良く解っていなくて」
まあ仕方が無い事ではあるんだがね。何を基準に比べれば良いのかが解らないんだろう。それはそうだろうと思う。魔法に正解は無いからな。文言が違う事なんてよくある事なんだ。
同じものを探せと言う方が無理がある。同じものは無いに等しいんだ。似たような表現の仕方をしているが、精霊も個性がある。全く同じ文章にはならないんだよ。
とりあえずは、朝飯を食べてからの話になるな。いつも通りに進めるしかないんだ。とりあえずはな。帰ってきてから、検証すればいい。大丈夫だろうとは思っているけどな。




