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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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247話 9/30 ウィリアム来店

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 考えないといけないことは、増えていく。クライヴ君が魔法を作ったら、また考える事が増えるだろうな。色々と考えていかないといけないんだ。その位はなんとかするがね。


 何ともならない事態にはならないとは思うんだ。考えれば、なんとかなると思っている。何ともならないことは、考えても仕方が無い事だからな。考えないようにしないと。


 それでも、時間は過ぎていく。考えて考えて、結論が出ないことなど、沢山ある。結論が出てくれる方が少ないんだよな。大抵は、考えただけで終わってしまう。


 考えない方が良いと言うのは、無い。考えた方が良いのは、確かなんだ。考察をしていかないと、新しい魔法の発想が出てこないからな。何事も、発想が全てだ。


 私の想像力の低さが問題なんだがね。想像力が豊かであれば、もっと実用化出来た魔法もあったのかもしれない。結果論でしか無いんだけどな。私が天才であれば、どれだけ良かったか。


 凡人には、出来ることと、出来ないことがある。大抵の事は、出来ないんだ。何でも出来る天才とは、違うのだよ。何でもできる様になりたいんだが、そう言う訳にもいかないからな。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「こんにちは、店主さん。この前の魔法は凄く良かったよ。ゴブリンに試してみたんだけど、起き上がれなくなってさ。簡単に仕留める事が出来たんだ。良い魔法だなって思ったよ」


「ああ、あの雷属性の魔法の事か? 私は麻痺魔法と呼んでいるが、まあどっちでも構わんけどな。ゴブリンにも効果があったのは良いことだな。これで、ゴブリンとワイルドボアに効果があったことになる。平原の魔物には使えそうだな」


「あの魔法さ、凄く良いよね。前衛が楽ができるって言ってたよ。怪我の心配が無いのが良いよね。どうしても前衛って怪我をしがちだからさ。戦線離脱されると、困っちゃうんだよ」


「それは、そうだろうな。前衛が居なくては、戦えないからな。魔法使いだけで戦う訳にも行くまい。それだけの魔法を用意しないといけなくなるからな。それは非常にコストがかかる」


「コストってよりも、時間の方が勿体ないかな。どうしても、魔法で倒そうと思うと、威力が必要だし、詠唱時間も長くなりがちになる。接敵するのが怖くて、とちったら終わりだからね」


「リスクが高いのは、その通りだと思う。やはり、役割は分担しないといけないだろう。前衛にも役割があるし、魔法使いにも役割がある。それぞれ大切な事がある気がするな」


「そうそう。役割は誰にでもあるんだよ。無いって方が珍しいかな。何でもそうだけど、非戦闘職にだって、役割があるんだしね。僕らが何も気負いもなく戦えるのは彼ら彼女らのお陰なんだよ」


 当然の事ではあるんだが、それはその通りだな。役割が無い人を探す方が難しい。組織にいる以上、誰かが何かをしているんだ。例え何もしていない様に見えてもだ。


 誰かの支えになっている事もあるんだ。働かないから駄目なんだと決めつけるのは不味い。働いていないように見えて、誰かの役に立っている時もあるんだから。


 ニートに人権が無いという人もいるかもしれない。だが、社会には、そう言う人が一定数いないといけないという考え方もある。誰かの代わりに休んでいるんだとも考えられる。


 全員が全員、働かないといけない訳じゃない。その人には、その人なりに役割があるんだ。その役割がある内は、それでいいんだろうと思う。役割が無いなら、探さないといけないだろうが。


「それで、仲間にも、魔法を買って行ったよな? 反応はどうだった? 誰でも使えると言うのは、解っているんだが、好みの関係があるだろう? 形が駄目だという人がいなかったか?」


「居た居た。形がしっくりと来ないって人は居たよ。でも、不思議と皆、魔法は使えていたんだよね。普通ではない癖なんだなって思ったよ。特殊な魔力の癖をしているんだね?」


「ああ、誰でも私の魔法は使えるんだ。何でそうなっているのかは、大体は解っているんだが、それでも、合わない可能性が無いとは言い切れないからな」


「そうなんだ。まあ、魔法は、合わなければ使わなければ良いんだし、特に気にすることでも無いんだけどね。あ、なんか紐で結んであったから、解いたよ? 良かったんだよね?」


「ああ、いいぞ。と言うか、解かないと、どの魔法なのかが解らないだろう? 紐で縛ったのは、弟子と魔法が混ざってしまわないか心配してだな。見る時には解いてくれればいい」


「ああ、そう言う事。売り場を分けていても、混ざるときがあるんだよね。偶にあるんだよ。おっかしいなあって思う様な魔法がさ。できるだけ、失くしたいと思っているんだろうけど、そっか」


「そう言う事だ。紐で縛れば、まず間違えないだろう。悪戯をする奴が居なければの話にはなるんだが。そんな奴はいないと信じたいからな。流石に、自分に降りかかるかもしれないことはやらないだろう。そう言う気がしている」


「多分ね。しないとは思うけど。あ、今日もまた、沢山買って行っても良いんだよね? 今回はこれとこれも、こんだけ買って行くから。ギリギリだけど、なんとか持てるでしょ」


「ああ、沢山買って行ってくれ。クライヴ君、会計だ」


「はい。えっと、大銀貨1枚と中銀貨5枚になります。……丁度頂きました」


「毎度どうも。またどうぞ」


「うん。また来るよ」


 行ったか。沢山買って行くのは歓迎している。沢山売れる方が良いんだ。在庫はなるべく無くしたいからな。売れ残りを気にしないでいいようになりたい。


 尤も、それは、客が安定しだしてからの話になるんだけどな。今はまだ、仕方がない。もっと周知しなければならないが、もうちょっとのんびりしたい気持ちもある。


 難しい所だ。魔法屋としては、売り切れてくれた方が良いんだけどな。そうは簡単にいかないんだよ。何事も商売なんだ。水ものなんだよ。売れるか売れないかは、その日次第だ。

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