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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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240話 9/29 ギース来店

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 クライヴ君が工房の掃除から帰って来た。日に日に早くなっていっているように思えるが、掃除か所が少ないからだろうな。そこまで掃除をしないといけない箇所は無いだろう。


 今は、店内の拭き掃除に回っている。そこまではしなくてもと思うところまでやってくれている。私が言い出したわけでも無いんだが、納得が行くまでやらせる方が良いだろう。


 客が来るまでは、色々と考察をしておかないといけない部分があるからな。特に障壁魔法については、考えておかないといけない。注文が入る可能性はあるからな。


 頼まれたは良いが、作れませんでしたとは、なりたくない。何時でも作れるように準備をしておかねばならないだろうが、準備をして、し過ぎるという事は無いんだよ。


 準備はできるときに、できるだけやっておいた方が良いんだ。……後悔というものは、先には来ないからな。後からやってくるから、残酷なんだ。今でなければと、思う事はある。


 だからこそ、今から障壁魔法について、考えておく。いずれ使うかもしれない時の為に、叩き台だけでも作っておく。後は、使えるのかどうかは、そのクラン次第だ。


 そこまで関与することは出来ない。どう使うのかはクラン次第だ。できるだけ良いものを考えてはおくが、必ずしもそうなるとは限らないので、注意が必要なんだよ。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「おや? 旦那、店員を雇ったんですかい? 雇うのであれば、あっしらのクランに声をかけて頂きたかったのでやすが」


「いや、弟子として雇ったんだ。流石に魔法使いの引き抜きは不味いだろう?」


「弟子でやしたか。何とも早い事ですなあ。普通はもう少し時間がかかるというもの。店員を雇った方が効率がよろしいですよと、言い逃しましたな」


 普通は解る。私の様な新米の魔法屋に弟子が入る事なんて、まず無い事だからな。店員を雇った方が効率が良くなる。それは確かにその通りだ。人手が増える訳だからな。


 何をするにしても、人手が必要なんだよ。魔法を作っている最中に、商売をするのにも、店員は要る。私の出来ない掃除やら何やらも、店員を雇えば、出来るだろう。


 金の使いどころではあるよな。今後も長くやっていこうと思うと、どうしても、店員は必要になってくるだろうからな。それの売り込みもしたかった様だが、先に弟子が来てしまったからな。


 クライヴ君は、完全にイレギュラーなんだ。ここまで魔法が作れない弟子も珍しいだろうからな。普通は中級魔法を1つ作れるかどうかのレベルは超えていて欲しいと思うのが普通だ。


 対するクライヴ君は初級魔法が2回。中級魔法を作れるのかどうかが解らない。鑑定魔法で見たが、明確なUIは無いからな。作ってみない事には解らないんだよ。


「もうそろそろ、魔法を作らせてみるかとは考えているんだけどな。魔法使いには厳しい回数の持ち主だったからな。場末の魔法店にしか就職できないと言った感じだ」


「そうでやすか。それにしても、運が良かったでやすなあ、旦那。普通は、弟子を探すのも一苦労あるものなんでやすが。魔法を作れる個数も少ないとは思いやすが、大事にした方がいいでやすよ」


「大事にはしているつもりだ。しっかりと育てていかないといけないとは思っている。まあ魔法の相性は試してもらわないといけないが、その辺は解っているだろう?」


「当然でやすね。魔法は使ってみなければ解らないというもの。もし、出来やしたら、あっしも買って行く事になるんでしょうねえ。で、合えばそっちを使って欲しいと。そう言う訳でしょう?」


 その通りだな。私の魔法は、誰にでも合う事が殆ど確定しているからな。それであれば、クライヴ君の魔法を使って欲しいと思うのは、正しい反応だろうと思う。


 ギースに関しては、魔力の色が合うだろうから、使えるとは思うけどな。ジョージと店が被っているとの事だったし、そうなるだろうと思っている。


「旦那、この紐は何でやすか? 解いても良いものなんでやす?」


「ああ、構わん。解いて中身を確認してくれ。紐で括ったのは、クライヴ君の魔法と私の魔法が混ざらないようにするためだ。混ざると大変な事になるだろう?」


「ああ、そう言う事でやすか。成る程成る程。読みにくくはなりやすが、大変良いことだとは思いやすな。混ぜる店もありやすからなあ。少し面倒ではありやすが」


「多少の面倒ごとは仕方が無いとは思っている。今後の事も考えたらなおさらな。誰の魔法なのか、一目で解った方が良いだろうという判断だ。不便は掛けるがな。まあ、私の魔法屋に来るのは、最後の方だろう? 今はまだ、問題にはなるまい」


「旦那の店も、そう遠くない内に、早めに回らないといけない事にもなりそうでやすがね」


「それだと有難いんだがな。それとだ。こっちの魔法についてなんだが、新作だ。と言っても、結構な人に使ってもらっているんだがな。売れ行きは、今後次第と言ったところか。まだまだ確定した効果がある訳ではないからな。ワイルドボアには効いたことは確認している」


「拝見しやす。……特殊な効果でやすな。威力はそれ程でも無いにしても、雷魔法でやすね。これが、ワイルドボアに効果があるという魔法なんですかい?」


「ああそうだ。ギースにも試してもらいたい。効果は十分だとは思うがね」


「そうでやすか。それならば、これとこれも買って行きやしょう」


「クライヴ君、会計だ」


「はい。中銀貨3枚になります。……丁度頂きました」


「毎度どうも。またどうぞ」


「また来やす、旦那」


 行ったか。まあ麻痺魔法の宣伝もしたし、上出来だろう。宣伝は欠かせないからな。どんどんと売っていかねば。麻痺魔法の有用性をどんどんと知って貰いたいな。

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