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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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238話 9/29 今日も1日が始まる

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 9月29日風曜日。今日も何気ない1日が始まる。色々としないといけないことはあるんだが、まずは、朝という事を喜ぼう。今日も1日魔法を売ったり作ったりするんだよ。


 何も特別な事をやるつもりはない。ただ、今日の予定は、何も入っていないんだよな。予定が入っていた日の方が珍しいんだがね。毎日毎日、予定が入っていて堪るかと言いたいところだな。


 ただ、洗濯ものは取り込んでおかなければおかねばならないだろうな。夜風に当てていたからな。日中だけでは乾かなかったんだ。夜風に当てると何か不味い事でもあるのかは知らない。


 私に家庭的な事を求められても、解らないんだ。夜風に当てる方が、乾くだろうと思ってそうしたまでだ。常識的に考えれば、どうなるかなんて事は知らない。どうにもなっていないとは思うが。


 ……うん。恐らくは大丈夫だろう。これをそのままクローゼットに掛けておく。これで、また暫くは、服に困ることは無いだろう。誰かがやってくれると言うのは、有難い事なんだ。


 普通は、自分でしなければならないからな。自分で出来ないから、依頼をしているんだけども。本来は、宿屋などが、頼むために使っているのだろうと思われるがね。


 個人で洗濯の依頼を出しているのは、どの位いるんだろうか。普通は出さないよな。非戦闘職を抱え込みたくないクランとかの依頼になるだろうな。


 出来ないことは、仕方がない。金で解決出来るのであれば、そうするべきだ。私の努力という言葉は、無視だ。私の努力は魔法にこそ向けられる物であって、生活に向けられるものではないんだよ。


 何事も、得手不得手があるだろうさ。簡単に出来る様な事なのかさえ、解っていないんだが。しかし、子供でも出来ることなんだから、簡単な事の筈なんだがな。


 まあ、いい。それで、身だしなみを整えたら、早速店の方に行く。行くと、クライヴ君が掃き掃除をしている。これもいつもの事になったよな。良いことではある。


「おはよう、クライヴ君。今日も朝から済まないな」


「おはようございます。店長。これも僕の仕事だと思っているので、大丈夫です」


「そうか。私はこれから朝飯を食いに行ってくる。店を開けるのであれば、開けておいてくれ」


「解りました。行ってらっしゃいませ」


 という訳で、朝飯な訳だ。朝飯を食べに行く訳だが、よくもまあ、店側も24時間営業をしているとは思う。何人、人を雇っているんだろうな? 20人くらいは必要だろう。


 調理をする者だけでも、9人は欲しいだろう? 3交代制にするとしてもだ。それだけの人材が埋もれているという事なんだ。人口が多いのは伊達ではない。


 人口が多すぎるのも考えものではあるんだがね。いつもの行列を見てみろ。何処まで続いているのか解らないじゃないか。活動しやすい昼間とは違って、夜の討伐なんだがな。


 それでも、列は、少しずつ動いている。解体職人の腕の見せ所な訳だな。絶えず持ち込まれてくるんだから、解体職人も凄いことで。ワイルドボアの解体にどの位の時間がかかるのだろうか。


 恐らくだが、3分も必要としていないんだろう。その位で捌けないと、次々に獲物がやってくるんだからな。冒険者は加減をしてくれない。当然ながら、自分たちの稼ぎが優先だからな。


 冒険者ギルドが利益を出せているのかは知らん。貴族に聞いてくれ。利益を出すものでも無いんだがね。魔物の討伐は、命題と言っても過言ではないからな。


 魔物は減らないが、増えるとは言われている。これは、何故だか解っていないんだが、減ることは無いそうなんだ。どれだけ倒しても、何処からともなく湧いて出てくるんだ。


 だが、倒さなければ、増えるんだよ。どうしてなのかは解っていない。魔物が増えるのを見たものが居ないからだ。繁殖で増えるのか、そもそも何か別の力が働いているのか。


 その糸口すらも解っていない状態なんだ。だから、適切に間引きをしなければならない。魔物同士で争う事もあるんだが、それだけでは、数が減っていかないのだそうだ。


 ただし、増えるのにも、上限があるんだ。これ以上は増えないという線がある。魔物同士が争う事が増えていけば、おのずと減るからな。それ以上には増えないんだよ。


 だからと言って、放置は出来ないのだよ。放置すれば、町が飲み込まれるからな。広大な畑も、魔物が多すぎれば、維持できなくなる。外壁の側まで浸食されるだろう。


 そうなると、人口が減ってしまう。食べるものが減るからな。流石に肉だけでは、人は生活できないんだよ。生きる為だけならば、なんとかなるのかもしれないが、楽しみが無くなる。


 食事も娯楽の1つだからな。私は最低限の物しか食べないが。飽きれば、もしかしたら、手を出すかもしれない程度のものだな。今の所は、最低限度の食事で何とでもなると思っている。


 飯屋も、最低限度の食事だけを出していても、儲からないのではと思うかもしれない。だが、食う人間も多いのだ。特に冒険者は飲むし食うしでお金を使う。


 クランに因っては、自分の所の食事は、自分たちでという風にしている所もあるんだが、そうではないクランも沢山あるし、クランの食事以外にも食べたり飲んだりしたくなるものだろう。


 色々とあるとは思う。思惑は人の数だけあるんだ。簡単に、はいそうですね、とは行かないものなんだよな。世の中はそういう風に回っている。


 魔法屋もそうだからな。本当であれば、自分たちの魔法は、自分たちで作った方が良いのは当然なんだ。作り方さえ知っていれば、そう、難しい事ではないんだよ。


 知識がないために、買わなければいけないという風になっているが、買わなくてもいいクランは、一定数あるんだからな。魔法使いが自分の魔法を作った方が効率がいい。


 まあ、そうならないことを願っているがね。魔法屋をやっている以上は、そう言う事をされるのは、困るんだよ。魔法が売れてくれない事には始まらないからな。

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