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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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237話 9/28 空間魔法はどう頑張っても無理な気がしている、紐で縛ろう

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 お金を渡して、紅茶を飲んで、モニカとパティは帰っていった。ありがとう。とても助かった。掃除も出来ない私で、本当に悪かったと思っている。掃除くらいは出来た方が良いだろうな。


 直ぐには出来なくても良いが、そのうちな。掃き掃除から覚えないといけないだろう。まずは、箒の使い方からだな。その位は出来ろよと思うかもしれないが、出来ないんだから、仕方がない。


 やったことが無いんだから、仕方が無いだろう? 転生者だからって、何でも出来ると思うなよ。出来ない奴が転生をすれば、出来ないんだからな。私は出来ない奴なんだ。何でも出来る転生者と同じにしてもらっては困るな。


 出来ないことは出来ないと認めることが大切なんだ。出来ないのであれば、誰かに任せた方が良い。掃除くらいは出来た方が良いんだろうが、それも追々な。


 それで、ゆっくりと時間をかけて、魔法について考察していた訳だ。どういう魔法であれば、売りになる魔法が出来るのか。それを考えて居た訳なんだ。


 やはり、転生者としては、どうしても、空間魔法が欲しいと思ってしまう訳なんだがね。空間魔法は難しいだろうと思う訳だ。魔法に同じ魔法が存在しない以上、どの空間に繋がるのかが解らない。


 同一の空間に繋がる可能性は無くはない。無くはないが、それは、今度は皆が同じ空間にアクセスできるという事にならないかと思う訳なんだよ。


 魔法は1つしか出来ない。それであれば、1つの空間に放り込むしか無くなるのではないか。そう思う訳なんだが、そっちの可能性の方が低いだろうなと思う。


 恐らくだが、魔法毎に繋がる空間が違うという方が正しいだろうと思う。魔法が毎回毎回違うのだから、同じところに繋がる訳がない。座標を指定してやれば良いと簡単にいうかもしれないが。


 では、何次元の座標の事なんだ? 3次元では無いだろう。それは在り得ないと思うんだよ。少なくとも、4次元以上でなければ、繋げられないと思っている。


 縦横奥行、それに時間軸、異空間座標、少なくとも、5次元は欲しい。私の考えられる頭の中でも、5次元は欲しいんだ。本当であれば、何次元必要なんだろうな?


 それを実験するには、時間も費用も足りない。貴族院に居た時間であれば、研究は出来たのかもしれないが、実を結んだとも思わない。それくらいの難易度の魔法だと思っている。


 そりゃあ、便利な魔法になるだろう。絶対に欲しい魔法の1つにはなるだろうな。売れ行きは、抜群だろう。私も欲しいと思うからな。魔物の収納ができれば、狩りの効率が違うからな。


 1度に幾つの魔法が売れるのかは、魔法使い次第だが、それぞれの魔法使いに、専用の座標を与えてやれば、その魔法使いに対応した、空間魔法が用意出来るだろうさ。


 出来ればの話だがな。出来ればいいなという魔法、ナンバーワンだろうな。私には、出来ないと思っているんだが。どう頑張っても無理な気がしてならない。


 頭の良い転生者ならば、良かったのかもしれないが、生憎、私の頭は普通以下でしかないんだ。普通と言えるかどうかも怪しい。普通であってくれと願っているくらいだからな。


 出来ないとは言えない。しかし、現実的に出来るのかと言われたら、出来ないだろうとしか、言えない。そんな魔法が空間魔法だと思う。出来れば、莫大な利益が見込めるだろうな。


 初級で収まってくれるのであればと、条件は付くけどな。初級で収まってくれるのかさえ解らない。初級魔法がどの程度、対応できるのかもよく解っていないんだから、仕方がない。


 限界は必ずある。空間魔法か。夢はあるよな。もしかしたら、魔道具職人にならば、可能なのかもしれないが。マジックバッグなんかが有名な例だろうな。


 同じ場所から、同じ空間へ繋ぐ。それが可能となるのかは難しいが、出来るとしても、魔法ではなくて、魔道具職人の方かもしれない。出来れば、革命的な品物になるだろうが。


 生憎、魔道具職人には知り合いが居ないんだ。研究してくれと頼み込むことは出来ない。魔道具職人とて、暇では無いだろうからな。日々の仕事に追われているだろうから。


「ただいま戻りました」


「お帰り、クライヴ君。早速で悪いが、白い紐を貸してくれ。それで、手伝ってくれ。ここにあるスクロールを全部、白い紐で縛るからな」


「えっと? でもそれって、お客さんがスクロールの中身を見づらくなるんじゃないですか?」


「見づらくなるだろうな。だが、クライヴ君の魔法と混ざってしまう事の方が問題なんだ。魔力の色が違うだろう? それぞれに対応した色を付けていかないと、解り辛いんだよ」


 そうなんだよな。紐で縛ると、お客さんが魔法を見る時に、一々解いたり縛ったりしないといけなくなるんだよな。それでも、間違えるよりは良いだろう。


 私としては、そう言う判断をしたという事なんだよ。いつもの感じで、買われると、不味いことが起きるんだ。特に私の魔法は、癖が無いから、扱いやすかったのかもしれないが。


 クライヴ君の作る魔法は、癖がある。今後は、その癖のある魔法との区別をしていかないといけないんだ。混ざったら最後、解らないという事は避けなければならない。


 客には、不便を強いることになってしまうが、我慢してもらうしか無いな。私の店の売り方がそうなんだという事なんだ。これは、店側に合わせて貰わないと困る事だ。


 他の店がどうしているのかは知らない。知らないが、私の店での常識がこれなんだ。これで良いと思ってくれる客だけを相手していけばいい。もしかしたら、客が少なくなるかもしれないが、どの魔法か、解らなくなるよりは、余程良いだろうからな。

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― 新着の感想 ―
[一言] 丸めたスクロールの上か下、もしくは両方をスタンプ台やインクを浸した布に押し付けて色を付けるとかは駄目なんでしょうかね?紐だと見る時も使う時も一手間掛かるから嫌がる人も出そう。
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