234話 9/28 リック来店
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雷魔法の注意もしなくて良くなったし、安心して売れるな。水辺で使えないとなると、雨の日にはもっと使えないからな。その辺の汎用性があるのであれば、問題はない。
それでも、沼地の実験待ちだろうけどな。マッドゴーレムには効かないだろうからな。効いたら効いたで、色々と考察するところがあるんだけど、無理だと思うんだ。
魔法全般に弱い、アンデッドには効くとは思う。痺れはしないだろうが。麻痺にはならんだろうな。あれも、ゴーレムと同種の感じがするし。生き物って感じがしないんだよな。
まあ、アンデッドですし。死んでいるんだから、生き物じゃなくても不思議では無いんだけどな。生きていないからアンデッドなんだし。低位のアンデッドに関してはだけど。
高位のアンデッドに出くわしたことが無いからな。高位のアンデッドが出たという報告を受けたことは無い。魔法に弱いって情報しか無いんだよな。
高位のアンデッドに何がいるのかさえも知らないんだけどな。収集される魔石には、そこまで高価な物は無いって言うし、多分出てこないんだろうと思う。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「ああ、また来たよ。店主さんどうも。また魔法を見させて貰いますね」
たしか、リックだったか。良くも悪くもマイペースだった様な気がしている。まあ、魔法使いってのは、大なり小なりマイペースなんだけどな。否定は誰も出来ないだろう。
「相変わらず、変わった魔法をしているよね。普通の魔法って感じがしないんだよ。威力は有って良かったんだけどさ。形が変わっているじゃん?」
「まあな。そこが売りの魔法だからな。ただ、性能は他の魔法に負けていないだろう? そのように作っているつもりなんだ。他の魔法屋には無い魔法に仕上がっている筈だ」
「そこは否定はしないね。確かに良い魔法だと思うよ。ちょっと変な所を除いては。変って言っても、形だけなんだけどね。その他は普通なんだし。別に形には拘らないんだけど」
「形は作り方の関係上、どうしてもそうなってしまうんだ。その部分は仕方がないと思って、諦めてくれ。普通の形にしたら、威力や何からが下がるんだ。そう言う作り方をしている」
特別な事をしている。作り方は特別だからな。知らないと出来ないような作り方なんだから。形は決まってしまうからな。これに関しては言い訳出来ない。
だからと言って、他の魔法に負けているのかと言われたら、勝っていると自信をもって言える。他の魔法はもうちょっと改良の余地があると思うんだけど、どの文章を追加すれば良いのかが解らん。
詩なんてものは、考えたことが無いからな。魔法って言えば、魔法陣だろうと思ってこっちに走って来たからな。授業で教わったのは、例文がある魔法なんだ。それはノーカンだ。
「そこでだな。形がというのは同じだが、売りになる魔法を作ってみた。こっちの魔法なんだが、中々に良い魔法が出来たと思っている。ワイルドボアには実験済みだ。中々の効果が期待できる」
「へー、どんな魔法か気になるね。ちょっと見せてよ。……ふーん。雷属性の魔法なんだ。形は相変わらず変だけど。ノイジーバードかあ。でも雷属性なんだよな」
「ん? 雷属性の魔法は嫌いか? 属性でどうのこうのと言われたことは今まで無いんだが、雷属性が苦手というのであれば、仕方が無いんだが」
「いや、別に雷属性だからって、どうってことは無いんだけどさ。風属性じゃ無いんだなって。雷属性がワイルドボアに効くって話は聞いたことが無いんだけど」
そうだろうな。別に雷属性が弱点であるという訳では無い筈だからな。詳しいことは、研究をしている人に聞かないと解らないが、ワイルドボアは、普通に風属性が弱点だと思うぞ。
弱点も関係なく、その魔法は効果があるからな。効果がメインの魔法なんだ。属性で勝負しているわけではない。属性を変えて、同じような魔法を作るのは、不可能だと思っている。
「効果を追求した結果、雷属性に落ち着いたという方が正しいな。雷属性の魔法を作ろうと思ったわけではない。そう言う魔法を作ろうと思ったら、雷属性になったという方が正しいな」
「ふーん。効果を追求した結果、ね。確かに効果が特殊だなあって思うけど。この店は、何か特殊な魔法を置かないといけないって決まりがあるのかい?」
「そんな決まりは無いが、普通の魔法屋と同じ魔法を置いてあっても、面白くないだろう? 魔法を属性だけで語るのは、違うと言いたいんだよ。効果が高い魔法が在っても良いじゃないかと、そう思う訳だ。これはそう言う魔法だ」
「思想は面白いんじゃない? 属性相性だけが全てではないか。なんか、他の人とは違う物が見えていそうな言葉だね。研究者目線なんだろうか? よく解らないけど」
「まあ買って行って、損はさせないと思っている。平原か沼地であれば、ノイジーバードの魔法を。森で使うならゴブリンの魔法を選ぶと良い」
「それじゃあ、ノイジーバードの魔法だね。僕らは平原を主な狩場にしているし。森に行く事は無いからね。棲み分けは大事なんだよ。領分ってものがあるからさ。じゃあ会計だね」
「ああ、クライヴ君、会計を」
「はい! 中銀貨4枚です! ……確かに頂きました」
「毎度どうも。またどうぞ」
「多分、また来るんだと思うよ。良い魔法だったしね。それじゃ、またね」
行ったか。違ったものが見えているねえ。見えてはいるんだよな。これでも一応は、転生している身。他の人とは、考え方が違うだろう。まあいうつもりも無いんだけどな。
それにしても、リックは平原で狩りをしているのか。まあこっちの方の魔法屋を使うのは、平原を主な狩場にしている魔法使いだからな。何もおかしいことは無い。
とりあえずは、麻痺魔法を気に入ってくれると有難いんだけど。どうだろうなあ。多分だが、気に入ってくれるような気がしている。そんな空気を感じたかな。多分だけど。




