233話 9/28 ケイト来店、水辺で雷属性の魔法は使って良いのか
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晴れの日は良いよな。洗濯日和で。季節柄、まだ雨の日は少ないが、増える時は増えるからな。その季節はそう言う事なんだと思って、構えるしか無い訳なんだが。
雨の日はどうしても、色々としたくなくなるからな。狩りも捗らないだろうなあ。まずもって視界が悪いんだから、どうしようもないだろう。
……そう言えば、麻痺魔法って、雨の日には御法度なんじゃなかろうか。ちょっと待って、そう言えば、雷魔法全般が雨の日に使っちゃいけないんじゃないのか?
でも、そんな説明を受けたことが無いんだけど。雨の日には雷魔法を使うなと言われたことは無い。という事は、そこまで気にしなくても良いのか? ちょっと解らない所があるんだが。
怖いけどな。普通に考えると。まあ魔法だって言われたら、そうなんだろうって感じでしか無い訳なんだがね。電気に水は駄目だろう。純水なら良いが、不純物だらけの水とか、死ねるような気がする。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」
「いらっしゃいませ!」
「あいよ。でもね、店主君には色々と言いたいことがあるんだ。この前の魔法の件で色々と聞きたいことがあるのさ。そこの所を聞いても構わないかい?」
「魔法についてか。確か、ケイトは沼地で活動しているクランの魔法使いだったか。土魔法を買って行ったと記憶している。いいぞ。何でも質問してくれ」
土魔法を買ってくれる人は貴重なんだ。東側で土魔法を取り扱っている店は、私の店くらいだろうからな。折角の質問なんだし、どんどんとしてくれて構わない。
魔法については、使いやすかったのかや、何なりと、こっちも聞きたいことはあるんだが。何しろ沼地だからな。魔法が良い感じに動けたのかも気になる所なんだよ。
カレンさんは、あんまり多くを語らないからな。使ってもらえているという事は、使えるのであろうと思っているんだけどな。直接聞いたわけではないからな。
「じゃあ言わせてもらうよ。あれは他の魔法よりも良い魔法だった。他の魔法に比べて、数は少ないと感じたが、それ以上の追尾機能を見せてくれた。それを考えたのは店主君かい?」
「この魔法を考えたのは私だが、追尾機能は、実はそこまで弄っていない。あれが普通の魔法なんだ。追尾するのは標準で、どの魔法でも追尾はする筈なんだ。追尾が強いか弱いかは色々とあるが」
「その辺は作り方次第って感じかい。追尾があるのは良いことだよ。狙いが外れないんだからね。数が少ないのもそれで補えるって話だ。良い魔法を作って貰ったと思ってるよ」
それは、嬉しいな。追尾機能が無いと、そもそも当たらない可能性があるんだから、ある程度は付けないといけないと思ったんだけどな。それは普通では無いと。
それは、他の魔法屋の魔法が悪いのであって、私の魔法が優れている訳では無い気がする。追尾はさせろよと言いたいが、どんな文章にすればいいのかが解らないのか。
作り方の問題か。文字列閥ではそう言う事は可能なんだろうが、他の派閥では、難しいのかもしれないな。そもそも、新しい文章を作るという作業をやっているのかどうかも怪しい所だ。
「後は、威力がいいね。中々の威力だよ。過剰って程でも無いし、良い魔法を作っていると思うさ。範囲も思った以上に広いし、中々のもんだったよ」
「そう言ってもらえるのは、素直に嬉しいな」
「形以外は満点をやっても良い。問題の形なんだが、あれはどうにかならないのかい? 目立つのは仕方がないにしても、他の魔法使いから結構な問い詰めにあってね」
「ああ、形か。あれはどうにもならない訳では無いんだが、形を変えると、色々な所に制限がかかってくる。追尾も機能が落ちる。形はそのままで使った方が良いだろうな」
形は変えようと思えば、変えられない事も無いんだが、色々と犠牲になるな。普通の魔法以下になるだろう。それでは駄目なんだ。だから原則として、形は変えられない。
ただ、そうだろうな。目立つだろうな。他の魔法使いから色々と言われるのは、解る気がする。それは、避けられないだろう。そんな魔法が何処にあったのかと言われるだろうな。
目立たない魔法ねえ。それは無理だろう。今後も目立っていくと思われる。特に、必要ではないと言われたらお終いなんだが、必要なんだろう? なら目立つのも仕方が無いだろうな。
「目立つのは仕方がない。どうしても目立ってしまうからな。それで、こっちも聞きたいことがあるんだが、沼地で雷属性の魔法は御法度と聞いたことがあるか?」
「無いね。そんな話は聞いたことが無いよ。そもそもだ、アンデッドの時期には、雷魔法も普通に使うんだから、駄目な訳が無いんだよ。なんでまた、そんな事を聞くんだい?」
「いや、今売り出し中の魔法が、雷属性の魔法なんだ。それが、雨の日でも使って良いものなのかと思ってな。沼地で使えないのであれば、雨の日にはもっと使えないだろうからな」
「雷属性の魔法にそんな弱点は無い筈だよ。何度か使ったこともあるしさ。特段変わったことなんて起こってないよ。それよりもその魔法を見せてみな。売り出し中なんだろ?」
「ああ、この魔法だな。ただ、マッドゴーレムには効きが悪いと思うんだ。使うのであれば、マッドフロッグの方だろうな。それでも、土属性の魔法で良い訳なんだが」
「へえ、まあ試してやるよ。マッドゴーレムに効きが悪いかくらいは調べてやるさ。じゃあこれらを寄こしな。ちょっと使ってみたいって奴らのも買って行ってやるよ」
「クライヴ君、会計だ」
「はい! えっと、全部で大銀貨1枚になります。……丁度頂きました」
「毎度どうも。また来てくれると助かる」
「まあ、また来るだろうさ。その時に色々と言わせてもらうよ」
行ったか。沼地で雷属性の魔法が御法度で無かったら、雨の日にでも使えるだろう。ちょっと心配ではあるんだが、魔法だからな。色々と不思議が在ってもおかしくは無いだろう。普通は、水辺で使うのは駄目だと思うんだがな。どうなんだろうか。




