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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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232話 9/28 ロバート来店

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 クライヴ君が工房の掃除から戻ってきて、今度は店舗の拭き掃除を始めた。まあ良いが、毎日やらないといけないことなんだろうかと思うんだが、毎日やらないといけないんだろうな。


 そりゃあ、清潔な方が良いだろうからな。何が良いのかは知らないが。所詮は魔法屋である。飲食店ならまだしも、魔法屋だからなあ。清潔感は必要でしょうか?


 私は要らない気がする。埃塗れが良いかと言われても、それは違うだろうと思う訳なんだが、流石に毎日はしなくても良い気がするんだが、さて、どうなんだろうか。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりと見て行ってくれ」


「いらっしゃいませ!」


「おう店主。また来たぜ。今日も見させて貰うからな。つっても、粗方買うものは決めて来てあるんだがな。いつも通り見せて貰うさ」


 ロバートがやって来たか。まあ3回目になってくると、欲しい魔法が大体決まってくるからな。多分ワイルドボアの魔法なんじゃなかろうかと思いつつも、様子を見る。


 とりあえずは、麻痺魔法を薦めないといけないからな。麻痺魔法も候補に入れてくれると助かるんだよ。自信作だからな。平原での狩りには役に立つと思っている。


「ロバート、ちょっといいか? お勧めしたい魔法があってだな。これなんだが、効果が中々良い魔法なんだ。使い勝手はいいはずだから、使ってみてくれると助かる」


「お? なんだなんだ? お勧めされるってのも珍しいが、どれ、見せて貰おうか」


「ああ、存分に見てくれ。そして、出来れば使ってくれ。使った後に感想も貰えると助かるんだが」


「感想なあ。ああ、そういや、ゴブリンの魔法なんだが、あれも良かったな。数が出るし、中々に使いやすい感じだったぜ。絶対に当たるってのが良いよな。他の魔法だと、空撃ちするからよ」


 ああ、それはそうだろうな。絶対に当たると言えば、当たるだろうな。当たるまで追い回すんだから、当たらない訳がない。他の魔法は、確かに当たらない時もあるんだよな。


 矢の魔法とかは、放物線を描いて当たるんだが、地面に当たることも結構ある。と言うか、よくある。その分数がもの凄く多く出るんだけどな。追尾機能は無かったはずだ。


 私の魔法は、デフォルトで、追尾機能が付いているからな。ワイルドボアの魔法は、追尾が弱いんだが、あれは仕方が無いんだよ。走る方向さえ間違えなければ、問題は無いんだからさ。


 そう言えば、考えたことも無かったな。追尾するのは普通だと思い込んでいた。普通じゃないんだな。空撃ちが無いってのは確かに利点なのかもしれない。数がその分少ないんだけど。


「なあ、お勧めの魔法ってのは、何で雷属性なんだ? 雷属性の魔法を使うのは、もうちょっと先だろう? 今薦められても困るんだけどさ」


「いや、実はな。この魔法は効果が素晴らしくてだな。平原の魔物であれば、何に使っても良いんだ。ワイルドボアでも、ウルフでも、ゴブリンでも良いんだ。この魔法は効果で攻撃する魔法だからな」


「効果ねえ。見たことない効果だから、何ってのも判断が付かねえんだけどよ。つーか、効果をメインにする魔法ってのも聞いたことが無いんだけどな。その辺はどうなってるんだ?」


「確かに効果をメインにした魔法は、他に無いだろうな。いや、他店舗の魔法を全て知っている訳では無いから、答えが出ないんだが、かなり珍しいタイプの魔法だとは思うぞ」


 珍しいだろうな。効果がメインの魔法ってのも。無い訳では無いのかもしれないが、私は知らない。他に作ったことのある魔法は索敵魔法くらいだからな。


 あれは、効果に極振りしすぎて、作成禁止をギースに指摘されたんだったな。斥候が死んでしまうから、売らないでくれと言われたんだったか。


 斥候の仕事が無くなるのは、良いことでは無いからな。役割ってのは重要だから。その役割を持った人がいないといけないって状態にしておかないと、魔法が無くなった時に痛手を喰らうからな。特に、私しか作れない魔法とあっては、意味が無いんだよ。


「痺れるねえ。それがそんなに強いのかが解らないんだよな。読んだだけじゃあ、どうなるのかについては解らねえな。使ってみないといけない訳か。しゃあねえ。これも買うか」


「ああ、是非とも買ってくれ。そして、使ってみてくれ。まだまだその魔法についての資料が足りないんだ。使って感想を聞かせてくれ。出来れば、ワイルドボア以外に使ってくれると助かる」


「ん? てえと、ワイルドボアには試したって事か。他はまだなのか? それにしちゃあ自信があるように感じたんだが、気のせいか?」


「自信はある。間違いなく、効果を発揮するだろうという確信があるんだよ。ゴーレム系統には効かないかもしれないが、普通の魔物であれば、効くはずなんだよ」


「解った解った。使ってみるわ。とりあえず、ゴブリン相手に使えりゃ良いって感じだろうな。数も多いし、使えねえって事は無いんだろう? まあ使ってみるわ。それとこれとこれもな」


「ああ、クライヴ君、会計を」


「はい! 中銀貨3枚になります。……丁度頂きました」


「毎度どうも。またどうぞ」


「おう、使ってみてからまた来るわ」


 行ったか。使ってくれるのは助かるな。ゴブリン相手のデータが揃えば、後は、大体に効くことが解るだろうからな。ワイルドボアが実は雷属性も弱点だったという落ちが無ければだが。


 流石に無いだろうとは思う。調べ尽くされているだろうからな。弱点では無かったんだろうさ。その辺はシビアにやっているだろう。昔の人が頑張ったんだろうな。


 さてと、麻痺魔法も大分広まって来たんじゃないか? 半分くらいの人には薦めたと思うんだが。どんどん使ってくれると嬉しいな。麻痺魔法は可能性の塊だから、どんどんと使ってくれ。

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