225話 9/27 ドロシー来店
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クライヴ君が帰ってきて、暫く店は開店している状態だが、まだ誰も来ていないな。まあまだ7時頃だ。時間的にはまだまだと言ったところ。これからだよな。予定は未定なんだけども。
誰が来るのかが解っていれば、大変有難い話なんだが、そんな訳にはいかないからな。予約は有りだがそう言った事も宣伝していないからな。仕方がないのはその通りなんだよ。
さてと、クライヴ君が、工房の方に掃除に行ってしまった。工房の方も毎日掃除をしないといけないんだろうか。してくれると言うのだから有難くしてもらっているけども。
綺麗なことは良いことだよな。うん。そう思うようにしようか。工房の掃除も必要なんだ。私の部屋も掃除をしないといけないんだが、それはまた今度だな。
洗濯に来てくれた2人にしてもらおう。追加で依頼をしたら、してくれるだろうと思っている。大丈夫の筈だな。いくらになるのかは知らないが。掃除道具はあるんだよ。道具だけはあるんだ。
とりあえず、今日の分は並べ終えたぞ。朝に並べないといけないと言うのが面倒だが、他の店でもやっていることだからな。品出しは大切なんだよ。並べないと売れないからな。
しかしだな。色々と工夫が出来るんじゃないかとも思う訳だ。何か特色がある方が良いのかもしれないが、何かいい方法が無いものか。何かあれば良いんだがね。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりとしていってくれ」
「おはようございます、店主さん。今日も何かと要り様でして。沢山買って行っても良いですか?」
「ああ、構わんよ。じっくりと見て行ってくれ」
「それでは、遠慮なく……おや? 風属性が少な目ですね。大口のお客さんが増えました?」
「ん? ああ、増えたな。だが、別に遠慮することは無いぞ。風属性も買って行ってくれると助かるからな。私の店は基本的に売り切れになる程、人が来ないからな」
言っていて寂しくなることだが、事実である。売り切れになる事はまず無い。人が来ないからな。来ても3人が限度だろう。その位しか客が来ないんだから、仕方がない。
事実を指摘されて罪になる法律なんかは特に無いからな。事実は事実だ。それはそれとして、受け入れなければならない。もっと客に来て欲しいんだがな。
まあそんな事を愚痴っていても仕方がない。それよりも、ドロシーは店のスクロールの位置を覚えてしまったのか。まあ属性で固めてあるから、覚えやすいのは確かなんだが。覚えられるほどに来てくれていると思っておいても良いのかな?
「今回は水属性が要り様なので、風属性はそこまででは無いですね。水属性が豊富にあってくれて助かりますよ。それにここのは、魔力の癖を考えなくても良いですしね」
「水属性は沢山あるから買って行ってくれると助かる。それと、魔力にはいつも助けられている。お陰で、客を選ばずに商売が出来るからな。普通の店よりは有利だが、如何せん場所がな」
「あー、そうですよね。何でこんな場所に建てたんだろうって場所ですもんね。西なら解らなくも無いんですけど。東だと、他の店はメイン通りにあるじゃないですか。なんでなんですか?」
「実は、建てる前は、西側にしか調査に行っていなくてな。東側の情勢調査をしていなかったんだ。それで、建ててみたは良いが、って所だな。もう少し、入念に調べておけば良かったと思っている」
そうなんだよな。魔法ギルドがあるから、西に調査に行っていたんだよな。それで、東も同じ状態だろうと思って店を構えたら、こういう事情になってしまったんだよ。後悔は先には来ないんだ。
まあ、それでも、この店を見つけてくれる人がいてくれて助かってはいるんだがね。助かってはいるんだが、もう少し、客足が延びればと思う事もあるからな。
「西は確かにそうですね。魔法ギルドがありますし、解らなくも無いんですけど。でも、そこまで悲観することじゃないんじゃないですかね? 在庫の減り具合からしてみると、結構いい感じで運営を出来ているんじゃないですか?」
「さあな。そこまでは解らない。解らないが、大口の客が何件かあるお陰で助かっているという所だな。さてと、水属性を買うとのことなんだが、お勧めしたい魔法がある」
「おや? お勧めですか? 一体どんな魔法なんです?」
「雷属性ではあるんだが、森で魔物相手に使うのであれば、効果が期待できる魔法だな。同じ系統の魔法で、ワイルドボアには効果があったから、レッドベア相手にも効果が見込める。上手くいけば、行動不能に出来るだろうって感じの魔法だな」
「レッドベアを行動不能に、ですか? できればかなり大きいとは思いますけど、そこまでの威力がある魔法なんです? それって初級魔法ですか?」
「初級だな。しかも、威力で行動不能じゃない。効果で行動不能にするタイプの魔法だ。だから、止めは戦闘職の人たちに差して貰う事になる。これがその魔法だ」
「見せてください。……形はゴブリンなんですね。それで、これがその効果ですか。属性相性が悪いと、あんまり使えないってイメージなんですけど、ワイルドボアには効いたんですよね? そうしたら、レッドベアにもってのは、まあ少しは納得できますけど」
「期待は出来ると思ってくれていい。自信作だからな。とりあえずは3つしか無いが、どうする?」
「うーん。判断に苦しむところがありますが、とりあえずは3つ買って行きます。それと水属性の魔法を30貰っていきますね」
「そうしたら、大銀貨3枚と中銀貨3枚だな。……毎度どうも。何度か往復するか?」
「往復するので、ちょっと待ってくださいね。急いで運びますので」
まあ往復する分には待つけどな。それで、水属性が沢山必要になったという事は、それだけ、レッドベアを倒したという事なんだろうな。大きな群れとでも遭遇したのか?
レッドベアは強敵だからな。この近辺で、初級魔法の対象になる魔物で、一番強いのがレッドベアだからな。レッドフレイムベアに遭遇していなければ良いが。
何にしても、大量買いは嬉しい事だ。売れてくれるのは大変有難い。麻痺魔法も宣伝できたし、いう事なしだろう。後は、使ってくれることだけだ。効果は期待できる筈だからな。




