222話 9/26 昼からは暇、クライヴ君と話
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クライヴ君と入れ替わって、食事に行ってもらい、現在は魔法を作っている最中だ。魔法を作るのにも、もう慣れてしまっている。大変良いことだな。どんどんと作成速度を上げていきたい。
まだ早く出来るだろうな。早くできたからと言って、これという変化は今の所無い訳なんだが。早いに超したことは無いが、早さを求める余りに、丁寧さを欠くと威力や何やらが、下がってしまう。
作成は、丁寧に且つ迅速に。出来る限りの速度で作ることができればいい。魔法の効果が下がってしまうのは頂けないからな。特に麻痺魔法は効果が命だから気を遣う。
後は、作成配分を少しだけ変えた。風属性を10で、火属性と氷属性を5とした。ウルフの時期が迫ってきているからな。対応はしていかなければならない。
売上的にはどうなるのかは解らないが、とりあえず、必要だろうから作るしか無い訳なんだ。作らないという選択肢は無い。今からでも少しだけ多く作っておこうかと思っている。
後は変わらずだな。麻痺魔法も作るし、一応土属性も作る。作らなくてもいい気がするんだが、念のためだな。絶対に必要かと言われたら、解らないとしか言えないけども。
オーダーメイドの注文も来ているわけでは無いからな。オーダーメイドの注文なんて来るのかどうかが解らないけど。来たら何かしら対応はする。できれば、中級魔法以上であれば、嬉しいが。
中級魔法のオーダーなんて来るはずが無いだろうがね。まだまだ無名の魔法屋だからな。有名どころの魔法屋とは違うのだよ。来てくれれば、嬉しいが、何分解らないことだらけだからな。
オーダーメイドの中級魔法を何に使うのかにも因るんだよな。何を相手に使うのか。ロードゴーレム相手に使う中級魔法を作れと言われたら作れるだろうとは思うがね。
作れるだろうが、実験は出来ない。ぶっつけ本番だけだ。それでも欲しいと思ってもらえる様な魔法を作らないといけない。難しい注文になるとは思うな。
それよりもまずは、使ってくれる人を多く作らねばいけない。客が何人来るのかに因ってくるだろうな。大規模な所の大人買いに期待をしていても始まらない。まずは魔法使いに見つけて貰う。
最近は新規の客が増えてきて、いい感じになってきているとは思うんだ。いい流れが来ていると思っている。このままの流れでいって欲しいとは思っているんだが、そうは中々行かないんだろうな。
さてと、魔法作りはここまでだな。既存の魔法を作るだけだから、早く終わるのが良いことだ。その後は何かやることがあるのかと言われても、何もやることが無い訳なんだがね。
とりあえずは、紅茶を入れて、一息付くことにしよう。クライヴ君にも持っていってあげないとな。店番だけではつまらないだろうから、一緒に飲むとするか。
いつも通りに紅茶を入れて、いい香りを確かめながら、店の方へと向かう。慣れたものだ。このくらいは私にも出来るからな。水の便が良いのが幸いしたな。井戸だと面倒だろうから。
「クライヴ君。紅茶を入れてきたから、一息つかないか? どうせ、昼からは客が来ないんだ。ゆっくりとしていても誰も罰したりはしないからな」
「解りました。それじゃあ頂きます」
「ああ。それと、いつも掃除をしてくれて助かっている。私はそう言うのが余り得意な方では無いからな。やってくれると凄く助かる。今後も、時間があるときだけでいいから続けてくれ」
「いえ、僕の方も今まで気が付かなかったので、やらないといけないと思っているんです。今までは、それどころじゃ無かったと言いますか、色々と気が付けていなかったんです」
まあ、それは私も同じなんだが。掃除をしないといけないと思ったのは何時の事だったか。掃除をしないと、汚れる。それはその通りだ。だが、そこまで気が回っていなかったんだよ。
私だけだった場合は、スクロールに埃が被っていても、気が付かなかった可能性がある。それでは駄目だろうな。他の魔法屋がどうなのかは知らないが、しっかりと掃除をしているはずだろう。
そこに気が付けたのは、クライヴ君が切っ掛けである。いい拾い物をしたと思っているよ。これに関しては素直にそう思う。私だけでは掃除という事になっていなかっただろうからな。
「それでだ。クライヴ君に聞いておかなければならないことが幾つかあるんだが、まずは、どんな魔法を作りたいかだな。初めの内は店の魔法と同じものを作って貰うんだが、ある程度熟練してきたら、自分の魔法を作ってもいい。その時に何を作りたいのかだ」
「えっと、僕に魔法が作れるんでしょうか? 魔法を作るのって凄く難しいんだと思っているんですけど、自分の魔法って簡単に作れるものなんですか?」
「簡単ではないな。私の魔法のマイナーチェンジから始めて行かないといけないだろうが、1年もすれば、自分の魔法を作れるようになると思っているよ。私の作り方はそこまで難しいものでは無いんだ。誰だって作れるという訳では無いが、難易度は低い方だろう」
「そうなんですね。そっか。僕の魔法か……」
ゆくゆくは、魔法の開発に手を貸してくれると助かる。魔法陣魔法は、まだまだ発展途上の魔法なんだ。そもそも私だけしか作っていないはずだからな。
他の人が作っているというのを聞いたことが無いし、形が特徴的だから、解る人には解るんだ。これは魔法陣魔法で作られているんだろうなって。そうならざるを得ないんだからな。
コンセプトはしっかりとしていた方が良いが、何を欲するのかにも因るんだよ。魔法で何がしたいのか。どういう風にしたら良いのか。それを考えられれば一人前だろう。
簡単に結論を出せとは言わないがね。私自身もまだまだ魔法の可能性に気が付いていない事もあるんだからな。魔法は色々と出来るぞ。何をしたいのかが明確になれば、道は開けると思う。




