221話 9/26 客が増えてくれれば言うことは無い
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結局の所、今日もお客は3人だった。大体平均していくと3人なんだよな。と言うか、3人以上来たことがあったか? その位しか客が来ない。もう少し頑張っていかないといけないな。
数はいい感じに出ている。在庫はどんどんと少なくなっていっている。残っているものもあるが、それはまあ仕方のない事だからな。残るべくして残っているのだよ。
ただ、新規の客が増えてきたのは、良い傾向だと思う。漸く見つけてくれる人が増えてきたと言ったところか。何が原因かは全くわからないんだが、こういうものなんだろうと思う事にする。
少なくとも、二度と来て欲しくないという客は、今の所1人しか来ていないからな。徐々にではあるが、見つけてくれると嬉しい所。贅沢は言いたいが。できるだけ大きい所に見つけて欲しい。
さて、何事もなく、時間が過ぎていくが、昼飯は食べないといけない。流石に昼飯を抜くのは頂けない。別段、売り上げが悪いという訳では無いのだから、しっかりと食べた方が良い。
誰も店に来なくとも、昼飯は食べないとな。生きていく上では、必要な事なんだから。食事を抜かないといけない程に食い詰めているのであれば、クライヴ君に宣伝をしてもらうさ。
やりたくは無いし、やらせたくも無いんだがね。サンドイッチマンをすれば、客は入る様になるだろう。ライバル店の周りをうろちょろするだけで、客が来るようになるはずだな。
魔法の供給は足りていない。魔法屋が少ないんだから仕方が無い事ではあるんだがね。どうしても魔法屋をやりたいと言ってくれる子供が少ないんだよ。
大抵の子供は、魔法を使う側、冒険者の魔法使いになりたがるからな。魔法屋になりたいという子供をスカウトしないといけないんだが、教会にいくら払えば良いのかが問題になってくるわけだ。
他店舗よりは少ないのは解り切っている。マンパワーが無いんだからな。魔法を作れる回数的に、人数が多い方が良いんだからな。私が突出して作れる回数が多いという訳でも無いからな。
所詮は魔法兵のなりそこないである。基準値に満たなかった負け組なのだよ。負け組とは思っていないがね。私自身は平民になれて良かったと思っている。
貴族のまま、息苦しい世界を生きていくと言うのは思った以上に大変だろうと思っているんだ。楽が出来るのであれば、楽をしたいと言うのが私である。魔法については努力を惜しまないがね。
そんな訳で、昼飯だ。いつも通りの注文で、何時もの様に宣伝をする。そして空振りに終わるまでがセットである。クランが小さいと、魔法使いが居ない。これもセットだ。
毎度毎度小さいクランは合併しろと言い続けている。クランという組織は大きくなければ意味が無いのだよ。それを説くのもいつもの事だ。クラン改革は必要だろうと思っているんだがね。
貴族に利益が見えないのがいけない。貴族に見える様な利益があるのであれば、政策立案書でも何でも書くのだが、貴族に利益が見えない。特に貴族というものは、短期的に利益を考える。
長期の目で見て欲しいのだが、短期的利益を求めたがる。自分の生きている内に、自分のやったことを誇りたいのだよ。見栄を張るための道具にしたいんだ。
だから、子孫の誰かが利益を得るんだと説明をしても、通らない事の方が多いと考えている。長期的利益を考えている貴族が居ないとは言わないが、少ないと考えている。
何しろ、夜会であれやこれやと情報交換をするだけで、私のお小遣いになったくらいだ。変な事を言った貴族に対して攻撃するのは当たり前の事なんだよ。相手が子供だろうが、容赦はない。
故に、何の利益になるのか解らない投資話には乗ってこないだろうな。馬鹿な投資をした奴がいると囁かれて終わりだろう。クランの統括組織はかなり有益だろうと思うのだがね。
その代わりに、冒険者ギルドを増やすと言うのは、短期的に利益が発生する。慢性的な交通渋滞が少しだけ緩和されることだろう。それは良いことである。
流石にそれを誇ることは出来るだろう。都市の景観を重視している公爵様だ。交通渋滞を引き起こしていれば、景観が損なわれると考えていても、おかしくはない。
生活するうえでの事は、何も考えていないと思うぞ。メインは景観が悪くなるだろうと言う事で攻めているからな。景観の改善で冒険者ギルドを増やした方が良いと持っていったからな。
平民の私生活についての政策立案書であれば、通る訳が無いからな。そんな事に注力する貴族様ではない。平民は勝手に増えるものだと思っているんだからな。そんなはずは無いだろうに。
色々な条件の元、増えたり減ったりするのが人間だからな。まあ婚期が早いこの世界では、人口は増える方向にあるんだがね。25歳で行き遅れと言われる世の中である。
結婚しない女性も沢山いる。それはその通りなんだが、色々と人の目があるんだ。何で結婚しないのかと平然と聞かれるからな。世が世ならセクハラだと言われることである。
まあ、価値観は人それぞれだからな。結婚が必ずしも良いものではない。だが、この大都市ラッセルクルーでは、人口は増えていっている。特に平民に重荷になるものが無いからな。
税率も低いしな。貴族がそこまで税を取っていないのが大きい。金が無いと生きていけないからな。重税にすると、人口の増え方は緩やかになる。場合によっては減るだろうな。
そう言う世の中なのだよ。生活するには、少しばかり不便ではあるが、現状、困っていることは、客が少ないと言う事だけだ。客が増えてくれれば、文句は言わない。




