217話 9/26 ウィリアム来店
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さてと、とりあえず朝飯を食べてきたぞ。並ぶのはしない。何軒か回って良い所を確保しての食事だ。味なんて何処で食事をしようが、大して変わらないからな。どうせお任せ料理だ。
いつも通り、店の宣伝はしておいた。当然のように空振りをした訳だが。クランに魔法使いが居ないんだと。そして、小さいクランなんだと。飽きるほど言ってきたが、小さいクランには人権は無い。
だから、いつも通りに合併の話をしておいた。小さいクランでは未来が無い。これから大きくしていくのにも、時間と労力がかかるんだ。手っ取り早く大きくしたいなら合併をするしかない。
大きくなれば、必然的に、魔法使いの加入もしやすくなるだろう。魔法使いが、小さいクランに入るとは思えない。なるべく大きなところに入るだろうさ。
魔法で無双は出来ない場合が多いからな。止めを差してもらわないといけない。殺し切る魔法を準備している魔法使いであれば良いんだが、そう言う魔法使いばかりでは無いんだよ。
最低でも100人は欲しい。500人は確保しておきたいところだな。戦闘職だけでな。非戦闘職はそこまでの数は要らない。沢山抱え込んでも、維持費と経費がかかってしまうからな。それだと、都市の方へ引っ越すのに時間がかかってしまう。
別にスラムのクランで在っても良いんだけどな。スラムにはスラムの利点があるのかもしれないからな。利点があるのかは知らない。詳しいことは解らない。
別に、少数クランを否定するわけでは無いんだが、少数である意味が無いんだよな。それならばとっとと大きいクランにしてしまった方が良い。色々と捗るだろうからな。
そんな訳で、食事に行ってきた。クライヴ君も食事から帰って来た。そして、また掃除中である。今は工房の方を掃除してくれている。頻繁に掃除をしないといけない訳では無いとは思うんだがな。
やりがいを持ってくれるのであれば、歓迎しよう。とりあえずは、それで様子見だ。もう少し、対人経験を積めると良いんだけどな。接客も慣れれば、そこまで難しい訳ではないからな。
カランカラン
「いらっしゃい。ゆっくりとしていってくれ」
「また来たよ、店主さん。思ったよりも使える魔法で驚いたよ。最初は形も範囲も変だとは思ったんだけど、意外に使える魔法でさ。これなら買いに来ても良いかなって思ったんだ」
「そうか。それは嬉しいな。色々と変わった所が多い魔法だが、使い勝手は、その辺の魔法とも遜色ないと思っているんだ。むしろ、色々と勝っている所も多く有ると思っている」
「あ、それは僕も同感かな。良い所を伸ばしている魔法って言った方が良いのかな。確かに形は変だけど、それ以上に範囲があるし、威力もある。十分実用可能なレベルの魔法だよ」
そうだろうそうだろう。魔法陣魔法は使える子なんだよ。作成の秘密をいう訳ではないが、使い勝手は悪くは無い筈だ。とっかかりが少しだけ面倒と言うか、仕様が解らないのが欠点だが。
形がどうしてもな。形のせいで、色々と損をしていると思う訳なんだよ。万能とまでは言わないが、平原の魔物にも十分な効力を発揮するのが、魔法陣魔法である。
何処の狩場でも使えるとは思うがね。使えないのは森の中で、ノイジーバードの魔法を使おうとした時くらいなもんだ。他は問題なく使えるはずだ。
「それでさ、仲間からもよければ試させてくれって頼まれているんだ。少しだけ多めに買って行っても良いかな? 一応まとめ買いって嫌われることが多いからさ。聞いておきたくて」
「まとめ買いは構わんぞ。他にもまとめ買いをしている客が居るしな。それで? まとめ買いが嫌われるってのはなんでなんだ? 売れれば店側は問題無い筈だが」
「お店に嫌われるってよりも、同業者に嫌われるってのが正しいかな。嫌われても良いと言えば良いんだけどね。組んで仕事をするときにやりにくくなるでしょ?」
「ああ、そう言う事か。まあ私の店は、自慢ではないが、客がまだまだ少ないからな。まとめ買いは大歓迎だ。どんどんと買って、使ってくれ」
まとめ買い、大いに結構。どんどんと消費をしてくれると助かる。自慢では無いが、客は本当に少ないからな。まとめ買いは大変有難い。魔法が残っても意味が無いしな。
売り切れの心配をしないといけないくらいの店にしたいんだ。どんどんと買ってくれて構わない。それでも、まだまだ客が足りないんだけどな。どんと買って行ってくれ。
「ああ、それとだな。新規で開発をした魔法がある。ウィリアムは平原で狩りをしているのか? 森でも構わないんだが、売り出し中の魔法がある。属性は雷属性だが、効果は期待が出来るぞ」
「平原で狩りをしているけど、雷属性でそんなに効果があるの? ちょっと見せてよ。……へえ、威力はまあまあだけど、効果が特殊なんだね。ふーん。これも買って行こうかな。1つだけで良いかな」
「1つでも十分だ。今後はこの魔法を売り出して行く予定なんだ。用意はしておくから、なるべく買ってくれると助かる。勿論使い勝手が悪かったら言ってくれればいい」
「解ったよ。とりあえず、仲間のと合わせて、10個買いたいんだけど、良いかな? 持てる限界まで買おうと思うとその位が限界かなって思っているんだけど」
「10個だな。大銀貨1枚だ。……毎度どうも。また使ってくれると嬉しい」
行ったか。少しずつ宣伝をしていけば良いだろう。時間はまだまだ沢山ある。急ぐことは無い。着実に売っていこう。麻痺魔法はどんどんと広げていかないといけないからな。
真似されることも考えては居るが、真似できるかな? 中々に難しいとは思う所だ。状態異常にする魔法なんてそもそも無かったんだからな。真似されても効果が期待できないだろう。
売れたのは良かったな。それに数が売れてくれたのが何よりだな。数を売っていかないと売り切れにならないからな。早く売り切れるほどの人気店になりたいな。




