215話 9/25 昼からはお客が来ない
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その後は何事もなく、昼飯を食べに行き、相席した人に対して、店の宣伝を行った。結果は空振り。冒険者ですら無かったからな。それでは宣伝の対象にならんのだよ。
魔法を買うのは、冒険者の魔法使い。流石に生産職に買ってくれとは言えないからな。何に使うんだって話でもあるが、そもそも魔力が足りていないだろう?
必要ないものは買わない。それはその通りだ。私だってその相席したお店の商品を買うのかと言われたら、要らないと言うだろうからな。何を扱っているのかも知らないが。
まあ、そんな訳で、売り込みは失敗したと言う事なんだ。これにめげずに声はかけていくぞ。まだまだ客が少ないんだからな。どんどんと宣伝をしていかなければならない。
その後、クライヴ君と交代し、店番をしていた。誰も来ないがね。時間帯がそう言う時間帯だからだな。やっていても仕方がない時間帯ではあるんだが、開いていれば客が来るかもしれないからな。
十中八九来ないんだがね。来ないだろうと思って店を開けていないのは、色々と不味い気がしているから、店を開けて待っては居るが。散歩ついでに見つけてくれると有難いんだが。
物好き以外は散策なんてしないだろうがね。でも、見つけて貰った時に開いていないと言うのは頂けないからな。利益にならなくても店は開け続ける。入ってきたら儲けものだ。
そして、クライヴ君が帰ってきて、魔法を作る作業に入った。魔法を作るのは簡単だ。何を作るのかは大体決めてあるし、その通りに作ればいいだけだからな。
迷うのは、どの皮紙を使うのかくらいなもので、それ以外は迷わずとも作れるからな。作り方は一緒なんだから。皮紙で作ってある見本を真似すればいいだけだからな。
属性の違いは、中心の属性を変えればいいだけだ。そこまで難しい話ではない。むしろ簡単だろうな。属性を指定出来ると言うのは、作り方としては簡単な部類だからな。
他の派閥の作り方では、基本的に属性を指定すると言う事が無理だからな。出来ない訳ではない。だが、何がどの属性に作用しているのかを考えるのが難しい。
魔法の属性を指定しているのは、文字列閥だけだろうからな。その他の派閥は、そもそも文章だからな。どの文字が何属性なのかを突きとめるのが難しいだろうな。
魔法陣魔法は作成者に優しい作り方になっている。指定が簡単だからな。流石に文字列閥程簡単では無いんだけど。図形の作成が苦手な人も居るだろうから。
しかし、慣れてしまえば、魔法を作るのに3時間もかからないんだよ。慣れは必要だし、何を作りたいのかもあらかじめ決めておかないといけないんだけどもな。
特に多く作れると言うのが、迷わないポイントだろうな。作れる数が少ないと、何を作っていいのか、解らなくなりそうだからな。クライヴ君は苦労するだろうと思う。
しかし、10月からは作って貰う予定なのだ。出来ませんとは言わせないつもりだ。やっていってもらわねば、困ってしまうのはクライヴ君だろうからな。
一生魔法屋の店員で良いのかって話になってくるだろう? 私も店員が要らないとは思っていないが、欲しいのは弟子であって、店員ではない。弟子でも店員は出来るからな。
ただ、弟子が出来るのは、相当先の話だろうと思っていたからな。こんな状態で弟子を抱え込むことになるとは思っていなかったからな。嬉しい誤算ではあるが、こんな偶然は、まず無いだろう。
さてと、魔法も作り終わったが、まだ夕飯には時間があるな。何時もの様に紅茶でも入れて、ゆっくりと過ごすとするか。ゆっくりできる時間は貴重だからな。
その内、忙しくなって、こんな余裕が無くなるかもしれない。……いや、昼からは余裕がありそうか。流石に昼からはお客が来ないだろうからな。朝が怖くなるのか。
朝にラッシュが始まる時期が来るんだろうな。何時になるのかは解らないけども。とりあえずは有名店になることから始めないといけない。その道のりは遠いけどな。
さあ、紅茶も入れ終わったし、クライヴ君にも休憩してもらうか。店に客は来ていないだろうが、立っているだけでも大変だろうからな。
「……クライヴ君、何をしているんだ?」
「えっと、掃除です。一度掃除をしてしまったら、その、じっとしていられなくなってしまって。それで、掃き掃除をしていた感じです」
「そうか。まあ綺麗なことは良いことだからな。何度掃除しても良いとは思う。それは良いんだが、紅茶を入れてきた。少し休憩といこうじゃないか。ゆっくりとするのも良いものだぞ」
「は、はい。解りました」
掃除をしてくれるのは、有難い事ではある。だが、手持無沙汰になったから、とりあえず掃除をすると言うのはどうなんだろうか。有りか無しかで言えば、有りなんだけども。
掃除をしてくれるのは、正直な所、助かっている。私は掃除が苦手だ。前世からも苦手だ。前世には円形のあいつが居たからな。全てをそいつに任せていた。
流石に教育を受けていたころは、掃除もしてはいたが、やり方などは忘れてしまっているからな。文明が発達していくと、どんどんとやることが無くなっていったんだよ。
掃除も出来ない私である。クライヴ君には世話をかけるな。雇い主がこんなポンコツでは苦労もするだろう。諦めてくれとしか言いようが無いんだけどな。
どのように考えるかだ。私はクライヴ君が来てくれて助かっている。それで良い様な気がしている。そこまで難しい関係では無いんだよ。弟子として、立派に育てていけば、それでいいだろう。




