205話 9/24 宣伝はヒットした、大きなヒットになると良いな
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朝飯から帰ってきて、今度はクライヴ君を送り出した所だな。少し時間を使ってしまったが、必要な時間だったんだ。クライヴ君にはすまんと謝っておいた。因みに店には誰も来ていないそうだ。
食事が遅くなったのは他でもない。いつもの宣伝がヒットしただけだ。魔法使いのいるクランに漸く当たったんだよ。本当に漸くだよ。もっともっと宣伝出来ていてもおかしくないというのに。
まあ規模的には大したことないクランなんだそうだがね。大したことが無いと言っても、平原で1クランだけで活動できているという時点でまずまずの大きさのクランなんだが。
3000人規模なんだと。戦闘職だけでな。非戦闘職も入れると4500人クラスになるらしい。十分に大きな所じゃないか。そう言う大きな所が何組も欲しい訳なんだがね。
弱小クランとは違うのだよ。十分に立派なクランだと思う。私は褒めておいた。そこまで大きくするのには苦労があっただろうからな。まあ割と新興クランらしいんだけどな。
1人の魔法使いが集め始めて出来たクランで、まだ100年ちょっとしか歴史が無いそうだ。100年しか経っていないと言われてもだな。世代交代しているだろうって話なんだよな。ちょっと解らん。
何でも古い所を漁れば、1000年前からあるクランもあるそうだからな。そんなクランがあるのか。知らないクランだと思うんだよな。そこまで長いと、もう当初の目的が何なのか解らんだろうが。
因みにこの都市、ラッセルクルーで一番大きなクランである、クラン「黒曜石の黒騎士」は約600年の歴史を持つクランなんだってさ。長けりゃ良いってものでも無いんだけどな。
長く続いているという事は、大きいとも言えることだからな。まあクランのリーダー次第で、割れたりすることもあるんだろうが、大きい所には器の大きい人がいるもんだからな。それなりの歴史のあるクランには何人かいい人材が居ることだろう。
そんな訳で、話が弾んだわけだ。どんどんと色んな方向に話が飛んで行ったぞ。いやー、有意義な話であった。やっぱり大きなクランと言うのは良いことだよな。
何でもそろそろタイフーンウルフに挑戦してみようという雰囲気が高まっているそうなんだよ。タイフーンウルフは強敵だぞ。中級魔法の素材になるクラスの強敵だ。
そこに挑戦しようと言うんだから中々のクランじゃないか。目標が高くて結構。高くてなんぼの冒険者業ですよ。それだけの人材を集めてきているんだからの自信なんだろうな。
挑戦することは悪い事ではない。むしろ良いことである。クランの規模が大きくなればなる程に、狙いを大きくしていくことは間違ってはいない。
狙いは大きく。損害はなるべく軽微にと言うのが冒険者だ。もしかしたら死者も出るかもしれない。準備をしっかりとして挑んでも、負けることもある。それが冒険者だ。
足を止めずに進んでいく。立派に冒険者をしていると思うぞ。私は応援する。タイフーンウルフを狩るのは難しい事だ。並の事ではない。だが、成功を祈っている。
戦果は相当なものになるだろうさ。当然だが、素材もおいしい。中級魔法の素材だ。欲しい所は欲しいだろうな。特に大物を狙っているクランなんかは欲しいだろうさ。
この近辺で言うと、ロードゴーレムを倒すのに使われるな。主に風属性の中級魔法が必要だからな。得られるのは質のいい土属性の魔石だが、需要は高い。魔道具なんかに使えるからな。
流石に魔道具は専門外なんだが、ロードゴーレムを狩るだけのクランもあるんだからな。当然ながらタイフーンウルフの素材は有難いだろう。何処の魔法屋が作っているのかまでは知らないが。
自前で作っている可能性もあるんだよな。中級魔法は初級魔法が3回使えるのであれば作れるのだ。作れる人間は多い事だろう。クライヴ君はどうだろうな。可能性は半々だが。
初級魔法が2.5回分の魔力があれば作れるのだよ。2回のクライヴ君ではどの辺りなのかが解らない。判断を付けようが無いんだよな。まあ作らせないのが一番なんだがね。材料が勿体ないからな。
使うには初級魔法が5回分の魔力が必要になる。これもそれ程少なくない筈だな。魔法使いで初級魔法が5回以上と言うのは結構な数居るはずだ。それなりに居る筈だな。
統計を取っているわけではないから解らないが、魔法使いでそもそも1回しか使えないと言う奴らの方が少ないんだよな。いない訳じゃない。1回は使えると言う奴らは実は多い。
それで魔法使いであると言っている人が少ないってだけなんだよな。1回でも使えると言うのであれば、結構な数の人が居るはずだ。前衛をやっている人の中にも居ることだろう。
継続して戦えないから、前衛をやっているという人が多いんだろうと思う。魔法屋も抱え込まないだろうしな。何しろ1日に2個しか魔法が作れないんだからな。流石に店に置きたいとは思わんだろう。
私の店でも流石に要らないかな。クライヴ君の2回でも悩んだからな。3回は使えて欲しい所ではあるんだよ。でもそれだと冒険者と天秤をかけられるからな。
冒険者の方が、上手くいけば稼ぎは大きくなる。と言うか、自分の店を持たなければ、冒険者の方が手に入るお金の額は多いだろうさ。まあ店を作るのにも大金が必要なんだが。
雇われ魔法屋と冒険者の魔法使い。どっちが収入がでかいのかと言われたら、それは後者だからな。余程のクランに入らない限りは後者になる。雇われではそこそこのお金にしかならんよ。
それでも普通の平民よりは貰える金額が大きいんだがね。魔法屋と言うのは儲かるんだよ。当然だろう? 需要があるのに、供給が足りていないんだから。
まあ、何が言いたいのかと言うと、冒険者は冒険をする職業だという事だ。対価は自分の命。賭けるものは決まっている。後はどの位リターンが大きい勝負の舞台に立つのかという事。
それが出来る一握りの冒険者に成れれば良いよねって話だ。それの助けになる様に、私の様な魔法屋が居る訳だからな。魔法は道具。上手く使ってくれれば良いんだよ。




