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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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204/464

204話 9/24 魔法の予約は常連に限る

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 9月24日闇曜日。今日も朝はやってくる。いつも通りにやってくる。今日からは忙しくなる予定だ。もう少しだけ忙しいのを先延ばしできないのかとも思ったが、やらないといけないよな。


 魔法が売れ残っている現状、これは余りよろしくは無い。よろしくは無いんだが、客がこれまで以上に増えないといけないんだから仕方がない。客は簡単には増えないんだよ。


 基本的に噂を聞きつけたと言うのは在り得ない。全く存在しないと言っても過言ではない。何せ魔法が足りていないのだから。足りていれば口コミなんかもあるだろうが、足りていないんだよ。


 自分の買う魔法が無くなるんだから、口コミでも客を増やさないよなって話です。客が増えれば増えるほど、買うためのライバルが増えるんだから秘密にしておきたいのも解る。


 流行って欲しくはないよな。自分の使える魔法が置いてある店が。流行ってくれると私は嬉しいが、客はそうはいかない。魔法が買えなくなってしまうからな。それでは自分が困ってしまう。


 だから口コミなんてことは一切ないと言って良い。自分のクランの仲間には伝えるが、それ以外では話したりはしないだろうな。私は客が来て欲しいんだけどな。


 客が来ない店程、寂しいことは無い。魔法使いの事情は解っているが、それとこれとは話が別だ。感情的にはどんどんと人が来てくれた方が嬉しいんだよ。魔法が売れてくれる方が嬉しいんだよ。


 まあ言っても仕方が無い事ではあるんだがね。幟を出しているんだから、見つけてくれる人は見つけてくれる。その人たちに重点的に売っていくしかないんだよ。その位しかやれることは無い。まあクライヴ君を使えば出来なくは無いんだけど。


 さてと、身だしなみも整えたし、早速店に行こうか。店はとりあえず、クライヴ君に任せて朝飯を食べに行くんだけどな。朝飯は私からだな。基本的に私から食べる様なローテーションを考えている。


 食べに行っている間も店番はしてもらうんだけどね。まあまだ人が来るような時間じゃないからな。私の店に来るのは最後だから。最後でも間に合うんだよ。悲しい事だが。


「おはようございます。今日は僕はどうしたら良いですか?」


「ああ、おはよう。今日は1日店番だな。クライヴ君も客の顔と名前を覚えるようにした方が良いな。初めての人ばかりだろうから挨拶はしっかりとしておいた方がいいぞ」


「解りました。頑張って顔と名前を覚えます」


「ああ。それで、食事は基本的には私が食べに行って、その後に行ってもらう事になる。それでいいか? 嫌であれば、先に食べに行ってくれても構わないんだが」


「何方でも良いので、お任せします」


 お任せされよう。という事で、私が最初だ。クライヴ君は店番だな。恐らくは大丈夫の筈なんだよな。誰も来ない時間帯だとは思う。解らないけどな。流石に来ないだろうと思う。


 店の知名度が上がってきたら開店と同時に客が来るという事が在り得るだろうが、まあまだその心配はない。ゆっくりと朝飯を食べる時間はある。ゆっくりとは食べないが。


 料理屋は回転が命。そんなところに長居するほど野暮ではない。料理屋の利益の出し方は薄利多売なんだから仕方が無いだろう。高価にしても客は来るだろうが、絶対に空き時間が増えるからな。


 それに他店よりも高いとなっては、客が寄り付かない。時間が関係ない人か、お金が関係ない人しか使わなくなるだろう。味は何処も似たり寄ったりだからな。


 特別に美味しいのであれば、高くても良いのかもしれないが、そうすると今度は出すのにも時間がかかってくるだろう。時間をかけた方が美味しくなるのは一定であるからな。


 時間をかけずに美味しいものを食べようとは思わない事だ。何事も良いものには時間がかかってしまうんだよ。それか単価が高くなるかだな。美味いものを食いたいのであれば、時間も金も余分に必要なんだよ。私はそんな時間をかけたくはない。


 そんな暇があれば、魔法屋で店番をやっていた方が有意義だからな。客が何を求めているのかを直接聞き取った方が良いだろう。何が欲しいと言うのは聞いておいてそんな事は無いからな。


 当然だろう? 商品は客のニーズに合わせて出すのが基本だからだ。独りよがりの作品では駄目なんだ。使ってみて、また使いたいと思ってもらわないといけないんだからな。


 私の魔法は是非に使いたいと思ってもらえるように作っているところなんだ。客がこうした方が良いと言うのであれば、改良はする。改良できるところはな。形は出来ないから。


 形以外であれば、なんとかなると思っている。初級に収まってくれればという注釈は付くが。流石に中級の威力を求められても、初級ではどうしようもない。


 その辺は諦めるしかないんだが、初級の範囲内の改造であれば、なんとかして見せる。それが出来るのも魔法陣魔法の強みだからだな。簡単に威力や数を変えられる。


 当然そちらの方が良さそうであれば、乗り換えるし、マイナーチェンジを特注されても受け付ける。明日来るからこの魔法を作っておいてくれと言われれば作って取っておくぞ。


 今はまだ、そんな予約方式は取らないけども、その内店が忙しくなってきたら、予約方式も有りにしようかなと思っている。確実に売れる訳なんだから出来ないことは無い。


 固定客に限るがね。いきなり来て予約と言われても請ける気はないが。常連でどうしてもって場合に限るな。マイナーチェンジもその時に受け付ける。その位の特典は常連にはあっても良いと思うんだ。

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