200話 9/23 政策立案書を冒険者ギルドに届けよう
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昼になったな。12時になった所だな。さて、昼飯を食いに行くのと、冒険者ギルドに政策立案書を出しに行かないといけないな。先に政策立案書の方を出してしまうとするか。
冒険者ギルドが近いと言うのは良いことだな。商業ギルドが近ければ、もっと良かったんだがね。立地に文句を言ってもしょうがない所があるんだが。
立地は自分で選んだんだから仕方がない。東通りを選んだのは自分なんだ。メインよりも奥に店を構えたのは自分なんだ。甘んじて受け入れなければならない事なんだよ。
でもまあ新規の客も来ていることだし、まだなんとかなると思っている。新規の客が来なくなったらお終いなんだけど、まだ見つけてくれる人が居るからな。
魔法使いが散策好きな所が助かっている。ルーティーンを組まれてしまうと、絶対に見つけてくれないからな。冒険好きの魔法使いが多いのは良いことだな。
さて、冒険者ギルドに到着した。ここまで来るのに殆ど時間を使わないという立地。本来なら悪い事では無いとは思うんだがなあ。魔法屋としてはそんなに良い立地じゃないんだよな。
冒険者ギルドの中に入るのも久しぶりだな。解体場の方は通らないから解らないんだが、大繁盛をしていることは間違いないんだよな。今日も凄かったし。
門の外まで続いているんじゃなかろうかという行列を作っていたからな。そんな行列を作って何になるんだって話なんだよな。金にはなるが、流石に時間がかかり過ぎている。
時期的な問題もあるんだろうが、もうちょっとどうにかしたいと思うのは私だけでは無い筈だな。冒険者ギルドが増える意義はあると思うんだよ。東側が忙しいのは変わらんかもしれないけど。
平原があるんだから、ある程度は仕方がないよな。森や沼地よりも戦いやすいのがいけない。流石に北と南にも分かれてくれるとは思うが、それ以前にこれが通るかなんだよな。
通ってくれない事には何ともならない訳で。通れば、1年も経たないうちに冒険者ギルドが増設されるとは思うんだがな。冒険者ギルドが忙しいことは良いことなんだが、忙しすぎるのもな。
そんな訳で、受付です。普通は依頼とかを受け付けてくれるんだけど、今回は商業ギルドへのお使いを頼むことになる。割増料金は取られるが仕方がない。必要経費だ。
「こんにちは。ようこそいらっしゃいました。ご用件を伺います」
「政策立案書を届けて欲しい。商業ギルドへ持っていってもらう事になるとは思うんだが、宛先が少し特殊でな。トリスタン伯爵家と対立している貴族家に届けてもらいたい」
「トリスタン伯爵家と対立している、ですか。解りました。恐らく大丈夫だろうと思います。商業ギルドに任せる事にはなりますが、こちらでは預かる事しか出来ませんので」
「その辺りはよく解っている。領分があるのは当然の話だ。商業ギルドに任せる事になることは初めから解っていることだからな。しっかりと届けば問題ない」
届くか届かないかが重要な事だからな。正直な所、それさえクリアしてしまえば、後はなんとかなると思っているんだよ。冒険者ギルドが増える事に抵抗があるとは思えないんだよな。
増やすことに抵抗があるはずもない。と言うか、足りていないという状況も解っていないんじゃないかな。作ったはいいが、後は放置と言うのは貴族らしい所ではある。
足りていないんですと正直に書けば、なんとかしてくれるだろうとは思うんだが、それでも動かない場合があるからな。だからわざわざ敵対派閥の所に送るんだけど。
その意味を汲んでくれる貴族家に渡って欲しい所だな。確実に必要なんだから、増やしてくれるとは思うんだがね。渋滞の緩和には役立つだろうからな。
「それと、中身についてはこちらでも確認させてもらいますが、よろしいでしょうか。政策立案書となると、貴族様の目に触れますので、内容を確認しておかないといけない決まりになっております」
「その辺は問題ない。むしろ見てくれ。今すぐ読んでくれて構わない。ああ、この10枚は同じ内容を書いているからな。そのつもりで頼む。同じ内容だから読まなくても良いという判断にはならないとは思うが、一応な」
「そうなんですね。それでは拝見させてもらいます。……これは……はあ……そうなんですね。要旨は解りました。冒険者ギルドを増やしたいという政策立案書なんですね」
「そう言う事だ。冒険者ギルドの負担の軽減と依頼の増加、渋滞の緩和等々。この都市にとって利益になることばかりが起きるという事なんだよ。流石に東側に1つでは色々と不便だろう」
冒険者ギルドは広い都市なんだから複数必要になってくるだろうという書き方をしているだけだ。複数の利益を連ねてあるが、それも当然発生しうる利益なんだからな。
「ともかく、内容については把握しました。上でもう少し吟味するとは思いますが、この内容であれば、十分に通ると思います。勿論、確認の為に全て読ませていただきます」
「ああ、頼む。それと面倒だが、全て違う家に送ってくれ。そうしないと意味が無いからな。同じ家に10枚も同じ文を送り付けても意味が無いからな。それと幾らになるんだ?」
「全てを違う家に届ければ良いというのは了解いたしました。冒険者ギルド側としても利益のある話でしょうし、ちゃんと通ると思いますよ。それと金額ですが、中銀貨2枚になります」
「流石に政策立案書を届けるとなると、それなりの金額が必要になってくるか。解った。支払おう。……これで過不足ないな?」
「受け取りました。それでは手続きの方に入らせていただきます。ご利用ありがとうございました」
これで、上手くいけば、1年後には冒険者ギルドが4つになっていることだろう。4つになってくれる方が利益に繋がるんだから、しっかりとやってくれるとは思うぞ。多分だがな。




