198話 9/23 政策立案書の中身は?
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実現してくれれば結構いい話だろうとは思うんだがね。クランにとってはどうなんだろうな。東側の冒険者クランにとっては恩恵は少ないか? 戦闘クランである以上はそんな訳が無いと思っているんだが。非戦闘職の仕事が各ギルドに分かれるかもしれないが。
「興味が無いものにとっては、何がなんだか解らないものだろうが、それでも冒険者にとってはいい話だろうとは思うんだがね。そんな政策を書いてみたんだ」
「へえ、あっしらに関係があることですかい。何の政策なのかは解りやせんが、関係があるのであれば、少しばかり興味があるでやす」
「何、そう難しい事ではない。冒険者ギルドを増やせと書いただけだ。各主要通りに1軒。全部で4軒の冒険者ギルドを運営しろと提言をするだけだ。通るかは解らん」
「はあ、冒険者ギルドを増やすんでやすか? 増えれば、何か良いことが起きるんでやすかねえ。その辺りはよく解りませんな。詳しく教えて貰ってもいいでやすか?」
詳しくか。何処まで詳しく説明するかにも寄るが、ある程度は話しても解って貰えるだろうとは思う。面倒な所までは話さなくても良いだろう。利益に繋がりそうな所だけで問題無い筈だな。
ギースもそこまで詳しい話を突いてきたい訳では無いだろうし。自分たちに何が関係してくるのかを知りたいだけだろうと思う。多分だがね。
冒険者にとっては、まあ基本的にはいい話しか無いからな。いい話であるとは思うよ。依頼の数も増えるだろうしな。特に西側からの依頼が増える見込みだ。
なんせ今は冒険者ギルドに行くまでの時間が勿体ないくらいに遠いからな。それなら自分たちでなんとかしてしまった方が楽ではある。依頼料なんかの調整もあるだろうしな。
「そうだな。まずは4つに増やすという事で、今現在の渋滞の緩和が見込まれる。今はもの凄く荷車が渋滞しているだろう? それが少しだけだが、緩和される。移動が少しばかり早くなるはずだ」
「あー、確かにそれはそうでしょうな。西からわざわざ東の方まで持ってくるとなると大変でやすからねえ。あっしらのクランはそんな事は無いでやすが、向こうのクランは楽になるでしょうな」
「そうだな。移動が楽になれば、それだけ色んなところが改善される。冒険者だけではない。その他の荷車も早くなるんだから、都市としてはもの凄く良くなるはずなんだよ」
「渋滞が無いというのは無理でやすかねえ。そこまでは望んじゃあいけないんでやしょうが、少しばかりは改善されると。特に魔法ギルドに持っていけと言われる事が少なくなりそうな気がしますな。それが一番面倒ですからなあ」
それはそうだろう。魔法ギルドに持っていけと言われる件数は少なくなる。4つのギルドがある訳だから、単純計算で4分の1になるだろうと思っている。
1軒当たりの量でな。全体の数としては、魔法ギルドに行く数は変わらないだろうが、冒険者ギルド1軒当たりに考えると減る。これは確実に減るだろうな。
その分1つのギルドにやってくる数も減るんだろうが。その辺の調整は上手い事やってくれると信じている。私が関与できる事ではないからな。1軒当たりの成果はばらつきが出るだろうな。
メインは平原の狩場なんだからな。西からの搬入は少なくなるだろうとの見込みだ。その辺の調整をどうしてくれるのか。その辺りについては、貴族の手腕が求められる。
「後は、仕事の増加だな。主に非戦闘職の人たちの仕事が増加するだろう。ギルドが遠いからと、依頼を出さなかった人が、依頼を出すようになる。これはある程度考えられる事だろうと思う」
「確かにそれはあるでしょうな。西の端からここまで来るのには手間で仕方がないでしょうからな。それが緩和されるのであれば、仕事を出す人が増えるかもしれませんなあ」
「それで、後は棲み分けができる様になる。西側のクランの冒険者がわざわざ東の冒険者ギルドまで仕事を探しに来ることが無くなる。各方面に仕事を探しに行くだろう。冒険者は依頼を受けやすくなるはずだな。まあ東側はそんなに変わらないかもしれないが」
「元々冒険者ギルドがあった地域ですからな。そんなには変わらないでしょうなあ。あっしらのクランとしては、北側に出来た冒険者ギルドの依頼も狙っていけそうな気がしてますが」
北東方面にあるクランだからな。それはそうだろうな。ギルドの位置にも因るんだが、狙いに行けるのはその通りだ。東側の冒険者ギルドの依頼は相対的に減るだろうからな。
今までは都市の全ての依頼が来ていたんだから当然と言えば当然なのだが、その分競争相手も減るからな。やりやすくはなるだろうと思う。
それを良しとするのかはそのクラン次第という所だな。今まで通りの方が稼げていたというクランはあるだろうが、全体的に見ると、ギルドを増やした方が良いからな。
「そんな感じだ。まあ冒険者にとってはやりやすくなるだろうと思う。冒険者ギルドが増えることによって、色んなところが簡略化、省力化していくと思っている」
「まあ嫌う者たちも居そうですがね。大筋としては解りましたわ。そこまで不利益になる訳ではないと思った次第でさあ。利益の出し方が少しばかり変わるかもしれませんがね」
「そこまでは面倒を見切れんな。大多数の人間が得をする話だろうとは思う訳だ。少数派は切り捨てなければならない。ある程度は仕方が無いと思っている」
「全員が全員、儲かる話にはならんでしょうなあ。そんな事は無理でやしょうが。それでは今日はこの2つをお願いしやす。中銀貨2枚でよろしかったですかな?」
「ああ、大丈夫だ。……確かに。またどうぞ」
行ってしまったか。まあクランに大きくかかわってくる話ではあるが、そもそもこの政策立案書が通るのかどうかも解らない話だからな。通れば良いんだが。
お歴々がどう考えるのかだが、1件くらいは通すところがあるだろうと思っている。商業ギルドに丸投げな訳なんだが、派閥関係も押さえているだろうからな。お任せで十分なんだよ。




