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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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197話 9/23 ギース来店、ちょっとした政策立案書

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 さて、私は暇な時には政策立案書を書いていた訳なんだが、漸くと完成したぞ。これでなんとか通ってくれれば嬉しいんだけどな。中々に会心の出来だと思うんだよな。


 何書いたの? って言われてもな。冒険者ギルドを増やせって話だよ。5日くらい前から書いていたんだけど、漸くと形になった感じだな。これで通れば冒険者ギルドが後3つできる寸法だ。


 冒険者ギルドがパンクしているってのは現状見て解ることじゃないか。どう考えてもあれは限界だって。1つじゃ無理があるよ。各方面に1つは最低でも欲しいと思うんだよな。


 目の前に見えている長い長い行列をなんとかしたいと思う訳だよ。効率というものを考えたらそりゃあ1つじゃ足りないよねって話な訳ですよ。貴族には解らんのかもしれないけど。


 後は、これを何処に宛てて出すかなんだよな。まあ実家とは敵対派閥に声を掛けるんだけどさ。当然だよなあ。実家に行ったって聞くことは無いんだから。


 実家だから解る話。私とは完全に縁切り状態な訳ですよ。そこから手紙が来た、政策立案書が来たというだけで没にされるだろうな。中身を確認しないだろうという話だ。


 味方派閥に出した場合はどうなるのか。良い計画書だな。でも元トリスタン家か。仲の良い所だな。敵対したい訳じゃないし、見なかったことにしようとなる訳だな。


 その点、敵対派閥は良いよな。なんか政策立案書が来たけど、敵対派閥のトリスタン家の放逐された奴からじゃん。採用したら、結果が良かったにせよ悪かったにせよ、トリスタン家突ける材料になるじゃん。採用したろ。となる。


 まあそこまで簡単に行くとは思っていないが、可能性として在り得るのは、敵対派閥の所に持っていった場合という訳だ。宛名にトリスタン家と敵対をしている家へって書いておけば良いだろう。


 実家の名前を使う事はしないぞ。断じて使っていない。宛名が敵対している家宛てなだけだ。断じて実家の名前を使っているわけではない。別にトリスタン家で無くても良いんだからさ。


 そんな訳で、政策立案書ができました。後は冒険者ギルドに届けに行くだけだな。商業ギルドに行く方が手数料は掛からないんだが、単純に行くのが面倒だからな。絶妙に遠いし。


 距離が絶妙だよな。往復で4時間とか嫌だぞ。なら徒歩10分以内で済む冒険者ギルドに届ける方が良いに決まっているじゃないか。さて、問題は何通出すのかだよな。


 少なくとも5通は出したい。何処かが成功すれば良しとして考えていればいい。絶対に通ると思っていたら大間違いだ。通らないことを前提に動かないといけない。


 5通でも少ない方だからな。本当は20通くらい出したいんだけど、どうするか。あんまり出し過ぎても何かの陰謀じゃないかと勘ぐられる方が面倒なんだよな。


 陰謀じゃないよ。都市の改革案だよ。上手くいくのかは解らんけど、とりあえずは、冒険者ギルドって言う職場が3つ増えるんだから良いことだよねって話で。


 移動に無駄な時間を使うのを辞めようよって話な訳ですよ。順当に行けば通ると思うんだけど、難しいな。貴族の頭は堅いからな。悪い意味でな。良い貴族なんて居ないと思っても良い。


 とりあえず、10通出してみるか。それなりの家に届けられれば、面白いことになるだろう。私は実家には知らぬ存ぜぬを決め込むだけなんだがね。実家は探りを入れてくるんだろうか。


 まあ入れては来ないと思う方が不自然だろうな。探りは入る。まあ何もできないのは解っているんだがね。何も出来ないよな。証拠が無いんだもの。証拠は手に入っても、名前を使ったわけでは無いからな。その位の言い訳は出来る。


 縁を切ったのは向こう側なんだから、仕方がないよな。縁を切った平民如きを職権で捕らえる方が問題だよな。何も悪いことはしていないって言うのに。都市にとってはプラスだろうからな。


カランカラン


「いらっしゃい。ゆっくりとしていってくれ」


「ゆっくりとしていきやすよ、旦那。旦那の方はいつも通りですかい? なんだか悪い顔をしておりやすが、何かやるんですかい?」


「そうだな。少しだけ、実家の方に嫌がらせをな。それと悪い話では無い。この都市にとってはいい話だ。政策立案書を書いていたんだ。それを出すだけの話だ」


「政策立案書でやすか。それはまあ何とも言えないものを出すんでやすね。正直な所、政治と言う奴は全くわからないんでさあ。一体何を書いたんでやす?」


 まあそうだろうな。平民に取って、大切なのは生活だ。政治じゃない。ただ、生活を陰から支えているのが、政治なだけだ。政治が正常に機能していた場合だがな。


 普通の市民が政治に興味が無い事は良い事でもある。碌な政治をやっていなかった場合、嫌でも政治には詳しくなっていくものだからだ。政治に興味が無い者が多いという事は、それだけ安定しているとも言えるんだ。


 尤も、私の様なイレギュラーが居ないことは無い。私の様に政治に口を出してくる市民は偶にいる。それを聞く耳持つかどうかは政治側の話。政治体系にも因るんだが、大抵は聞く耳を持っていない。


 聞く耳を持っている方が良いと考えるのか、その方が悪いと考えるのかは結果次第だ。市民の声を聞き過ぎるのもあながち良いとは言えない。政策がぶれているという事だからな。


 政策には1本筋が通っていた方が良いんだよ。何をするにしても加減というものがあるがね。今回は筋の通っていなさそうな人に呼びかける訳だからな。


 悪用をするわけではないが、政治を玩具にしたがる貴族の元にこの政策立案書が届けば良いと思っている。その方が実現は高そうだからな。実現、すると良いんだけど。

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― 新着の感想 ―
[一言] まあ積極的に敵対してるわけじゃないけど 積極的に向こうが隔意あるから仕方ないですね 実家勢力も追い出した者も使えそうな人間なら 連絡を取れるとか仕事の繋がりを残すとかしとけば 良かったのに。…
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