190話 9/22 帰ってきて情報を整理する
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結局はクライヴ君が買いたいものを決めて、それを譲り受けて帰って来た。もういい感じの時間になっている。5時前だな。結構長い事居たからな。その位の時間になるのか。
とりあえず、道具は工房に置いておくとしようか。何処に置いておくってのも特に無いから適当に自分の作業場所を確保してくれ。ああ、私の作業場所は散らかっている所だから。
「此処が工房の中なんですね! ……思ったよりも普通の場所なんですね?」
「そうか。工房に入ったのは初めてだったか。まあ思った以上に何も無い所だぞ」
「そうなんですね。何か秘密があるから入らせてもらえないのかと思っていました。でもこの感じだと、何処でも変わらなさそうですね?」
「変わらんだろうな。いや、変わるのか? 下書きが沢山あるとは思うな。私の場合は下書きは少ししか置いてないが。そこに下書きの皮紙を丸めて置いてある。その位だな」
そう言えば、クライヴ君を工房に入れたのは初だったか。まあ感動も何も普通の作業場だ。特に変わったものは無いな。普通の魔法屋の工房だろうと思う。
机があって、魔水を入れる樽があって。それだけだもんな。それ以外は特に散らかしてもいないことは無いけど。私の作業スペースは多少散らかっている。
特段変なものは置いていないしな。変なもの筆頭がコンパスだからな。それ以外は普通の魔法屋と大差ないと思うんだよ。定規も使っているとは思うぞ。
どの文字をどの位の大きさで真っ直ぐ書くのには定規は必須だろう。慣れてくれば感覚で書けるんだろうが、慣れるまでは大変だぞ。詩集閥の作り方なんて特にな。
魔法を作るのは慣れだ。慣れるしかない。慣れるまではゆっくりと時間を掛けて作ればいいさ。まあ慣れるどころの話では無いんだけどな。その内毎日作らないといけなくなるんだから。
毎日作らないといけないのはもう少し先の話だろうが、その時には慣れているだろう。まずは図形の書き方からだな。そこから教えていかないといけないだろう。
教えるのはもう少し先の話だけどな。10月が来てから正式採用だ。それまでは雑用係として頑張って貰う。特に明日は大量に買い付けに行ってもらわないといけないからな。
「さて、作業場所を決めたら戻ろうか。一応店を開けているからな。まあ誰も来ないとは思うが。念のためにそっちで話を聞くから、作業場所を決めてくれ」
「はい。でも、何処でも良いんですか?」
「何処でもいいぞ。広く使ってもらっても構わん。人が少ない内はそれでいい。まあ暫くは人は入ってこないと思うがね。クライヴ君ぐらいの訳アリでないと来ないだろう」
「うぅ。そうですか。じゃあ此処にします。後は準備することはありますか?」
「とりあえずはこれで良い。荷物だけで良いな。後の事についてはまた今度だな。本格的に魔法を作る様になってからになる。それまでは道具だけ置いておく感じだな」
クライヴ君の場所は決まった。私の場所に近い所を選んだようだ。そんなに工房自体が大きい訳ではないと思うからな。標準がどの位なのかは知らないがね。
そんな訳で店の方にやって来た訳だ。報告を聞かないといけないからな。今日で最後なんだから。今日でどういう方針にするのかを決めないといけない。
「さてと、では最後の店についてはどうだった? 他の店と変わりがあったか?」
「いえ、特には。始まるのも朝の4時頃から始めてましたし、終わるのも11時30分くらいでした。雨だから何かやっているとかではなく、普通に店を開いていたと思います」
「そうか。客側の方が何か変わったことはあるか? 11時30分だと少し閉まるのが遅い感じがしたんだが。いつもより1時間は遅くないか?」
「そうですね……。あ、荷車を引いていた買い物客が少なかったように思います。まあそんなに変わらないのかもしれないですけど、雨だから、でしょうか?」
うーむ。雨だから荷車で買いに来る客が少なかった。それは十分に在り得る話だな。誰しも濡れることが好きでは無いだろうからな。雨が降っている中、傘も差さずに荷車を引くのは辛いだろう。
それでも仕入れをしないといけない人ならば、荷車を引いて来るんだろうが、急ぎでは無い場合は雨の日は休みにするだろうからな。途中から降ってきたのであればともかく。
今日は朝起きたら雨が降っていたからな。だからクライヴ君も傘を差して行ったんだろうし。傘は近々買い直さないといけないな。閉じれる傘にな。
それはともかく、そう言った大量買いの冒険者が来なかったのは雨だからだろう。もしかしたら、魔法が売れ残ったかもしれないな。荷車で来るという事は大量に買うという事だからな。
そうなると明日からが激戦になる可能性があるのか。まあ私の店は平気なんだがね。そんな苦労をする必要が無いからな。売り切れるという事に縁は今の所あんまりないからな。
とりあえずは在庫の管理を徹底しないといけないという事なんだが、そもそもそれは既に失敗した後だからな。現在進行形で失敗をしている。仕方が無い事だな。
ともかく、相手になる店の事は解った。後はこちらの店をどう運営していくのかになる訳だ。それについて話をしたい。クライヴ君からも案を貰おう。




