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貴族に転生したけど、平民落ちするので魔法屋をすることにしました  作者: ルケア


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189話 9/22 閉じれる傘は幾らになる?

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 そう、問題はもう作れるのかではない。商業ギルドが幾らで買ってくれるのかという事になる。作れることは確定している。ここまでの設計図があれば、後は十数回の試行錯誤でどうにかなる。


 1度で作れるとは思っていない。それは当然のことだ。1度で出来てしまう事もあるだろうが、出来る限り改良をしたいだろうからな。色々と時間がかかるのだよ。


 現物と詳細設計図を持っていけば、商業ギルドが複製して、各細工店に売りに行くだろう。その時の金額を算定すれば、逆算的に買取の価格も解っているというもの。


 因みに細工店がどのくらいあるのかについては私は知らない。多分だが、マーカスさんも知らないだろうな。知っていたら迷う事は無いんだが、まあ色々と使い道があるんだがね。


 当然ながら他の町にも商業ギルドは売りに行くだろうから、商業ギルドが利益を得られないという事がまず無いので安心して欲しい。商業ギルドは強かに動いている。


 利益にならないことをしない。商業ギルドは信頼できる存在だ。利益さえ与えてやれば、後は勝手に動いてくれることだろう。後は高みの見物で大丈夫だ。


「商業ギルドに売るとなると見本が要るな。詳細な設計図も必要だろう。それに現物はなるべく多い方が良い。納品は20くらいを考えないといけないか。そうだな。それくらいが必要になってくる」


「正直な所、細工店が新しいものを作って申請に行くとどの位の金額になるのかが解らないから、ある程度はおまかせになってしまうが、金額を決めて貰っても良いか?」


「うむ。その辺については問題ない。商業ギルドには小魔銀貨2枚で売れることだろう。その位は出しても向こう側が利益を持っていくつもりだろうからな。そうだな。大金貨2枚でどうだ?」


「ああ。交渉成立だな。大金貨2枚でその傘を仕上げてくれ。それ以後の利益はそちらで受け取る。これ以上はこちらは望まない。それで良いだろうと思う」


 大金貨2枚も貰えれば、こちらとしては文句はない。案1つでそこまでの金額になるのかと言いたいところではあるんだが、案は力だからな。


 何事も発想が無ければ、商品にならない。ごくごく単純なものでも、発案者にはそれだけの対価が必要になってくる。その位の金額が動くことになるのは当然なんだよ。


 幟の案だけでも、小金貨が動いたんだぞ? 今回はそれ以上の商いになるからな。傘は需要が大きい。1人1つは売れる計算だ。しかも消耗品、半永久的に売れることになる。


 それに他の町に売りに行く事も絶対にやる。私が商業ギルドの職員であれば、絶対にやるだろう。設計図を複写して、各町の細工店に売り込みにいけば、もの凄い利益になるだろうからな。


 別に細工店で無くても良い。商業ギルドから商業ギルドへ売り込むのも可能だろう。仲介料は取られるだろうが、把握している細工店の数が違うだろうからな。


 商業ギルドにかかれば、幾らでも金に出来るんだよ。そんなおいしい話は無い訳で。傘という消耗品だからこそ沢山必要になると思うんだよな。


 やっぱり知識チートは儲かるなあ。何か他に無いか探してしまいそうになるな。ただ話をしただけで、大金貨2枚が出てきたわけだからな。知識チートしたい。本当にしたい。


「それじゃあよ、俺はこれの試作品を作ってみらあ。これが出来たら商業ギルドに売り込みに行く。まあ損はしないだろうからな。金についてはこいつに持ってこさせる。準備してくれ」


「解りました!」


「この案は何処にも出してないから安心してくれ。まあ時間が経つと、他の所が何もない状態から開発してしまう事も在り得るがな。それについては諦めてくれ」


「その位解ってるさ。まあ大丈夫だろうとは思うがな。ここまでの完成度の高い設計図が出来ているんだ。そこらの細工店には負けはしねえよ」


「持ってきました!」


「おう、報酬だ。受け取ってくれ。ああ、後は連れの買いたいものはタダで良いぜ。その位は出してやるよ。こっちも大きな商売になりそうだからな」


「そうか? それは有難いな。では遠慮なく買わせてもらうとしようか」


 クライヴ君の定規とコンパスがタダになったぞ。やったな。そこまでいうつもりは無かったんだけどな。まあ大きな商売になるだろうからな。このくらいは安いものだろう。


 流石に細工師が作る傘となると、普通の閉じれない傘の何倍かはするんだろうが、それは仕方がない。作るためには技術が必要なんだからな。その分便利ではあるんだから。


 既存の傘も無くなりはしないだろう。値段で差別化できるだろうからな。ものづくりは発想が命。それ故に高価になりがちなんだよな。まあそれでも平民が買えるだけの金額になるだろうが。


 後は、クライヴ君が気に入ったものを見つけるのがどれだけかかるかだな。直ぐにこれだというものが見つからないと言うのも解るんだがね。1度も魔法を作らせたことが無いからな。


 どう使うのか。何に使うのかが解っていない状態で道具を買う訳だから、それは時間がかかるだろう。まあどう作るのかが解っても、どれが便利だろうかと時間はかかるんだが。


 時間に余裕が無い訳ではない。今日の予定は後は報告を聞くだけなんだ。時間がかかろうとも問題ない。魔法屋には人が来ないだろう時間帯だからな。ゆっくりと決めてくれればいい。


 それに合わなければ、買い直せばいいだけなんだから。図形を書くのに使うにはどれが一番いいというのは無い。必ずしもインクで書かないといけない訳でも無いからな。


 下書きの後にそれに沿って書くのもまた良しだ。書き方には拘りは無い。魔法陣魔法を作るのに、正解は無いんだよ。まだまだ研究段階の代物だからな。

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― 新着の感想 ―
[一言] 売上げに対してマージンとかの考えは無くてアイデア料の買い取り方式なのか。なろう定番のリバーシやマヨネーズで大儲けとかはないんだな。
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