186話 9/22 シャトナー細工店で買い物
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クライヴ君が食事に出かけて帰って来たので、私も食事に行ってきた。飯屋も傘が邪魔でどうにかなりそうな感じだったしな。やっぱり閉じれる傘は必要だよな。
宣伝は空振り。またしてもクランの事情なんかを聞かされてアドバイスを考える破目になった。私はお悩み相談室をやっているわけでは無いんだがね。まあ良いんだけど。
今回の所も弱小クランの話でしたよ。だから規模は大きくしないといけないという事を言ってやりました。大きくならないのであれば、脱退しろ。そう言う事です。
大きくならないクランに未来はない。特に弱小クランの場合はな。縮小しても良いのは大規模クランだけなんだよ。大きいのは正義なんだよ。大きくないと色々と問題が生じるからな。
そんな訳でして、宣伝はしたが魔法使いが居ませんでした。もうちょっと当たりを引きたいところではあるんだけどな。そろそろ当たりを引いても良いと思うんだよ。
「じゃあそう言う訳で、シャトナー細工店に行くからな。色々と買い揃える物もあるし、売り込みに行きたい物もある。店は閉めていくからそのつもりで。まあ誰も来ないとは思うけどな」
「解りました。僕は何を持てばいいですか?」
「特に何も要らんよ。金もこっち持ちだからな。どうしても魔法を作るのに必要なんだ。その位は経費で落とすから問題ない。今後、魔法を作って貰う事になるんだからな」
そう、10月からは正規雇用にする。色々と考えてはいたんだけど、正規でも良いかなって思ってきたんだよね。それなりに色々とやって貰っているし、魔法の作り方を覚えるのにも早い方が良いからな。そんな訳で、10月からは給金も上がります。
個人的には大丈夫だろうと判断した。何処かのスパイという訳でも無さそうだし。まあそんなのは警戒するだけ無駄な気がするがね。何処も沢山売っているんだから。
スパイしなければいけないのはこっちの方だって話なんだよな。客を剥がしに行かないといけないんだからさ。お客をこっちに流さないといけないんだよ。まだまだ売り切れには遠い。
売り切れるまで行かないと、普通の魔法屋とは言わないからな。普通は完売が基本。残らないのが基本なんだよ。売り切れました。ごめんなさい。これが基本。
もうちょっと宣伝をしないといけないだろうな。口コミでは広がっていかないからな。誰が教えるというのか。普通は教えないぞ。競合相手が増えるんだからな。
さてと、とっとと歩いて来た訳なんだが、この辺では無さそうだな。どっちに行くかは決まっている。とりあえず都市部へと歩いて行くのが正解だろう。スラムの方には無いと思うんだよな。
何処も彼処も同じような建物だよな。流石に景観を重視した都市を作っているだけあって、統一感がもの凄い。それなら渋滞の方を何とかしろとは言いたいんだが。
渋滞は問題だぞ。大問題だ。あれを我慢しないといけないのは辛い。どうにかならんものなのかねえ。色々と分散をすれば、ある程度は緩和されると思うんだけどな。
とりあえず、歩いてみた訳なんだが、漸くと景色が変わってきた。こっちの方で正解だったみたいだが、細工店ばかりって訳では無いんだな。色々とありそうな感じだな。
店の作りが全部違う。雑多に店が入っていそうだな。色々と統一している部分はあるが、1階部分は全然違う。そりゃあ違って当然なのかもしれないがだな。
まあどれか一つに入れば教えてくれるだろう。適当に店を選んでだな。此処でいいだろう。この看板は何を意味しているのかが解らんのだが、雑貨屋か何かかな?
「いらっしゃい」
「済まない。客じゃないんだ。シャトナー細工店を探しているんだが、どの辺りになるんだ?」
「客じゃないのか。シャトナー細工店なら此処の7軒隣りにあるよ。うちは雑貨屋だから買ってくれと言っても難しそうだね。まあいいや。またのお越しを」
「ああ、済まんな。雑貨が欲しい時は寄らせてもらうよ」
本当に来るかどうかは解らん所ではあるんだがね。雑貨で欲しいものがあるのかどうかなんだよな。大抵は持っているからな。大体は実家から拝借したものではあるんだが。
さて、7軒隣りか。まあ直ぐに解ってよかったという所だろうな。大体は此処の近くの店の名前は覚えているんだろうな。お隣さんまでは覚えても良いんだろうけど、7軒隣までは流石に覚えられない気がしないでも無いんだけどな。
さて、此処だな。此処のはずだが、細工店かどうかは解らんね。とりあえず、店なのには変わりはないが。入ってみるしか無さそうだな。幟があれば、解りやすいんだけどな。
「いらっしゃい」
「此処がシャトナー細工店であっているか?」
「ああ、あっているぞ。ようこそ。何をお買い求めで?」
「コンパスと定規、それを買いに来た。ペンは共用だからとりあえずはそれだけ買いに来た感じだな。後は売り込みに来たんだ。店主を呼んでくれるか?」
「店主ですか? それなら少し待ってください。それまでに物を見て行ってください。コンパスは向こう、定規はこの辺にありますので。ではちょっと行ってきます」
中に消えていったな。まあ工房は中にあるんだろうから当然の事ではあるんだがね。暫くは商品を見て回ろうか。クライヴ君の道具を買わないといけないからな。
クライヴ君が使いやすいもので良いんだよ。私と同じものを買う必要は無いんだよな。私の使っているのはマーカスさんが作ったものだったはずだが、それでないといけない訳ではない。
特に定規なんてものは、どれでも大して変わらんからな。まあ使い勝手の良いものを探してくれ。私では判断が付かない。こういうものは感覚だからな。どれがとは口を挟めないんだ。




